【プレビュー】4連勝vs全勝による今季最初の太陽ダービー《ローマvsナポリ》
2017.10.14 12:00 Sat
▽セリエA第8節、ローマvsナポリのデルビー・デル・ソーレが日本時間14日27:45にスタディオ・オリンピコでキックオフされる。昨シーズン2位のローマと、同3位のナポリが激突する今季最初の太陽ダービーだ。
▽絶対的なバンディエラ、トッティの引退、ディ・フランチェスコ新体制移行と大きな変化に見舞われたローマは、第2節ホームでのインテル戦で前指揮官スパレッティに手痛い今季初黒星を与えられるなど、厳しいスタートとなった。それでも、大エースFWゼコやMFナインゴランと頼れる主力にけん引されるチームは、以降の試合で新生ミランを撃破するなど、見事な4連勝でバウンスバックを果たした。
▽1試合未消化ながら5位まで浮上してきた中で迎える今節は、インターナショナルウィーク明けに加えて来週ミッドウィークにチェルシーとの重要なチャンピオンズリーグ(CL)の試合を控える状況で強豪ナポリとの真価が試される一戦に臨む。近年の対ナポリでのホームゲームでは好成績を残しているものの、完成度の差や負傷者続出の状況を考えれば、スコアレスドローで何とかしのぎ切ったCLアトレティコ・マドリー戦同様に最低限勝ち点1を得るための戦い方が妥当かもしれない。
▽一方、サッリ体制3年目で熟成路線を継続するナポリは、今季も開幕から攻守に完成度の高いフットボールを展開し、唯一の開幕7連勝を達成。ここまでの試合内容では6連覇中の絶対的王者ユベントスを凌駕しており、今季のスクデット候補最右翼との声も多く挙がる。
▽インターナショナルウィーク明けの今節では対戦相手のローマ同様に、来週ミッドウィークにCLマンチェスター・シティ戦という重要なゲームを控えている。さらに翌節には絶好調のインテル戦も控えており、ここからの3連戦がシーズン序盤一番の山場となる。今季の公式戦では相変わらずホームで圧倒的な強さを見せている一方、アウェイゲームではCLシャフタール戦での敗戦、格下SPAL相手の3-2の辛勝と苦戦傾向にあり、今回の一戦ではラツィオ相手に4-1の鮮やかな逆転勝利を飾ったオリンピコを舞台にその再現を狙いたい。
▽ローマ予想スタメン
DF:ブルーノ・ペレス、マノラス、フアン・ジェズス、コラロフ
MF:ペッレグリーニ、デ・ロッシ、ナインゴラン
FW:フロレンツィ、ゼコ、ペロッティ
負傷者:DFヌラ、エメルソン・パルミエリ、MFデ・ロッシ、ストロートマン、ペッレグリーニ、FWエル・シャーラウィ、デフレル、シック
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱中のエメルソンに加え、デフレル、シックの前線2選手、代表ウィーク前に負傷したストロートマン、エル・シャーラウィの欠場が濃厚だ。その一方で、代表ウィーク中に負傷したデ・ロッシとペッレグリーニに関しては間に合う見込みだ。
▽スタメンに関してはW杯南米予選帰りという事情に加え、スピードに難があるファシオに代わってフアン・ジェズスがマノラスの相棒を務め、中盤はコンディションに問題がなければ、ナインゴランとデ・ロッシ、ペッレグリーニの3人が起用される見込みだが、MFジェルソン、MFゴナロンが代役に入る可能性もある。中盤と同様に負傷者続出の前線は大黒柱のFWゼコ、FWペロッティが当確で中盤での起用の可能性もあるフロレンツィとFWジェンギズのいずれかが右ウイングに入る。
▽ナポリ予想スタメン
DF:ヒサイ、アルビオル、クリバリ、グラム
MF:アラン、ジョルジーニョ、ハムシク
FW:カジェホン、メルテンス、インシーニェ
負傷者:FWミリク
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関しても長期離脱中のミリクを除き、全選手が起用可能だ。スタメンに関しては現状のベストメンバーが起用される見込みだが、アランとジョルジーニョの中盤2選手のところに関しては、実力的に遜色ないMFジエリンスキ、MFディアワラが起用される可能性もある。
★注目選手
◆ローマ:FWエディン・ゼコ
◆ナポリ:FWドリエス・メルテンス
▽絶対的なバンディエラ、トッティの引退、ディ・フランチェスコ新体制移行と大きな変化に見舞われたローマは、第2節ホームでのインテル戦で前指揮官スパレッティに手痛い今季初黒星を与えられるなど、厳しいスタートとなった。それでも、大エースFWゼコやMFナインゴランと頼れる主力にけん引されるチームは、以降の試合で新生ミランを撃破するなど、見事な4連勝でバウンスバックを果たした。
▽1試合未消化ながら5位まで浮上してきた中で迎える今節は、インターナショナルウィーク明けに加えて来週ミッドウィークにチェルシーとの重要なチャンピオンズリーグ(CL)の試合を控える状況で強豪ナポリとの真価が試される一戦に臨む。近年の対ナポリでのホームゲームでは好成績を残しているものの、完成度の差や負傷者続出の状況を考えれば、スコアレスドローで何とかしのぎ切ったCLアトレティコ・マドリー戦同様に最低限勝ち点1を得るための戦い方が妥当かもしれない。
▽インターナショナルウィーク明けの今節では対戦相手のローマ同様に、来週ミッドウィークにCLマンチェスター・シティ戦という重要なゲームを控えている。さらに翌節には絶好調のインテル戦も控えており、ここからの3連戦がシーズン序盤一番の山場となる。今季の公式戦では相変わらずホームで圧倒的な強さを見せている一方、アウェイゲームではCLシャフタール戦での敗戦、格下SPAL相手の3-2の辛勝と苦戦傾向にあり、今回の一戦ではラツィオ相手に4-1の鮮やかな逆転勝利を飾ったオリンピコを舞台にその再現を狙いたい。
◆ローマ◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽ローマ予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:アリソンDF:ブルーノ・ペレス、マノラス、フアン・ジェズス、コラロフ
MF:ペッレグリーニ、デ・ロッシ、ナインゴラン
FW:フロレンツィ、ゼコ、ペロッティ
負傷者:DFヌラ、エメルソン・パルミエリ、MFデ・ロッシ、ストロートマン、ペッレグリーニ、FWエル・シャーラウィ、デフレル、シック
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱中のエメルソンに加え、デフレル、シックの前線2選手、代表ウィーク前に負傷したストロートマン、エル・シャーラウィの欠場が濃厚だ。その一方で、代表ウィーク中に負傷したデ・ロッシとペッレグリーニに関しては間に合う見込みだ。
▽スタメンに関してはW杯南米予選帰りという事情に加え、スピードに難があるファシオに代わってフアン・ジェズスがマノラスの相棒を務め、中盤はコンディションに問題がなければ、ナインゴランとデ・ロッシ、ペッレグリーニの3人が起用される見込みだが、MFジェルソン、MFゴナロンが代役に入る可能性もある。中盤と同様に負傷者続出の前線は大黒柱のFWゼコ、FWペロッティが当確で中盤での起用の可能性もあるフロレンツィとFWジェンギズのいずれかが右ウイングに入る。
◆ナポリ◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽ナポリ予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:レイナDF:ヒサイ、アルビオル、クリバリ、グラム
MF:アラン、ジョルジーニョ、ハムシク
FW:カジェホン、メルテンス、インシーニェ
負傷者:FWミリク
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関しても長期離脱中のミリクを除き、全選手が起用可能だ。スタメンに関しては現状のベストメンバーが起用される見込みだが、アランとジョルジーニョの中盤2選手のところに関しては、実力的に遜色ないMFジエリンスキ、MFディアワラが起用される可能性もある。
★注目選手
◆ローマ:FWエディン・ゼコ

Getty Images
▽ローマの注目プレーヤーは、昨季のセリエA得点王のゼコだ。今夏、FWサラーなど主力の流出による大幅なメンバー変更に加え、ディ・フランチェスコ新監督の招へいでチームスタイルを再構築する試行錯誤の中、リーグ戦5戦連発の7ゴールでジャッロロッソをけん引する大エース。現時点で攻守両面での完成度で勝る難敵相手の一戦では、ホームゲームといえども劣勢が予想され、CLアトレティコ・マドリー戦や直近のミラン戦同様に最前線のゼコが孤立する時間が長くなるはずだ。その中で持ち味の高さと強さ、決定力を武器に少ない決定機を確実にゴールへ結び付けたい。とりわけ、セットプレーの守備や空中戦を苦手とする相手に対しては、盟友DFコラロフやMFフロレンツィの正確なクロスやプレースキックが重要な得点源となるはずだ。◆ナポリ:FWドリエス・メルテンス

Getty Images
▽ナポリの注目プレーヤーは、昨季ゼコと熾烈な得点王争いを演じた小さな巨人メルテンスだ。今季開幕7戦でリーグダントツの25ゴールを記録する最強攻撃陣をけん引するベルギー代表FWはここまで7ゴールを記録するなど、昨季以上のハイペースでゴールを量産している。卓越したテクニックとアジリティに加え、プレーメーカーとしてのセンスも併せ持つ万能型FWは、アジリティに不安を抱えるアンカーのデ・ロッシ、マノラス以外にポジショニングに難があるローマの守備陣にとって最も脅威となる存在だ。持ち味のスペースをアタックする背後への動きに加え、中盤やサイドに流れて局地的な数的優位を作り出すプレーで相手の守備陣を混乱に陥れたい。ローマの関連記事
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