【CLグループ第4節プレビュー①】ローマvsチェルシーのリターンマッチ、ユナイテッド、PSG、バルサに突破の可能性
2017.10.31 18:00 Tue
▽2017-18シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第4節が10月31日と11月1日に開催される。ここでは31日に開催されるグループA~D第4節のマッチプレビューを紹介していく。
★CLグループステージ第4節
▽10/31(火)
◆グループA
《28:45》
マンチェスター・ユナイテッド vs ベンフィカ
バーゼル vs CSKAモスクワ
◆グループB
《28:45》
セルティック vs バイエルン
パリ・サンジェルマン vs アンデルレヒト
◆グループC
《28:45》
アトレティコ・マドリー vs カラバフ
ローマ vs チェルシー
《28:45》
オリンピアコス vs バルセロナ
スポルティング・リスボン vs ユベントス
◆グループA:4連勝でユナイテッド突破なるか

▽CSKAモスクワ(勝ち点3)とのアウェイ戦を制して2位に付けるバーゼル(勝ち点6)は、ホームでのリターンマッチで勝利できればグループステージ突破がほぼ確実な状況となるだけに勝利したい一戦だ。
◆グループB:PSGに突破の可能性

▽バイエルンはホームでのセルティック戦を3-0と快勝し、2勝1敗とした。格の違いを示した中、直近のライプツィヒ戦では相手が早々に10人となったこともあって余裕の試合運びを展開。2-0で快勝し、ブンデスリーガで首位に立った。ただ、その試合でエースのレヴァンドフスキが太ももを負傷し、敵地でのセルティック戦は欠場が濃厚。ライプツィヒ戦ではビダルとチアゴが入れ替わりで最前線に入るゼロトップを試したが、完全にチームを立て直した名将ハインケス監督はどのような布陣で挑むのか。
◆グループC:ローマとチェルシーのリターンマッチ

▽対するチェルシーは2点のリードを守れずアザールの2発で最終的には3-3の引き分けに持ち込んだ格好となった。その首位チェルシー(勝ち点7)は、直近のボーンマス戦を好調を維持するアザールの一撃で1-0と辛勝。後半は相手に押し込まれる厳しい試合となったが、しっかり勝ち切って見せた。引き分けでも十分な状況の中、敵地から勝ち点を持ち帰ることはできるか。
▽敵地でのカラバフ(勝ち点1)戦をまさかのゴールレスドローで終えた3位アトレティコ・マドリー(勝ち点2)は厳しい状況となった。グループ最弱のチームを相手に主導権を握り切れず、負けに等しい引き分けに終わってしまった。その後のリーグ戦でも決定力不足を露呈しており、直近のビジャレアル戦では逃げ切りに失敗して1-1のドローに終わっている。ホームでのリターンマッチは確実に勝利し、ライバルとの残り2試合に望みをつなげたい。
◆グループD:バルサに突破の可能性

▽ユベントスはスポルティング・リスボン(勝ち点3)とのホーム戦を2-1と薄氷の逆転勝利を飾った。守備が不安定でピリっとしない試合が開幕から続いていたが、直近のミランとのビッグマッチでは攻守に噛み合った2-0の勝利を挙げている。今季最高のパフォーマンスを発揮したと言っていい試合をした後、スポルティングとのアウェイ戦を制し、グループ突破に近づけるか。
★CLグループステージ第4節
▽10/31(火)
◆グループA
《28:45》
マンチェスター・ユナイテッド vs ベンフィカ
バーゼル vs CSKAモスクワ
《28:45》
セルティック vs バイエルン
パリ・サンジェルマン vs アンデルレヒト
◆グループC
《28:45》
アトレティコ・マドリー vs カラバフ
ローマ vs チェルシー
◆グループD
《28:45》
オリンピアコス vs バルセロナ
スポルティング・リスボン vs ユベントス
◆グループA:4連勝でユナイテッド突破なるか

Getty Images
▽2週間前に行われた第3節ではグループ首位に立つマンチェスター・ユナイテッド(勝ち点9)がアウェイでのベンフィカ(勝ち点0)戦を相手の若手GKのミスを突いて1-0と辛勝し、開幕3連勝とした。4連勝とすれば早くも突破の可能性がある中、直近のトッテナムとのビッグマッチでは途中出場のマルシャル弾で1-0と勝利。勢いを付けた中、ここまで3戦全敗のベンフィカ相手に、4連勝を飾って一気にグループステージ突破となるか。▽CSKAモスクワ(勝ち点3)とのアウェイ戦を制して2位に付けるバーゼル(勝ち点6)は、ホームでのリターンマッチで勝利できればグループステージ突破がほぼ確実な状況となるだけに勝利したい一戦だ。
◆グループB:PSGに突破の可能性

Getty Images
▽グループBでは本命のパリ・サンジェルマン(勝ち点9)とバイエルン(勝ち点6)がそれぞれ第3節で順当に勝ち点3を積み上げた。迎える第4節ではPSGがアンデルレヒト(勝ち点0)を下せば早くも突破が決まる可能性がある。PSGは敵地でのアンデルレヒト戦を攻撃陣揃い踏みで4-0と圧勝。直近のニース戦ではネイマールを出場停止で欠く中、カバーニの2発で3-0と快勝している。好調なチーム状態が続く中、その勢いのまま決勝トーナメント進出となるか。▽バイエルンはホームでのセルティック戦を3-0と快勝し、2勝1敗とした。格の違いを示した中、直近のライプツィヒ戦では相手が早々に10人となったこともあって余裕の試合運びを展開。2-0で快勝し、ブンデスリーガで首位に立った。ただ、その試合でエースのレヴァンドフスキが太ももを負傷し、敵地でのセルティック戦は欠場が濃厚。ライプツィヒ戦ではビダルとチアゴが入れ替わりで最前線に入るゼロトップを試したが、完全にチームを立て直した名将ハインケス監督はどのような布陣で挑むのか。
◆グループC:ローマとチェルシーのリターンマッチ

Getty Images
▽第3節注目のチェルシーvsローマは壮絶な打ち合いの末に3-3と引き分け、両チームが勝ち点1を分け合った。ローマのホームで行われるリターンマッチでこのグループの主導権を握るチームが決まりそうだが、ゼコのスーパーゴールで2点差を跳ね除けて一時逆転して見せた2位ローマ(勝ち点5)は、直近のボローニャ戦を1-0と辛勝。チェルシー戦後のセリエA3試合でウノゼロの勝利が続く中、安定した守備をチェルシー相手にも見せられるかがポイントとなりそうだ。▽対するチェルシーは2点のリードを守れずアザールの2発で最終的には3-3の引き分けに持ち込んだ格好となった。その首位チェルシー(勝ち点7)は、直近のボーンマス戦を好調を維持するアザールの一撃で1-0と辛勝。後半は相手に押し込まれる厳しい試合となったが、しっかり勝ち切って見せた。引き分けでも十分な状況の中、敵地から勝ち点を持ち帰ることはできるか。
▽敵地でのカラバフ(勝ち点1)戦をまさかのゴールレスドローで終えた3位アトレティコ・マドリー(勝ち点2)は厳しい状況となった。グループ最弱のチームを相手に主導権を握り切れず、負けに等しい引き分けに終わってしまった。その後のリーグ戦でも決定力不足を露呈しており、直近のビジャレアル戦では逃げ切りに失敗して1-1のドローに終わっている。ホームでのリターンマッチは確実に勝利し、ライバルとの残り2試合に望みをつなげたい。
◆グループD:バルサに突破の可能性

Getty Images
▽グループDでは本命のバルセロナ(勝ち点9)とユベントス(勝ち点6)が揃って第3節を勝利している。迎える第4節ではバルセロナに突破の可能性がある状況だ。バルセロナは前節オリンピアコス(勝ち点0)戦をピケが前半に退場するアクシデントに見舞われながらも3-1と快勝。格の違いを見せ付けた中、直近のビルバオ戦では守護神テア・シュテーゲンの活躍もあって2-0と勝利し、難所サン・マメスを攻略した。リーガで無敗を維持して好調を続ける中、敵地でのリターンマッチでは相手の熱いサポーターを黙らせる勝利で、一気にグループステージ突破となるか。▽ユベントスはスポルティング・リスボン(勝ち点3)とのホーム戦を2-1と薄氷の逆転勝利を飾った。守備が不安定でピリっとしない試合が開幕から続いていたが、直近のミランとのビッグマッチでは攻守に噛み合った2-0の勝利を挙げている。今季最高のパフォーマンスを発揮したと言っていい試合をした後、スポルティングとのアウェイ戦を制し、グループ突破に近づけるか。
ローマの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
|
ローマの人気記事ランキング
1
ローマが新スタジアム計画を発表…目玉は欧州最大のクルヴァ・スッド
ローマが新スタジアムの計画を発表した。 ローマは1953年の開場以来、ラツィオと共にスタディオ・オリンピコを本拠地として使用してきた。しかし、幾度か修繕や改修は行っているものの、老朽化が否めないこともあり、クラブは以前から新スタジアム建設への動きを進めていた。 ただ、“地面を掘れば遺跡にあたる”とも言われる「永遠の都」特有の事情もあり、その計画はなかなか進まずにいたが、ライアン・フリードキン副会長とリナ・スルークCEOとローマ市長のロベルト・グアルティエリ氏ら市議会の代表者との会談を経て、新スタジアムの計画を発表した。 『YouTube』での新スタジアムのイメージ動画と共にクラブは今回の計画を以下のように説明している。 「ライアン・フリードキン副会長とリナ・スルークCEOを代表とするASローマのトップマネジメントは、本日、ローマ市長ロベルト・グアルティエリ氏と会談し、クラブの新スタジアムのエキサイティングな計画について話し合いました」 「会議では、プロジェクトの革新性と、フットボールファンと地域社会の両方に約束される数多くのメリットに対する共通の熱意が示されました」 「プロジェクトのビデオプレゼンテーションのリリースは、新しいスタジアムのユニークなビジョンとモダンなデザインを紹介し、熱狂的な反響を呼びました。このビジョンの鍵となるのは、ヨーロッパ最大となる予定の新しいクルヴァ・スッドです。このクルヴァ・スッドは、ASローマのサポーターの揺るぎない情熱の証となるでしょう」 また、フリードキン副会長は、このプロジェクトがクラブだけでなくローマという都市、地域社会においても新たな価値を創造するものになると確信している。 「本日、ローマ市長のロベルト・グアルティエリ氏とお会いし、新しいスタジアムのビジョンを発表できたことを光栄に思います。この素晴らしいスタジアムは、ASローマとそのファンの新しいホームであるだけでなく、ローマ市民全員にとってのランドマークでもあります。ヨーロッパ最大のクルヴァとなる予定の新しいクルヴァ・スッドは、サポーターの情熱とエネルギーを体現する強力な焦点となるでしょう。古典的なローマ建築にインスピレーションを得た象徴的なデザインと最先端の設備を備えたこのスタジアムは、フットボールファンから地元のコミュニティまで、すべての人に世界クラスの体験を提供します」 「ASローマの誇りある管理者として、私たちは、クラブの精神と伝統を体現する空間を創り出すとともに、革新と卓越性の世界的なシンボル、そして環境責任のモデルとなることに尽力しています」 「新スタジアムを環境責任のモデルにするという取り組みは、ローマ市長が指摘したように、クラブの価値観やローマ市のより広範な目標と一致しています」 「両者は、開発のさまざまな側面に焦点を当てる作業グループの設立を含む、プロジェクトを進めるためのロードマップについて話し合い、合意しました。これらのグループは、環境基準とコミュニティの関与に細心の注意を払いながら、プロジェクトがスムーズに進むようにします」 「ASローマとそのリーダーシップは、ファンの体験を向上させるだけでなく、コミュニティと環境にプラスの影響を与えるランドマークを作成することに専念しています。新しいスタジアムプロジェクトは、クラブ、ファン、そしてローマ市の誇りのシンボルとなるでしょう」 <span class="paragraph-title">【動画】ローマの新スタジアム構想が発表!</span> <span data-other-div="movie"></span> <iframe width="640" height="360" src="https://www.youtube.com/embed/RE0m08zRgBo" title=" Towards our new stadium " frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe> 2024.07.25 06:30 Thu2
「僕はスペイン人」18歳ハイセンが母国オランダに決別…2月にスペイン国籍取得でU-21代表デビュー
ローマDFディーン・ハイセン(18)が自らのアイデンティティを語った。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 セリエAでメキメキ頭角を表す197cmの両利きセンターバック・ハイセン。16歳でマラガからユベントスへ移籍し、トップ昇格の今季は後半戦からローマへ武者修行…順調に出場機会を得ている。 そんなハイセン、U-17オランダ代表の一員として2022年にU-17欧州選手権準優勝などなど、これまでは世代別オランダ代表の常連。 しかし、今回の代表ウィークはU-21スペイン代表に招集…元アヤックスの父ドン・ハイセン氏を含めて一家揃ってオランダ出身だが、自身が5歳の時にスペイン・アンダルシア州へ移住し、今年2月にはスペイン国籍を取得しているのだ。 そして、21日に行われたU-21スロバキア代表との国際親善試合でラ・ロヒタ(世代別スペイン代表の愛称)デビュー。スペイン『マルカ』のインタビューでは「僕はスペイン人」と明言した。 「そうだね。僕は自分がスペイン人だと感じているよ。5歳からマラガで育ち、今回スペイン代表の一員になれて嬉しい。いずれスペイン代表でトロフィーを勝ち取りたいよ」 ハイセンをDFヴィルヒル・ファン・ダイクやDFステファン・デ・フライ、DFマタイス・デ・リフトらに続く新時代のディフェンスリーダーと捉えていたオランダ側から見れば、今回の所信表明は痛い。 2024.03.26 16:35 Tue3
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.18“カペッロ・ローマ”スクデットに貢献した中田/ローマ[2000-2001]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.18</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2000-2001シーズン/ローマ 〜カペッロ・ローマ〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2000-01roma.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ファビオ・カペッロ(54) 獲得タイトル:セリエA 攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力8:★★★★★★★★☆☆ タレント7:★★★★★★☆☆☆ 連係8:★★★★★★★★☆☆ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆</p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">常勝のカペッロ・ローマ</div> 1999-00シーズン、同じ街のライバル・ラツィオにスクデットを獲得され、ローマは屈辱のシーズンに終わった。迎えた2000-01シーズン、チームはフィオレンティーナから“ヴィオラの英雄”バティストゥータを獲得。その他、エメルソンやサムエルといった実力者を手に入れて、スクデットを獲得するために十分な戦力を整えた。 リーグが開幕すると、ローマはトッティの創造性溢れるプレーとバティストゥータらストライカーの決定力で破壊的な攻撃を見せつけた。さらに、就任2年目のカペッロ監督が採用する堅い守備戦術も機能し、着実に勝ち点を積み重ねていく。結局、序盤戦からほぼ独走状態を続けたチームは22勝9分3敗、68得点という成績で18年ぶり3回目のスクデットを戴冠した。 2年目のシーズンとなった当時の日本代表MF中田は、あくまでトッティの控えという位置付けだった。それでも腐らなかった中田は終盤戦の第29節、2位ユベントスとの天王山で大仕事をやってのける。2点ビハインドの中、トッティに代わって投入された中田は、見事なミドルシュートでゴールを奪取。さらに、再び自身のシュートからモンテッラの同点弾を演出した。この大一番での活躍が、ローマのスクデット獲得をより確実なものにしたといっても過言ではないだろう。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">前線のトライアングル</div> カペッロ監督の下、チーム内に規律と結果へのこだわりを植え付けられたローマ。守備面では、3バックの中央に入ったサムエルを中心に堅守を披露。ウイングバックに入ったカフーとカンデラは豊富な運動量で上下動を繰り返した。また、ボランチのエメルソンとトンマージが中盤で相手から自由を奪う。 そして、主に攻撃を担当したのが前線の3枚。トップ下に入るトッティを中心としたトライアングルで高速カウンターを仕掛けて得点を重ねた。中田がこの当時、ローマの攻撃がボールを縦に運ぶのが速すぎると漏らしたほど、彼らはボールを縦へ縦へと繋いで相手ゴールを目指した。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">MFフランチェスコ・トッティ(23)</span> ローマの“プリンチペ(王子)”が自身の愛する街に栄冠をもたらした。豪快なシュートに加え、柔らかなタッチのトラップやパスなど、ファンタジー溢れるプレーで攻撃陣を操った。13ゴール挙げるなど得点力を発揮したトッティは、ローマのバンディエラとして現役生活を終えた。 2019.04.12 12:00 Fri4
ペッレグリーニはローマ退団へ? ラニエリ監督「オファーがあれば、我々はそれを評価するつもり」
ローマのイタリア代表MFロレンツォ・ペッレグリーニ(28)に退団の可能性が浮上している。 ローマ生まれでローマの下部組織出身のペッレグリーニは、サッスオーロから完全移籍で帰還後は中盤の主力に定着。さらに、DFアレッサンドロ・フロレンツィ、FWエディン・ジェコの退団後にはジャッロロッシのカピターノを務めてきた。 しかし、近年は細かい負傷や一貫性のないパフォーマンスに加え、その内向的な性格は強烈なリーダーシップを有したフランチェスコ・トッティ、ダニエレ・デ・ロッシといったローマ人の偉大なカピターノを求めるロマニスタの不興を買うことが多く、指揮官交代やチームの不振時にたびたび強い反発を招いてきた。 今シーズンに関してはクラウディオ・ラニエリ監督の就任後に主力としての活躍が期待されたが、コンディションが上がってきた現状においても同じローマ人の指揮官はカピターノの起用に消極的な姿勢を示している。 そんななか、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』はナポリのイタリア代表FWジャコモ・ラスパドーリ(24)の獲得レースに参戦中のローマは、アントニオ・コンテ監督が評価するペッレグリーニを交渉材料に、獲得レースを優位に進める考えがあると報じる。 29日に行われるセリエA第18節のミラン戦に向けた会見に出席したラニエリ監督は、その場でメルカートについて言及。 「フンメルス、ディバラ、パレデスは将来ローマに残り、重要な役割を果たすだろうと確信している」、「我々はアレクシス・サーレマーケルスを残したい」と現有戦力の重要性を強調した。 一方で、ペッレグリーニに関しては「ロレンツォ・ペレグリーニはローマを去るかもしれない。彼が我々と一緒にいてくれることを願っているし、彼はここに留まって幸せであるはずだ。ただ、オファーがあれば、我々はそれを評価するつもりだ」と適切なオファーが届いた場合、クラブとしてそれを評価する意思があることを認めた。 なお、2026年までの現行契約で年俸600万ユーロ(約9億8000万円)を受け取っているとされる同選手に対して、ローマは現時点で半額程度の条件の延長オファーを受け入れない場合、売却に踏み切る姿勢を示している模様。 また、ナポリ以外ではフィオレンティーナといった国内クラブが興味を示しており、今冬あるいは来夏に永遠の都を離れる可能性は高い。 2024.12.27 22:40 Fri5