【CLグループ第2節プレビュー①】香川ドルトvsRマドリーに、2003-04決勝再現カードも

2017.09.26 12:00 Tue
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▽2017-18シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第2節が26日と27日に開催される。ここでは26日に開催されるグループE~H第2節のマッチプレビューを紹介していく。

★CLグループステージ第2節
▽9/26(火)

◆グループE
《27:45》
セビージャ vs マリボル
スパルタク・モスクワ vs リバプール
◆グループF
《27:45》
マンチェスター・シティ vs シャフタール
ナポリ vs フェイエノールト

◆グループG
《27:45》
モナコ vs ポルト
ベシクタシュ vs RBライプツィヒ
◆グループH
《27:45》
ドルトムント vs レアル・マドリー
アポエル vs トッテナム

◆グループE:本命2チームが初勝利目指す
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▽国内リーグ優勝でポット1に入ったスパルタク・モスクワ(ロシア)と、プレーオフを勝ち抜いたリバプール(イングランド)、セビージャ(スペイン)、マリボル(スロベニア)の3チームという顔ぶれとなったグループE。2週間前に行われた開幕節では本命対決となったリバプールvsセビージャが2-2、マリボルvsスパルタク・モスクワが1-1と、開幕節で唯一4チームが勝ち点1を分け合った。

▽相手のPK失敗に助けられるなど内容面では劣勢も、敵地でリバプールと引き分けたセビージャは、初勝利を目指す第2節でマリボルをホームに迎える。リバプール戦後の国内リーグではジローナ、ラス・パルマスにいずれも1-0で連勝も、直近の試合ではアトレティコ・マドリーに0-2の敗戦を喫し、ベリッソ新体制の公式戦初黒星となった。その敗戦からの立て直しが期待されるマリボル戦では、引いた相手を崩し切れないという現状の課題克服が求められる。スペースを消された中、MFバネガやMFガンソといったテクニカルなプレーヤーの打開力がカギを握る。

▽また、課題の拙守でホームでの開幕節を取りこぼしたリバプールは、その後の公式戦2試合も1敗1分けと低迷。それでも、直近のレスター・シティ戦ではGKミニョレのPKストップの活躍もあり、辛くも3-2で競り勝ち公式戦5試合ぶりの勝利を手にした。グループステージ初勝利を目指す今節では、長距離移動というコンディション面の問題を抱えるが、対戦相手のスパルタク・モスクワは公式戦3連続ドロー中と調子を崩しており、MFコウチーニョの復活で破壊力を増す攻撃陣の力で押し切りたいところだ。

◆グループF:シティは連勝、ナポリは初勝利目指す
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▽昨季のベスト16進出チームのマンチェスター・シティ(イングランド)とナポリ(イタリア)と、フェイエノールト(オランダ)とシャフタール(ウクライナ)の国内王者2チームという顔ぶれとなったグループF。開幕節ではシティがフェイエノールトとのアウェイゲームで4-0の圧勝スタートを切った一方、ナポリは敵地でシャフタールに1-2の敗戦を喫した。

▽ファン・ブロンクホルスト監督との元バルセロナ対決で圧勝し、良い形で今季のCLをスタートしたシティは、主力を温存したEFLカップのWBA戦こそ2-1の辛勝に終わったものの、ワトフォード、クリスタル・パレスとのリーグ戦2試合を、それぞれ6-0、5-0のスコアで大勝するなど、攻守両面で絶好調だ。ただ、フェイエノールト戦を含め、格下との対戦が続いただけに守備の感覚や、攻撃の緻密さという部分でビッグマッチ仕様に切り替えたい。とりわけ、FWファクンド・フェレイラやMFタイソン、MFマルロスといった南米出身アタッカーが繰り出すシャフタールのカウンターへの対応は必須となり、古巣初対戦となるMFフェルナンジーニョのリスク管理が重要となるはずだ。なお、シャフタールの主将DFスルナはドーピング陽性反応の問題を受けて、自身の無実が証明されるまでプレー自粛の意向を表明しており、欠場する。

▽国内リーグでの好調さを生かしてシャフタール撃破を狙ったものの、敵地で返り討ちに遭い、今季の公式戦初黒星を喫したナポリは、サン・パオロでのフェイエノールト戦で今大会初勝利を目指す。シャフタール戦以降の国内リーグ3試合ではきっちり3連勝を飾るも、直近2試合ではいずれも先制ゴールを奪われており、試合の入りという部分に気を付けたい。また、FWミリクが昨シーズン負傷したヒザの前十字じん帯を損傷したとの報道も出ており、FWメルテンスの代役不在という状況もやや気がかりだ。

◆グループG:2003-04シーズン決勝の再現
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▽昨季ベスト4のモナコ(フランス)、RBライプツィヒ(ドイツ)、ベシクタシュ(トルコ)、ポルト(ポルトガル)という顔ぶれとなったグループG。開幕節ではライプツィヒvsモナコが1-1のドロー、ポルトvsベシクタシュが1-3でベシクタシュの勝利という結果となった。

▽今回のグループG第2節で注目を集めるのが、2003-04シーズン決勝以来の対戦となるモナコvsポルト。その前回対戦ではモウリーニョ(現マンチェスター・ユナイテッド)率いるポルトが、デシャン(現フランス代表)率いるモナコを3-0で破り初優勝を決めたが、今回の対戦はどんな結果に終わるのか。

▽ライプツィヒとの初戦では経験不足の相手に対して、先制を許したものの、きっちり追いついて勝ち点1を手にしたモナコ。また、国内リーグでもストラスブール、リール相手にFWファルカオが2試合連続2ゴールの活躍を披露し、連勝を飾っている。なお、ポルト戦に向けては古巣対戦のファルカオを始め、元スポルティング・リスボンの指揮官ジャルディム監督、ベンフィカ出身のMFロニー・ロペス、MFモウティーニョと因縁を持つ選手も多い。

▽一方、今季の特長である堅守崩壊でベシクタシュとの初戦を1-3で落としたポルトは、その後の国内リーグ2試合をきっちり連勝で飾った。その一方で、ポルティモネンセのFW中島翔哉にゴールを許すなど、失点が増え始めているのは気がかりだ。2003-04シーズン決勝で破ったモナコとの再戦では、同シーズンにレアル・マドリーの一員として敗れ、個人リベンジを狙うGKカシージャス、昨季ナントを率いてモナコと対戦経験のあるセルジオ・コンセイソン監督という2人の存在がカギを握りそうだ。

▽CL初陣を1-1のドローで終えたライプツィヒは、グループ首位のベシクタシュとのアウェイゲームで歴史的な初勝利を目指す。モナコ戦後のリーグ戦では1勝1敗1分けと、懸念された過密日程への対応と選手層の問題が顕在化しており、チームとしては今が耐え時だ。さらに、今節は魔都イスタンブールでの完全アウェイの戦いという、多くの若手選手にとって未知の経験が待っている。この状況下で活躍が期待されるのが、相手選手への暴力行為でリーグ3試合の出場停止を科されているMFナビ・ケイタと、昨季までガラタサライでプレーしていたFWブルマの2選手。休養十分でCL初出場となる中盤の要と、イスタンブールの空気を知るゲームチェンジャーの活躍で魔都攻略を狙いたい。

◆グループH:好調ドルトvs不調マドリー
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▽2連覇中の絶対王者レアル・マドリー(スペイン)、昨季国内リーグ2位のドルトムント(ドイツ)、トッテナム(イングランド)、キプロス王者のアポエル(キプロス)という顔ぶれとなったグループH。開幕節では2連覇中の王者マドリーが、格下アポエル相手に3-0の貫録勝ちを収めた一方、トッテナムとドルトムントの直接対決は鬼門ウェンブリーの呪縛を解いたトッテナムが3-1の勝利を収めた。

▽戦前は優位を伝えられながらもトッテナムとの初戦を黒星でスタートしたドルトムントだが、国内リーグでは5勝1分けの無敗と絶好調。トッテナム戦後のリーグ戦3試合では直近のボルシアMG戦で今季のリーグ初失点を喫するも、14得点1失点の圧巻のスタッツで3連勝を飾った。とりわけ、攻撃ではエースFWオーバメヤン、FWプリシッチ、FWフィリップの3選手が好調を継続しており、守備陣ではボルシアMG戦でDFバルトラ、MFヴァイグルが戦列復帰を果たし、今回のマドリー戦に向けて盤石の準備を整えてきた。

▽一方、エースFWクリスティアーノ・ロナウドの2ゴールでCL快勝スタートを切ったマドリーだが、国内リーグではホームゲーム3試合を1敗2分けで終え、サンティアゴ・ベルナベウでリーグ戦未勝利が続く異常事態だ。直近のアラベス戦では開幕から全敗中の相手に2-1の勝利を収めるも、試合内容には不満を残した。グループステージ突破に向けて重要となるドルトムントとのアウェイゲームに向けては、FWベンゼマ、DFマルセロ、MFコバチッチ、DFバジェホ、DFテオ・エルナンデスと最終ラインを中心に多くの負傷者が出ている点が気がかり。加えて、MFイスコやMFモドリッチ、軽傷を抱えるMFクロースら主力のパフォーマンス低下も指摘される。仮に、今回の一戦を落とすことになれば、センシティブな地元メディアが大きく騒ぐことになるだけに、C・ロナウドら主力の活躍で周囲の雑音を振り払いたい。なお、昨季グループステージで同居した両者の対戦は、2戦共に2-2のスコアで終わっていた。

▽ドルトムントとレアル・マドリーが潰し合う今節で首位浮上のチャンスを窺うトッテナムは、グループ最弱のアポエルとのアウェイゲームに臨む。ドルトムントとの初戦ではエースFWケインの2ゴールの活躍によって鬼門ウェンブリーの呪縛を解いたが、その直後のリーグ戦ではスウォンジー相手にゴールレスドローに終わり、リーグ戦でのウェンブリー初勝利はまたしてもお預けに。それでも、直近のウェストハムとのダービーでは、DFオーリエの退場で終盤に大苦戦もケインの2ゴールの活躍で3-2の勝利を収めている。アポエル戦に向けては引き続きMFデレ・アリを出場停止で欠く中、今季苦戦する守備的な相手に対して、FWソン・フンミンの個人技やMFエリクセンの閃き、ケインや今季手にした飛び道具のFWジョレンテらのパワーでゴールをこじ開け、きっちり勝ち点3を持ち帰りたい。

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