バイエルン、2点差追いつかれる痛恨ドロー…CLのPSG戦に不安残す《ブンデスリーガ》

2017.09.23 05:41 Sat
Getty Images
▽ブンデスリーガ第6節、バイエルンvsヴォルフスブルクが22日にアリアンツ・アレーナで行われ、2-2のドローに終わった。
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▽今月初旬の第3節でホッフェンハイム相手に今季初黒星を喫したバイエルンだが、以降の公式戦3試合では3得点以上無失点という完璧な内容で3連勝達成。リーグ戦4連勝を目指す今節は、直近のシャルケ戦から4人を変更。ジューレ、トリッソ、ハメス・ロドリゲス、コマンに代えて、フンメルス、リベリ、ロッベン、ビダルの主力が復帰した。
▽立ち上がりから相手を押し込むバイエルンは、3分にキミッヒの右CKの流れからゴール前のビダル、ジェローム・ボアテングがフィニッシュに絡むが、ここは相手DFの好ブロックなどに遭い、開始早々の先制点とはならず。

▽その後は完全に引いたヴォルフスブルクに対して、持ち味の細かいパスワーク、レヴァンドフスキの確度の高いポストプレーを軸にゴールを目指すが、ラストパスや連係の部分でうまく行かず、なかなか決定的な場面を作り出せない。

▽それでも、33分に右サイドからのクロスをボックス中央でゴールを背にしてキープしたレヴァンドフスキが相手DFティセランに引き倒されてPKを獲得。これをレヴァンドフスキ自らGKの逆を突くシュートで流し込み、先制点を奪った。
▽より前がかりになったヴォルフスブルクに対して、畳みかけるバイエルンは43分、中盤で相手のクサビをうまく潰したラフィーニャからバイタルエリアでフリーのロッベンにパスが入ると、ボックス手前でオランダ代表FWが放った左足のシュートが味方のラフィーニャにディフレクトする幸運な形でGKの逆を突き、貴重な2点目が生まれた。

▽迎えた後半、敵地で2点ビハインドを追うヴォルフスブルクはウィリアムを下げて、より攻撃的なブワシュチコフスキをハーフタイム明けに投入。立ち上がりには前半からカウンターで一定の脅威を与えていたオリジが早速フィニッシュに絡むが、シュートは相手DFにブロックされる。

▽それでも、56分にオリジの粘りからボックス手前中央の好位置でFKを獲得する。これをアーノルドが得意の左足の無回転シュートで狙うと、鋭く変化したボールに対してGKウルライヒが片手でパンチングを狙うと、これがうまくミートせず、ボールがゴールネットに吸い込まれた。

▽代役守護神のやや緩慢な対応から点差を縮められたバイエルンは、直後の58分にビダルのスルーパスに抜け出したロッベンがGKと一対一の決定機を迎えるが、これを枠の右に外してしまう。その後、ビダルに代えてトリッソを投入し、積極的に追加点を目指すが、リベリやボアテングらが再三の決定機を決め切れない。

▽すると83分、ギラヴォギの右サイドへの大きな展開からフェルハーフに絶妙なクロスを入れられると、ゴール前で完全にフリーにした途中出場のディダヴィに頭で合わせられ、痛恨の同点ゴールを許した。

▽ホームで2点差を追いつかれるまさかの展開となったアンチェロッティ監督は、ロッベンとリベリに代えて、ハメスとコマンを慌てて同時投入。ここからリスクを冒して猛攻に出るが、試合終了間際に得た右CKの場面でハメスのクロスに合わせたフンメルスのヘディングシュートはわずかに枠の左に外れ、万事休す。

▽格下ヴォルフスブルク相手にホームで2点のリードを守り切れなかったバイエルンは、来週ミッドウィークに行われるチャンピオンズリーグのパリ・サンジェルマン戦に大きな不安を残すことになった。

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