【会見全文】ハリルホジッチ監督「私から辞めると言うことはない」、活躍のMF井手口陽介について「本一冊書けてしまう」
2017.09.02 00:30 Sat
▽1日、日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長とヴァイッド・ハリルホジッチ監督がロシア・ワールドカップ(W杯)の出場を受けて埼玉県内のホテルで記者会見を行った。
▽日本代表は、午前中にサウジアラビアに迎う前の最後の国内練習を実施。ハリルホジッチ監督は、この日も細かく指導していた。
▽前日のオーストラリア戦に勝利し、6大会連続6度目のW杯出場を決めた日本だったが、試合後の記者会見ではハリルホジッチ監督への質疑応答が実施されず。一夜明け、改めて会見に臨み、前日の会見の発言の意図や、今後の日本代表について熱弁した。ハリルホジッチ監督の会見全文は以下のとおり。
◆ヴァイッド・ハリルホジッチ監督(日本代表)
「協会の関係者、選手、JFAで働いている方からも、そういった状況が感じられた。私はこういった経験をして来ている。このゲームに向けた準備は、全くもって簡単ではなかった。この合宿に向けた準備で、色々な困難があったかはみなさんがご存知だろう」
「私のことを攻撃しているメディアがあるということも耳に入っていた。ただ、私のプライベートな、個人的な部分はご存知ないと思う。それはあくまでも個人的なことであり、誰にも話していなかった。私は仕事に集中しようとしていた。選手たちの精神的な部分、メンタル的な部分に影響を与えたくないと考えたので、話さなかった。代表でデビューする2、3人の若い選手もいたのでそうした」
「会長にもお会いして話をしたが、試合前は心配なことがたくさんあったと思う。しかし、私の個人的な問題もあったので、試合後はすぐにロッカーに引き上げたいと思ったが、この喜びを選手たち、スタッフたちと分かち合わないといけないと思い、その場にとどまった。もちろんサポーターもだ。私にとって特別な時間となった」
「そういった状況だったので、記者会見に出席しないという話を一度した。なぜなら、私は発言するときに、社交辞令ではなく、感じたことを言うからだ。そしてそれは、良くないと思ったが、会見場に入ったときに拍手で迎えられた。非常に感動した。みなさんにとってはあまり快くない状況だったと思うので、申し訳なく思い、昨日は説明した」
「昨日の会見の後、フランスを含め世界中で報道されていた。そのため、この状況を説明したいと感じている。私の昨日の発言は、私を批判していた方に向けたものだ。私にプレッシャーをかけていた方々。選手たちにも何が起きているのかと聞かれた。私は、汚された人たちに向けての発言だった。私に敬意を払っていなかった方々、私の仕事を評価して来なかった方々、私を批判するためにいる方々、そういった方も居るでしょう」
「サッカーの世界で生きているし、日本より大きなプレッシャーがかかるところで仕事をしたこともある。でも、チームが首位の時に批判をされていた。勝ち点も1位、得点も失点も得失点差も6ある状況で、私が去らなければいけない。私がオーストラリア戦の結果次第では、去らなければいけないということを書かれた方々に対して、攻撃として受け止めた。チームが勝った」
「試合前に会長と話をした。会長には、サポートするという気持ちが全く変わっていないと言って頂いた。もちろん、私は監督として結果で応えなければいけないと思った。監督として結果を残せていなければ、批判の対象になると思う」
「これも初めて言うが、他のところからオファーがあったりする。金銭的にも競技面でもより良い条件を提示されたこともある。しかし、私は目的を持ってここに来ているため、それに対する忠誠心がある。このグループに愛着もある。私もこちらに居るし、家族も良く訪れている。そして、会長との関係も非常に良い。その中での責任感が、私のマックスを引き出すことになる。私が到着してから、どういった仕事をして来たかは、会長がご覧になっている」
「私の意欲は、日本のサッカーを向上させるために全てを注ぎ込む。もちろん仕事をしている中でミスもあるだろう。いつも理想的に全てが進むわけではない。でも私はこのチームで良い結果を残すためにここに居る。日本のサッカーを向上させるべく、私はたくさんの人にアドバイスや言葉をかけたりしている。私の仕事の仕方は、前任者と少し違うかもしれない」
「私は外交的なことはやっていない。それが良いと思う方もいれば、あまり好きでない方もいるだろう。そしていつか、私が去ることになれば、誇りを持って去ることになるだろう。友人として去ることになると思うので、何度も日本に挨拶に訪れることになると思う。もしかしたら、日本代表の監督をいつか辞めることになれば、日本の美しい部分を楽しむことができるだろう」
「昨日の発言の中には、そういった意図もあった。私を批判されて来た方に向けたものだった。それと同時に、皆さんに対する感謝の言葉もあった。そして、私がどれだけ監督を続けられるかは、結果次第だと思う。私から辞めると言うことはない。会長が隣にいるが、私に何かがあれば、最初に伝えるのは会長だ」
「そして感情を隠すことができない。私は外交的な話し方に欠けた発言をするかもしれない。この年齢では、もう変わることはないと思う。今まで様々なところで成功を収めて来た。そして、私はとある方々には納得いかないかもしれないが、仕事を続ける。いつまでかは分からない。昨日の発言でチームが動揺するのかは嫌だったので、説明させてもらった」
──W杯出場決定から一夜明けて選手たちにはどのような声をかけたか
「このチームの意欲というものを、できるだけ大きなものとし、勇敢に戦えるようにしたいと思う。ロシアW杯にはツーリストとしては行きたくない。そして、なぜこうなのかということを、色々進めなければいけない。まだまだ、成功を収めるには改善点がある。そして、このチームで準備をしている中で、選手のメンタルの状態は、最初良くないと感じた。それはW杯での敗退、アジアカップでの敗退があったからだ」
「私は結果を残したい。日本国民はこのチームに誇りを感じていると思うが、W杯はただのスポーツの試合ではない。国家のプロモーションという意味でも、非常に大きな意味を持っている。そして、いつの日か日本で、サッカーが圧倒的なNo.1のスポーツになってもらいたいと思っている。その主役は選手たちだ。だから、その準備をしようと選手たちに話した」
「しっかりトレーニングをして、チームのために何が良いのかを、日々考えなければいけないと語った。私のマネジメント、チームの作り方に対しても批判はあると思う。しかし、私は自分で責任をもって、そうやって行って来た。毎回最善というわけではなかったが、その時点でベストだと思えるチームを使っていた」
「ベテランやスター選手も尊重しながら、若い選手も起用しようと思っている。昨日の井手口(陽介)のプレー。彼が最終的に素晴らしいプレーを見せた裏側で、どのようなことが行われていたかは想像できないと思う。若い選手が何故あそこまで良いレスポンスを見せたか、そういった準備もある。それだけで本一冊書けてしまう。でも、私に近くにいる人たちでも、そこに価値を見出せない人もいる」
「違った形に持っていく、試合でその姿を見せられなければ、結果も伴っていなく、全く違う状況に陥っていると思う。そして、日本人選手、国内でプレーしていても海外でプレーしていても、全員に日本代表でポジションを奪う準備をしてもらいたいと思う。私はリスクを犯しながらこういったことをして来たかもしれないが、日本サッカーにとって大きな一歩になったかなと思う」
「以前は今野(泰幸)を呼んだ。それは彼がそのタイミングでトップフォームだったからだ。UAE戦で彼はベストプレーヤーだった。そして、コーチングスタッフが全ての試合を分析している。もちろん、私もだ。彼が良いプレーをしたと。井手口が良いプレーをしたし、ベストプレーヤーだった」
「でも、まだ20歳や21歳という言葉を聞いた。フランス代表のリストを見ると、18歳の選手もいる。そう言った意味で、日本サッカー界にとって、大きな一歩だったかなと思う。私はベストな選手をプレーさせただけだ。そして、日本の選手たち全員に、準備をしていてもらいたい。ロシアW杯に向けて、大きな意欲を持ってトライしなければいけない」
「今後はアルゼンチン、ドイツ、フランスなどと対戦することもあるだろう。非常に高いレベルだ。それらのチームと対戦するときに恐れて行かない方が良いかもしれない。そういったことを正直に感じていることを選手たちに話した。そして、このグループを2回しか見られていない。このグループというのは27人の選手を含めている。たくさんのケガ人が出ている状況にしたくはない。まだ、フィジカル的に準備ができていない選手もいたりしたが、私は初日から、心配事もありながら、非常に良いポジティブな姿を見せてくれた」
「試合中も2得点を全員が喜んでいた。浅野、井手口など若い選手たちが点を獲った。そして、久保(裕也)、原口元気なども居たりした。代表はみんなのものであり、個人のものではない。私は良いコンディション、良いプレーを見せている選手たちにチャンスを与えたいと思っている。そう考えているので、私の判断が満足させて居ないかもしれない。協会の中でもそうかもしれない。しかし、私はこのように選手たちを前進させようとしている。そして、素晴らしい性格の選手たちが集まっている。これからは次のチャレンジであるW杯に向けて、できるだけ良い準備をしたいと思う
──W杯に向けての改善点は
「私は全く違ったサッカー、フィジカル的な戦い、戦術、プレースピードがより高いレベルのところから来た。そして、そこに近づける為に、フィジカルでは2年間たくさんのテストを行って来た。そのテストも身体性の高いものにした。そして、国内でプレーしている選手と海外でプレーしている選手たちに、準備の違いを教えた」
「国内の選手が代表に来たとき、代表のトレーニングのリズムに慣れるのに最初苦労する。フィジカル的な戦いでも同じだ。そして、現代サッカーは101%のコンディションじゃないと良いプレーができない。そして、この試合は戦術的にも分析すべきゲームかなと思う」
「オーストラリアとの2戦、アウェイの試合と昨日の試合は全く違うアプローチをした。これはサッカー好きな戦術好きな人ならば、非常に面白い分析ができるかもしれない。アウェイゲームでは、少し深い位置でブロックを形成した。なぜそうしたかと言えば、その試合ではそれが一番良い良かったからだ」
「昨日のゲームでは、ほぼ90分間高い位置からボールを奪いに行っていた。1-0の状況でもボックスの中まで引いて守ってしまうと、190cm以上の選手が中に入ってくることになる。だから、我々はできるだけ高い位置でボールを奪いに行った。非常に素晴らしいフィジカル的な戦いを見せたと思っている」
「そして、今は守備の話をしたが、それはディフェンダーだけの話ではない。浅野、大迫(勇也)、岡崎(慎司)、(原口)元気、“日本のマラドーナ”の乾(貴士)、彼らの守備での貢献がどれほど大きかったか。中盤やディフェンスラインはもちろんのこと。相手はフィジカル的により体格の選手たちが揃っているが、そういう戦いができた」
「私は選手たちに早く走ろうと言ったが、浅野の背後でのもらい方、井手口のボールを持った時のスピードアップ、そういったものが見られた。山口蛍もセレッソ大阪のものとは全く違った。トレーニングの時間があまりなかったので、ボードを使ってたくさん説明した」
「これから日本代表のどこが改善点で向上させられるかというと、フィジカル的、技術的、テクニックはある程度あるが、スピードを乗せられるか。そしてメンタル面だ。そこに関する話をたくさんしている。サッカーの大国と言われている国に対するコンプレックス、そういったものを無くしたい。そして自分たちの可能性を信じなければいけない」
「違ったサッカーのアプローチをして、毎日チェックしている。ただ、トレーニングする時間があまり取れないというのが問題だ。我々はこの試合を金曜日に開催できないかと話していた。その状況でプレーした。このスコアを見れば、サポーターの皆さんも、我々もこのチームを誇りに思える」
「現時点での日本のFIFAランキングは把握していないが、トップ10に入ってもらいたいと思う。それが心からの発言なのか、客観的すぎるのか。私は他のチームを55位から16位まで上げたことがある。つまり、可能ということだ。私は自分のビジョンを伝えようと思っている。もちろん、私の周りにいる人たちも、説得して、納得させようとしている。しっかりと説明している」
「私は常に勝者になりたいと思って、強く勝ちたいという意識を持っている。私の性格は、常に穏やかではないかもしれない。選手たちにも伝えてある。つまり、大きな仕事をしたい。そうしたければ、たくさんのところをいじらなくてはいけない。選手たちの会話の中、そういったところでも彼らにダイレクトにどこを修正しなくてはいけないと言っている。人に言われて嬉しくないこともあるだろう。私はこのチームのグループに愛着を持っている。そして、全員で進化しながら成功を収めたいと思っている」
「もちろん私のやり方が、全員を納得させることはないと思うが、どこに居たとしても何かを変えるためには、少し揺さぶる必要もある。それぞれの指導者のやり方があるので、それを否定することはないが、私は私のやり方でやる。それが成功に繋がるかはわからない」
「今回W杯出場を決めたことは満足できることだ。私も他の人たちも喜んでいると思うが、この時点で満足しきってしまってはいけない。さらに大きなものを目指さなくてはいけない。W杯が終わって初めて、私が本当に満足したかどうかがわかる。私は常にもっと、もっとと欲している。それが病気かはわからないが。私は勝つことが大好きだ」
「そして、その勝者の意識をチームにも持ってもらいたい。これからまとまって、大きな仕事を成し遂げなくてはいけない。進歩して、前進、進化するために。私を解雇する力は会長にはある。そういったことがあっても、友情は無くならないだろう」
──11月の強化試合に対してどのようなリクエストを出しているか
「W杯に向けては、非常に高いレベルのチームとの戦いを望んでいる。その時点で、どこまでできるのか、日本のレベルが今どの辺りにあるのかを知りたい。そして今現在のチームの状況では、W杯では結果を残せないと思う。でも、9カ月後にはそれは変わっているかもしれない。重要なのはケガ人を多く出さないことだ。日本のベストプレーヤーがW杯で使えればと思う」
──オーストラリア戦のスターティングメンバーについて、いつ頃決断したのか
「チームの8割は頭の中で出来上がっている。特に中盤から前はまだ決まり切っていなく、悩んでいた。例えば、20歳ぐらいの選手が2人いるとか。そういった若い選手を使うことに対して、全員が納得していたわけではない。若い選手がこういったプレッシャーの中で、しっかり応えられるかどうか、恐れてしまうんではないかという心配もあった。それでも、トレーニングの後に決断した」
「そして、説明の部分にたくさん時間を割いた。個別でもグループでも、ポジション別でも行った。オーストラリアのメンバーを見たときに、中盤の枚数を増やしてくるだろうと予想した。さらに、1トップだったが、そこもミッドフィルダー的な特徴を持った選手を起用すると思った。オフサイドギリギリで裏を狙える選手を前に配置した。その後ろにミッドフィルダーを6人、ポジションを入れ替えながらやっていた」
「試合直前にオーストラリアのメンバーが出た後も、選手たちから色々質問が出てきた。そこで最後の説明をして、中盤でどういったチョイスをするのか、どうやって前からプレスをかけるのか、相手の選手が中盤にボールをつけたら誰がそこを見るのか、あるいは逆サイドをどう見るのか、どの高さでブロックを作るのか。試合直前にもたくさんの指示を出した」
「セットプレーに関しても、我々が予測していた背の高い選手が入っていなかったので、マークのつきかたを変えた。ニアのストーンと言われるところなどだ。細かい指示をたくさん出したが、その全てを選手たちが実行してくれたことに、私は驚いている」
「もちろん自分たちがボールを持ったときにも戦術がある。グラウンダーで速いボールでパスを出そうと言った。井手口や(山口)蛍には、クラブであまりやっていないプレーかもしれないが、そういった力があるので、個人プレーでも見せてくれた。2人とも良いシュートを持っているので、シュートを要求したし、井手口がゴールを決めた」
「このような形で代表でプレーするのは、井手口にとってはほぼ初めてだったと思うが、あの姿を見せられて誇りを感じた。そして、長谷部の戦術的な役割があり、その後ろに(吉田)麻也がいて、前線の選手たちも犠牲心を持ちながらチームのために頑張った。そういった姿を見ると、まだまだ進化するなという希望を持つことができる。もっとトレーニングの時間があれば、さらに良くしていくことができるかなと思う」
「つまり、たくさん選手たちと話し合ったということだ。そして、直前までは分からない部分があったので、話し合って直前に決めたこともある。相手はCKから5得点を獲っている。それを守るためであり、全ての細かいことを実行できたのは、スタッフが一生懸命働いて、細かいところまで詰めてくれたからだ。コーチングスタッフ、特に日本人のコーチングスタッフにお願いして、若い選手とたくさん話してもらった。それだけ自信をつけてもらいたいと思ったからだ。ドクターやトレーナーにも声をかけてほしいとお願いしたし、試合に出場しない選手たちも勇気付けて欲しいと頼んだ。そのように、全体で励ましあって進めた」
「会場でもホテルでも、応援の言葉をいただいた。全員で準備をしてきた。このようなことで上手くいかなければ、責任は私にある。それを受け入れなければいけない。全員で準備をして成功したので本当に良かったと思うし、私は自分のビジョンを変えるつもりはない。このまま続けたいと思う」
▽日本代表は、午前中にサウジアラビアに迎う前の最後の国内練習を実施。ハリルホジッチ監督は、この日も細かく指導していた。
▽前日のオーストラリア戦に勝利し、6大会連続6度目のW杯出場を決めた日本だったが、試合後の記者会見ではハリルホジッチ監督への質疑応答が実施されず。一夜明け、改めて会見に臨み、前日の会見の発言の意図や、今後の日本代表について熱弁した。ハリルホジッチ監督の会見全文は以下のとおり。

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「こんばんは。昨日の試合後の会見については申し訳ないと思っている。みなさんの前で長い時間話すことができなかった。みなさんも聞きたいことがたくさんあったかと思う。これまで誰も知らなかったことをその時発言したが、素晴らしいゲームの後のお祝いムードに水を差したくはなかった。非常に難しい状況だった。ほぼパニックの状況があった中でのゲームだった」「協会の関係者、選手、JFAで働いている方からも、そういった状況が感じられた。私はこういった経験をして来ている。このゲームに向けた準備は、全くもって簡単ではなかった。この合宿に向けた準備で、色々な困難があったかはみなさんがご存知だろう」
「データでも、オーストラリアにW杯の最終予選で勝ったことがないとか、初戦を落としてW杯に出場した国はないとか、UAEに勝ったことがないとか。そういったたくさんのことが、私には影響しなかったが、選手たちには影響していたかもしれない。私と共に働いている人も、少し焦っているようだった」
「私のことを攻撃しているメディアがあるということも耳に入っていた。ただ、私のプライベートな、個人的な部分はご存知ないと思う。それはあくまでも個人的なことであり、誰にも話していなかった。私は仕事に集中しようとしていた。選手たちの精神的な部分、メンタル的な部分に影響を与えたくないと考えたので、話さなかった。代表でデビューする2、3人の若い選手もいたのでそうした」

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「私のやり方に、私と共に働いている人たち全員が同意していたわけではない。そのような状況が歴史的なゲームにあった。初めてオーストラリアに勝っただけでなく、W杯に出場することが決定するゲームだったということでも歴史的なゲームだった。そして試合後、私はベストゲームをした。非常に高いレベルのゲームだった。戦術的にも、フィジカル的にも、攻撃もだ。そして観客を含め、みんなが歓喜している姿を見ることができた」「会長にもお会いして話をしたが、試合前は心配なことがたくさんあったと思う。しかし、私の個人的な問題もあったので、試合後はすぐにロッカーに引き上げたいと思ったが、この喜びを選手たち、スタッフたちと分かち合わないといけないと思い、その場にとどまった。もちろんサポーターもだ。私にとって特別な時間となった」
「そういった状況だったので、記者会見に出席しないという話を一度した。なぜなら、私は発言するときに、社交辞令ではなく、感じたことを言うからだ。そしてそれは、良くないと思ったが、会見場に入ったときに拍手で迎えられた。非常に感動した。みなさんにとってはあまり快くない状況だったと思うので、申し訳なく思い、昨日は説明した」
「昨日の会見の後、フランスを含め世界中で報道されていた。そのため、この状況を説明したいと感じている。私の昨日の発言は、私を批判していた方に向けたものだ。私にプレッシャーをかけていた方々。選手たちにも何が起きているのかと聞かれた。私は、汚された人たちに向けての発言だった。私に敬意を払っていなかった方々、私の仕事を評価して来なかった方々、私を批判するためにいる方々、そういった方も居るでしょう」
「サッカーの世界で生きているし、日本より大きなプレッシャーがかかるところで仕事をしたこともある。でも、チームが首位の時に批判をされていた。勝ち点も1位、得点も失点も得失点差も6ある状況で、私が去らなければいけない。私がオーストラリア戦の結果次第では、去らなければいけないということを書かれた方々に対して、攻撃として受け止めた。チームが勝った」
「試合前に会長と話をした。会長には、サポートするという気持ちが全く変わっていないと言って頂いた。もちろん、私は監督として結果で応えなければいけないと思った。監督として結果を残せていなければ、批判の対象になると思う」

(C)CWS Brains,LTD.
「私は日本に来てから、ずっとW杯出場を目指してやって来た。そして私にプレシャーをかけている方々が、JFAに対して辞めてくれと言うこともあるだろう。しかし、私から辞めると言うことはない。もちろん、様々な理由がある。1つは私の個人的な問題によって、辞めざるを得ない状況が考えられたり、あるいはサッカーに関係ない理由もあるだろう」「これも初めて言うが、他のところからオファーがあったりする。金銭的にも競技面でもより良い条件を提示されたこともある。しかし、私は目的を持ってここに来ているため、それに対する忠誠心がある。このグループに愛着もある。私もこちらに居るし、家族も良く訪れている。そして、会長との関係も非常に良い。その中での責任感が、私のマックスを引き出すことになる。私が到着してから、どういった仕事をして来たかは、会長がご覧になっている」
「私の意欲は、日本のサッカーを向上させるために全てを注ぎ込む。もちろん仕事をしている中でミスもあるだろう。いつも理想的に全てが進むわけではない。でも私はこのチームで良い結果を残すためにここに居る。日本のサッカーを向上させるべく、私はたくさんの人にアドバイスや言葉をかけたりしている。私の仕事の仕方は、前任者と少し違うかもしれない」
「私は外交的なことはやっていない。それが良いと思う方もいれば、あまり好きでない方もいるだろう。そしていつか、私が去ることになれば、誇りを持って去ることになるだろう。友人として去ることになると思うので、何度も日本に挨拶に訪れることになると思う。もしかしたら、日本代表の監督をいつか辞めることになれば、日本の美しい部分を楽しむことができるだろう」
「昨日の発言の中には、そういった意図もあった。私を批判されて来た方に向けたものだった。それと同時に、皆さんに対する感謝の言葉もあった。そして、私がどれだけ監督を続けられるかは、結果次第だと思う。私から辞めると言うことはない。会長が隣にいるが、私に何かがあれば、最初に伝えるのは会長だ」
「そして感情を隠すことができない。私は外交的な話し方に欠けた発言をするかもしれない。この年齢では、もう変わることはないと思う。今まで様々なところで成功を収めて来た。そして、私はとある方々には納得いかないかもしれないが、仕事を続ける。いつまでかは分からない。昨日の発言でチームが動揺するのかは嫌だったので、説明させてもらった」
──W杯出場決定から一夜明けて選手たちにはどのような声をかけたか

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「先ほど話したこととは違うことだ。私はこのチームでの仕事のビジョンを伝えて来ている。このチームでの仕事の中で、いくつかの段階がある。昨夜第2段階が終わった。そして、第3段階が始まっている。それは最も厳しい、難しいものだ。それは、W杯だ。これからはW杯の準備が始まる。今日から始まる。W杯の本番3週間前に準備を始めるわけではない。数カ月前から始めなければならない」「このチームの意欲というものを、できるだけ大きなものとし、勇敢に戦えるようにしたいと思う。ロシアW杯にはツーリストとしては行きたくない。そして、なぜこうなのかということを、色々進めなければいけない。まだまだ、成功を収めるには改善点がある。そして、このチームで準備をしている中で、選手のメンタルの状態は、最初良くないと感じた。それはW杯での敗退、アジアカップでの敗退があったからだ」
「私は結果を残したい。日本国民はこのチームに誇りを感じていると思うが、W杯はただのスポーツの試合ではない。国家のプロモーションという意味でも、非常に大きな意味を持っている。そして、いつの日か日本で、サッカーが圧倒的なNo.1のスポーツになってもらいたいと思っている。その主役は選手たちだ。だから、その準備をしようと選手たちに話した」
「しっかりトレーニングをして、チームのために何が良いのかを、日々考えなければいけないと語った。私のマネジメント、チームの作り方に対しても批判はあると思う。しかし、私は自分で責任をもって、そうやって行って来た。毎回最善というわけではなかったが、その時点でベストだと思えるチームを使っていた」
「ベテランやスター選手も尊重しながら、若い選手も起用しようと思っている。昨日の井手口(陽介)のプレー。彼が最終的に素晴らしいプレーを見せた裏側で、どのようなことが行われていたかは想像できないと思う。若い選手が何故あそこまで良いレスポンスを見せたか、そういった準備もある。それだけで本一冊書けてしまう。でも、私に近くにいる人たちでも、そこに価値を見出せない人もいる」
「違った形に持っていく、試合でその姿を見せられなければ、結果も伴っていなく、全く違う状況に陥っていると思う。そして、日本人選手、国内でプレーしていても海外でプレーしていても、全員に日本代表でポジションを奪う準備をしてもらいたいと思う。私はリスクを犯しながらこういったことをして来たかもしれないが、日本サッカーにとって大きな一歩になったかなと思う」
「以前は今野(泰幸)を呼んだ。それは彼がそのタイミングでトップフォームだったからだ。UAE戦で彼はベストプレーヤーだった。そして、コーチングスタッフが全ての試合を分析している。もちろん、私もだ。彼が良いプレーをしたと。井手口が良いプレーをしたし、ベストプレーヤーだった」
「でも、まだ20歳や21歳という言葉を聞いた。フランス代表のリストを見ると、18歳の選手もいる。そう言った意味で、日本サッカー界にとって、大きな一歩だったかなと思う。私はベストな選手をプレーさせただけだ。そして、日本の選手たち全員に、準備をしていてもらいたい。ロシアW杯に向けて、大きな意欲を持ってトライしなければいけない」
「今後はアルゼンチン、ドイツ、フランスなどと対戦することもあるだろう。非常に高いレベルだ。それらのチームと対戦するときに恐れて行かない方が良いかもしれない。そういったことを正直に感じていることを選手たちに話した。そして、このグループを2回しか見られていない。このグループというのは27人の選手を含めている。たくさんのケガ人が出ている状況にしたくはない。まだ、フィジカル的に準備ができていない選手もいたりしたが、私は初日から、心配事もありながら、非常に良いポジティブな姿を見せてくれた」
「試合中も2得点を全員が喜んでいた。浅野、井手口など若い選手たちが点を獲った。そして、久保(裕也)、原口元気なども居たりした。代表はみんなのものであり、個人のものではない。私は良いコンディション、良いプレーを見せている選手たちにチャンスを与えたいと思っている。そう考えているので、私の判断が満足させて居ないかもしれない。協会の中でもそうかもしれない。しかし、私はこのように選手たちを前進させようとしている。そして、素晴らしい性格の選手たちが集まっている。これからは次のチャレンジであるW杯に向けて、できるだけ良い準備をしたいと思う
──W杯に向けての改善点は

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「日本のサッカーはこれからも進化できると思っている。今までも言っているが、選手たちにはある指示を出しており、私のサッカーのビジョンが含まれている。日本のサッカーのアイデンティを見つけている。バルセロナのように、ブラジルのように、フランスのようにと考えるのではなく、日本らしく。その為には弱点を含め、自分たちの特徴を見つけなくてはいけない」「私は全く違ったサッカー、フィジカル的な戦い、戦術、プレースピードがより高いレベルのところから来た。そして、そこに近づける為に、フィジカルでは2年間たくさんのテストを行って来た。そのテストも身体性の高いものにした。そして、国内でプレーしている選手と海外でプレーしている選手たちに、準備の違いを教えた」
「国内の選手が代表に来たとき、代表のトレーニングのリズムに慣れるのに最初苦労する。フィジカル的な戦いでも同じだ。そして、現代サッカーは101%のコンディションじゃないと良いプレーができない。そして、この試合は戦術的にも分析すべきゲームかなと思う」
「オーストラリアとの2戦、アウェイの試合と昨日の試合は全く違うアプローチをした。これはサッカー好きな戦術好きな人ならば、非常に面白い分析ができるかもしれない。アウェイゲームでは、少し深い位置でブロックを形成した。なぜそうしたかと言えば、その試合ではそれが一番良い良かったからだ」
「昨日のゲームでは、ほぼ90分間高い位置からボールを奪いに行っていた。1-0の状況でもボックスの中まで引いて守ってしまうと、190cm以上の選手が中に入ってくることになる。だから、我々はできるだけ高い位置でボールを奪いに行った。非常に素晴らしいフィジカル的な戦いを見せたと思っている」
「そして、今は守備の話をしたが、それはディフェンダーだけの話ではない。浅野、大迫(勇也)、岡崎(慎司)、(原口)元気、“日本のマラドーナ”の乾(貴士)、彼らの守備での貢献がどれほど大きかったか。中盤やディフェンスラインはもちろんのこと。相手はフィジカル的により体格の選手たちが揃っているが、そういう戦いができた」
「私は選手たちに早く走ろうと言ったが、浅野の背後でのもらい方、井手口のボールを持った時のスピードアップ、そういったものが見られた。山口蛍もセレッソ大阪のものとは全く違った。トレーニングの時間があまりなかったので、ボードを使ってたくさん説明した」
「これから日本代表のどこが改善点で向上させられるかというと、フィジカル的、技術的、テクニックはある程度あるが、スピードを乗せられるか。そしてメンタル面だ。そこに関する話をたくさんしている。サッカーの大国と言われている国に対するコンプレックス、そういったものを無くしたい。そして自分たちの可能性を信じなければいけない」
「違ったサッカーのアプローチをして、毎日チェックしている。ただ、トレーニングする時間があまり取れないというのが問題だ。我々はこの試合を金曜日に開催できないかと話していた。その状況でプレーした。このスコアを見れば、サポーターの皆さんも、我々もこのチームを誇りに思える」
「現時点での日本のFIFAランキングは把握していないが、トップ10に入ってもらいたいと思う。それが心からの発言なのか、客観的すぎるのか。私は他のチームを55位から16位まで上げたことがある。つまり、可能ということだ。私は自分のビジョンを伝えようと思っている。もちろん、私の周りにいる人たちも、説得して、納得させようとしている。しっかりと説明している」
「私は常に勝者になりたいと思って、強く勝ちたいという意識を持っている。私の性格は、常に穏やかではないかもしれない。選手たちにも伝えてある。つまり、大きな仕事をしたい。そうしたければ、たくさんのところをいじらなくてはいけない。選手たちの会話の中、そういったところでも彼らにダイレクトにどこを修正しなくてはいけないと言っている。人に言われて嬉しくないこともあるだろう。私はこのチームのグループに愛着を持っている。そして、全員で進化しながら成功を収めたいと思っている」
「もちろん私のやり方が、全員を納得させることはないと思うが、どこに居たとしても何かを変えるためには、少し揺さぶる必要もある。それぞれの指導者のやり方があるので、それを否定することはないが、私は私のやり方でやる。それが成功に繋がるかはわからない」
「今回W杯出場を決めたことは満足できることだ。私も他の人たちも喜んでいると思うが、この時点で満足しきってしまってはいけない。さらに大きなものを目指さなくてはいけない。W杯が終わって初めて、私が本当に満足したかどうかがわかる。私は常にもっと、もっとと欲している。それが病気かはわからないが。私は勝つことが大好きだ」
「そして、その勝者の意識をチームにも持ってもらいたい。これからまとまって、大きな仕事を成し遂げなくてはいけない。進歩して、前進、進化するために。私を解雇する力は会長にはある。そういったことがあっても、友情は無くならないだろう」
──11月の強化試合に対してどのようなリクエストを出しているか

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「10月、11月に活動がある。W杯予選が終わった最初の2試合は日本で行われる。世界各国で予選が行われているからだ。11月になれば、海外に行くことができるかもしれない。そして、高いレベルのチームと対戦できるかもしれない。それがどのチームになるのかというのはまだわからない」「W杯に向けては、非常に高いレベルのチームとの戦いを望んでいる。その時点で、どこまでできるのか、日本のレベルが今どの辺りにあるのかを知りたい。そして今現在のチームの状況では、W杯では結果を残せないと思う。でも、9カ月後にはそれは変わっているかもしれない。重要なのはケガ人を多く出さないことだ。日本のベストプレーヤーがW杯で使えればと思う」
──オーストラリア戦のスターティングメンバーについて、いつ頃決断したのか

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「この試合の前にトレーニングセッションは2日しかできなかった。その中で戦術のトレーニングも行った。負荷をかけない内容にした。その中で2つ、3つ変えながらやっていった。まず代表の活動がない期間に、コーチングスタッフが全ての試合を視察したり映像を見たりしている。それは国内もそうだし、海外の選手もそうだ。現場に足を運んだり、映像を観たりしている。私も観ているので、選手の状態は基本的に分かっている」「チームの8割は頭の中で出来上がっている。特に中盤から前はまだ決まり切っていなく、悩んでいた。例えば、20歳ぐらいの選手が2人いるとか。そういった若い選手を使うことに対して、全員が納得していたわけではない。若い選手がこういったプレッシャーの中で、しっかり応えられるかどうか、恐れてしまうんではないかという心配もあった。それでも、トレーニングの後に決断した」
「そして、説明の部分にたくさん時間を割いた。個別でもグループでも、ポジション別でも行った。オーストラリアのメンバーを見たときに、中盤の枚数を増やしてくるだろうと予想した。さらに、1トップだったが、そこもミッドフィルダー的な特徴を持った選手を起用すると思った。オフサイドギリギリで裏を狙える選手を前に配置した。その後ろにミッドフィルダーを6人、ポジションを入れ替えながらやっていた」
「試合直前にオーストラリアのメンバーが出た後も、選手たちから色々質問が出てきた。そこで最後の説明をして、中盤でどういったチョイスをするのか、どうやって前からプレスをかけるのか、相手の選手が中盤にボールをつけたら誰がそこを見るのか、あるいは逆サイドをどう見るのか、どの高さでブロックを作るのか。試合直前にもたくさんの指示を出した」
「セットプレーに関しても、我々が予測していた背の高い選手が入っていなかったので、マークのつきかたを変えた。ニアのストーンと言われるところなどだ。細かい指示をたくさん出したが、その全てを選手たちが実行してくれたことに、私は驚いている」
「もちろん自分たちがボールを持ったときにも戦術がある。グラウンダーで速いボールでパスを出そうと言った。井手口や(山口)蛍には、クラブであまりやっていないプレーかもしれないが、そういった力があるので、個人プレーでも見せてくれた。2人とも良いシュートを持っているので、シュートを要求したし、井手口がゴールを決めた」
「このような形で代表でプレーするのは、井手口にとってはほぼ初めてだったと思うが、あの姿を見せられて誇りを感じた。そして、長谷部の戦術的な役割があり、その後ろに(吉田)麻也がいて、前線の選手たちも犠牲心を持ちながらチームのために頑張った。そういった姿を見ると、まだまだ進化するなという希望を持つことができる。もっとトレーニングの時間があれば、さらに良くしていくことができるかなと思う」
「つまり、たくさん選手たちと話し合ったということだ。そして、直前までは分からない部分があったので、話し合って直前に決めたこともある。相手はCKから5得点を獲っている。それを守るためであり、全ての細かいことを実行できたのは、スタッフが一生懸命働いて、細かいところまで詰めてくれたからだ。コーチングスタッフ、特に日本人のコーチングスタッフにお願いして、若い選手とたくさん話してもらった。それだけ自信をつけてもらいたいと思ったからだ。ドクターやトレーナーにも声をかけてほしいとお願いしたし、試合に出場しない選手たちも勇気付けて欲しいと頼んだ。そのように、全体で励ましあって進めた」
「会場でもホテルでも、応援の言葉をいただいた。全員で準備をしてきた。このようなことで上手くいかなければ、責任は私にある。それを受け入れなければいけない。全員で準備をして成功したので本当に良かったと思うし、私は自分のビジョンを変えるつもりはない。このまま続けたいと思う」
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【選手評】ハリルホジッチ監督、招集メンバー26名へ期待と要求…初招集FW中島翔哉は「日本になかなかいない選手」《キリンチャレンジカップ》
▽日本サッカー協会(JFA)は15日、国際親善試合及びキリンチャレンジカップ 2018 in EUROPEに臨む同国代表メンバー26名を発表した。 ▽メンバー発表会見に出席した日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、今回の選考基準を説明。代表復帰となったDF森重真人(FC東京)やFW本田圭佑(パチューカ/メキシコ)への期待や初選出となったFW中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル)の招集理由についても明かした。 GK 川島永嗣(メス/フランス) 中村航輔(柏レイソル) 東口順昭(ガンバ大阪) 「GKは3人。ただ、現段階のパフォーマンスに満足している訳ではない。もっともっと向上して欲しい。」 DF 酒井宏樹(マルセイユ/フランス) 遠藤航(浦和レッズ) 「酒井は日本人選手の中では、定期的に高いパフォーマンスを継続している。ここ最近調子も良い。遠藤は昨日のルヴァンカップで少し問題が出た。今検査をしている段階と聞いている。ただ、バックアップはすでに用意している。何が起きても問題はない」 DF 長友佑都(ガラタサライ/トルコ) 車屋紳太郎(川崎フロンターレ) 宇賀神友弥(浦和レッズ) 「次に左サイド。長友はクラブを変えたにも関わらず、定期的に試合に出場していて嬉しい。彼の存在は日本代表に必要不可欠だ。車屋と宇賀神の戦いは、これから始まる。合宿を多くこなしている訳ではないが、右サイドでもいけるのかというのも見極めなくてはいけない。どこまでついて行けるかをこれから見ていく」 DF 昌子源(鹿島アントラーズ) 植田直通(鹿島アントラーズ) 槙野智章(浦和レッズ) 森重真人(FC東京) 「それから真ん中。最初の3人(昌子、植田、槙野)はもっとできると思っている。そして、森重をなぜ呼んだか。まだ彼は準備できている段階ではない。すぐに使う訳でもない。ただ、彼がどのような状況になっているかを知りたい。励ますためにも呼んでいる。彼が以前のレベルに戻るかどうか。もちろん(吉田)麻也がいないということもある。彼の経験が我々にとってどこまで使えるかというのもある。ただ、まだまだトップパフォーマンスには程遠い。モチベーションを上げる努力をしていかなくてはいけない。早くレベルを戻してほしい」 MF 長谷部誠(フランクフルト/ドイツ) 三竿健斗(鹿島アントラーズ) 山口蛍(セレッソ大阪) 「長谷部は真ん中もできれば後ろもできる。本会までにケガなくいってほしい。三竿は、良いパフォーマンスを続けている。(山口)蛍は、常に呼んでいる選手だが、守備だけで終わるのではなく攻撃のところでもっと野心を持ってほしい。代表では良いパフォーマンスを見せている。イラク戦では我々を助けてくれた選手の1人だ」 MF 大島僚太(川崎フロンターレ) 柴崎岳(ヘタフェ/スペイン) 森岡亮太(アンデルレヒト/ベルギー) 「大島は国内でも優秀な選手の1人。彼もよくケガをするが、我々もしっかりとコンタクトをとって、そこを脱して良い状況が続いていると思う。(柴崎)岳と森岡は、(香川)真司と清武が居ないこともあり、10番や8番のタイプとして期待している。柴崎は、クラブで毎回先発という訳ではないが、レベルが上がってきていると思う。森岡はすでに2、3回観ているが、フィジカル的なところやデュエルの部分でまだ伸びると思う。ゴール数やアシスト数はリーグでも断トツ。ただ、ゲームのアクションの中でまだまだ伸びる部分はあると思う」 FW 久保裕也(ヘント/ベルギー) 本田圭佑(パチューカ/メキシコ) 「久保もまだまだ私の満足いくパフォーマンスではない。それから(本田)圭佑は、このチャンスを是非とも掴んでほしい」 FW 原口元気(デュッセルドルフ/ドイツ) 宇佐美貴史(デュッセルドルフ/ドイツ) 中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル) 「原口と宇佐美は、同じクラブでプレーしている。ここ直近の数試合で宇佐美は、しっかりと伸びている状況。ある時期はチームで干されるかもしれない状況だったが、今は出ている。原口も同じだ」 「それから長い間追跡している中島。本当にたくさん試合に出場していて、得点やアシストもしている。ドリブラーでここまで俊敏で爆発的なものを持っている選手は日本になかなかいない。前回のオリンピック代表の監督であったテグ(手倉森誠)さんともしっかりと話をして、オフェンス面で何かもたらせるのではないかという判断。ただ、守備面では代表で私が求めるレベルではない。様子を見たい」 FW 小林悠(川崎フロンターレ) 杉本健勇(セレッソ大阪) 大迫勇也(ケルン/ドイツ) 「最初の2人はここ最近で本当に伸びてきている。オフェンス面で日本で素晴らしい結果を出している。彼も自分たちのプレーの仕方を変えて伸びてきている。真ん中の選手として、アグレッシブに背後、そしてペナルティエリア内で存在感を出している。それから相手の最終ラインからの組み立てを最初に防ぐ仕事もしている。我々が観たここ数試合でも良いパフォーマンスだった。これを続けてくれと言いたい」 「大迫は、クラブで真ん中でなく、横や後ろでもプレーしているが、良くなってきている。代表ではクラブとは全く違うアクションをしてほしい。常に背負った状態でプレーするのではなく、ゴールに向いてプレーして欲しい。この3人は素晴らしいヘディングを持っている。W杯本大会でもこれが重要になってくる。もちろんFKを貰えればの話。守備でもしっかりと守らなくてはいけない。大事になってくる。W杯ではFKが決定的な状況を作ることもある」 ▽なお、日本代表は、3月のベルギー遠征で2試合の国際親善試合を予定。ロシアW杯に向けた選手見極めとチーム強化のため、マリ代表(23日/ベルギー)、ウクライナ代表(27日/同)と対戦する。 2018.03.15 19:50 Thu2
森保監督続投で歴代最長監督はというと…/六川亨の日本サッカーの歩み
まだ正式決定ではないが、森保一監督の『2年間の』続投が決まったようだ。正式には来年のJFA(日本サッカー協会)理事会での承認待ちになる。その頃にはコーチ陣などのスタッフの詳細も決定しているだろう。 93年のJリーグ誕生以降、日本代表の監督は基本的にW杯の4年サイクルで交代してきた。例外は94年のアジア大会で韓国に敗れたロベルト・ファルカン氏、97年のアウェー中央アジア2連戦で更迭された加茂周氏、07年に病に倒れたイヴィチャ・オシム氏、15年に契約解除されたハビエル・アギーレ氏、そして18年に解任されたヴァイッド・ハリルホジッチ氏の5人しかいない。 そうした過去30年の歴史のなかで、初めて『続投』が決定的となったのが森保監督である。目標としていた「ベスト8」には届かなかったものの、大国ドイツとスペインに逆転勝ちを収めたことが高く評価されたことは言うまでもない。 そこで過去の歴代監督の任期を振り返ると、上には上がいるもので、長沼健氏(元JFA会長)は1962年から69年までの7年間と、さらに72年から76年までの4年間、トータル11年間も日本代表の監督を務めた。「時代が違う」と言ってしまえばそれまでだが、おそらく2度と破られることのない記録と言っていいだろう。 長沼氏が“長期政権"を担うことになったのには理由がある。64年に東京五輪があったからだ。このため62年に33歳の若さで監督に抜擢された。そして東京五輪ではグループリーグでアルゼンチンを倒して決勝トーナメントに進出。準々決勝で銀メダルに輝いたチェコスロバキアに0-4で敗れたが、ベスト8進出で日本に“第1次サッカーブーム"を巻き起こした。 さらに4年後のメキシコ五輪では、アジア勢初となる銅メダル獲得の快挙を達成。その再現を半世紀後の21年東京五輪で森保監督は期待されたが、残念ながらメダルにはあと一歩届かなかった。 長沼氏は69年のメキシコW杯アジア1次予選で、韓国とオーストラリアの後塵を拝したことで監督の座をコーチだった岡野俊一郎氏(元JFA会長)に譲る。しかし岡野氏が71年のミュンヘン五輪予選で韓国とマレーシアに負けたことで、日本サッカーの復権は再び長沼氏に託されることになった。 ところが73年の西ドイツW杯アジア予選はイスラエル(当時はアジアに所属し、中東勢が対戦を拒否したため予選は東アジアに組み込まれた)とマレーシアに敗れ、76年のモントリオール五輪アジア予選も韓国とイスラエルに敗れて監督から退くことになった。 当時の日本サッカーは、「W杯予選は負けても当たり前」であり、五輪予選で敗退するたびに監督は交代していた。Jリーグ開幕以前では、92年のバルセロナ五輪アジア最終予選で敗れた横山謙三総監督、88年ソウル五輪アジア最終予選で中国に逆転負けを喫した石井義信氏(故人)、80年モスクワ五輪アジア予選で韓国とマレーシアに及ばなかった下村幸男氏らである。 しかし96年のアトランタ五輪に28年ぶりに出場して以来、五輪出場は7大会連続して出場。その間には12年ロンドン五輪と21年東京五輪ではメダルまであと一歩に迫った。もう五輪は出場するのは当たり前で、次の24年パリ五輪は「メダル獲得」がノルマになるだろう。 同じようにW杯も98年以降7大会連続して出場中で、さらに2026年のアメリカ・カナダ・メキシコ大会は出場国が48に増えるため、出場権を失うことはまず考えられない。森保監督にとっては「ベスト8」への再チャレンジになるが、その前に横内昭展ヘッドコーチは磐田の監督に、上野優作コーチはFC岐阜の監督に転身するなどスタッフの陣容は一新せざるを得ない。 果たして新たなスタッフの顔ぶれはどうなるのか。そこに外国人コーチが入るのかどうかなどは楽しみなところ。 そして森保監督は、23年こそ秋まで親善試合しかない“静かな"一年になるものの、21年東京五輪は「金メダル」を目標に掲げながらも4位に終わり、カタールW杯も「ベスト8」が目標だったがラウンド16で敗退した。このため、まだ先の話ではあるが、24年のアジアカップでは『優勝』がW杯まで続投するためのノルマにすべきではないだろうか。 2022.12.26 22:00 Mon3
昨季10ゴールの元日本代表MF久保裕也が無断欠席…シンシナティの指揮官も苦言「姿を見せる義務がある」
メジャーリーグ・サッカー(MLS)のFCシンシナティに所属する元日本代表MF久保裕也がチーム活動を無断欠席していることが判明した。 京都サンガF.C.の下部組織出身の久保は、トップチームに昇格後、スイスのヤング・ボーイズに移籍し海外挑戦。その後、ヘント、ニュルンベルクと渡り歩き、2020年1月からアメリカでプレーを続けている。 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の下では日本代表としても13試合に出場し2ゴールを記録していた久保。かつてはストライカーとしての働きがメインだったが、シンシナティではボランチやトップ下など中盤でプレー。ユーティリティな選手として、公式戦158試合で18ゴール9アシストを記録している。 2024シーズンもMLSで32試合に出場し10ゴール3アシストと大きく飛躍。しかし、新シーズンに向けたシンシナティの活動には参加していないとクラブが発表した。 シンシナティは21日からプレシーズンのキャンプをスタート。しかし、メディカルチェックを含め、久保は無断欠席。チームメイトである、ルチアーノ・アコスタ、ルカ・オレジャーノと共に、報告もなく欠席しているという。 なお、オレジャーノはメディカルチェックに現れたものの、久保とアコスタは依然として現れず。パット・ヌーナン監督は、受け入れられないと苦言を呈している。 「我々が期待していたこと、そして良いスタートを切ることができたことを考えると、確かに期待外れだ」 「話し合いはあったが、我々はもっと内部で対処し、前進するつもりだ。ただ、ここに彼らがいないことは残念だ」 「違う契約や違う状況を望んでいる選手はたくさんいるが、彼らは姿を見せた。好む、好まざるに関わらず、姿を見せる義務があり、その時間の枠内で意見が合わないかもしれないことに対する解決策を見つけたい」 「私にも仕事がある。物事がうまくいっているかどうかに関わらず、仕事場に現れ、チームメイト、コーチ、クラブを尊重し、満足していなくとも、良いプロになるつもりであることを示す必要がある」 なお、プレシーズンを過ごすキャンプのメンバーには久保とアコスタの名前も入っているが、「アコスタと久保はチーム活動への参加が遅れており、フロリダで合流する予定」と注意書きがされている。 アメリカに来て5年が経過。31歳とまだまだ活躍できる年齢である久保は、この冬にどこかへと移籍を果たすのか注目だ。 <span class="paragraph-title">【動画】久保裕也が後半途中出場から圧巻のハットトリックで逆転勝利に貢献</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="ZWg12opPi2I";var video_start = 284;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.01.22 12:15 Wed4
元日本代表監督のハリルホジッチ氏、4カ国で4大会連続のW杯出場権獲得も3度目の直前解任で引退を示唆「サッカーにありがとうと言いたい」
カタール・ワールドカップ(W杯)を前に、モロッコ代表の監督を解任されたヴァイッド・ハリルホジッチ氏(69)が、監督キャリアを終える可能性があることを明かした。フランス『RMC Sport』が伝えた。 かつては日本代表も率いていたハリルホジッチ監督。モロッコ代表を率い、カタールW杯の出場権を獲得していたが、モロッコサッカー協会(FRMF)は8月11日、本大会まで3カ月のタイミングで退任を発表した。 FRMFは「カタールW杯に向けた最終段階の調整に関して見解の相違があったため、ハリルホジッチ氏と友好的に別れることに合意した」と発表していたが、背景は大きく異なる。 2019年8月にモロッコ代表の指揮官に就任し、2022年のカタールW杯出場に導いたハリルホジッチ監督。しかし、数カ月前からチェルシーのMFハキム・ツィエクやバイエルンのDFヌサイル・マズラウィら一部選手との確執により、チームの主力となりうる実力者を除外するなど、メンバー選考に関して批判の声が集まっていた。 監督としてはヴェレジュ・モスタルやボーヴェ・オワーズ、ラジャ・カサブランカ、リール、スタッド・レンヌ、パリ・サンジェルマン(PSG)、トラブゾンスポル、アル・イテハド、ディナモ・ザグレブ、ナントなどのクラブチームの他、コートジボワール代表、アルジェリア代表、日本代表、そしてモロッコ代表と4カ国の代表チームを指揮した。 その4カ国ではいずれもW杯本大会に導く手腕を見せていたが、2018年の日本代表でも大会直前の親善試合で結果が出なかったことから解任され、西野朗監督が本大会では指揮。また、2010年のコートジボワールでもW杯前のアフリカ・ネーションズカップで結果が出ずに解任されていた。 史上初の4カ国で4大会連続の本大会出場を決める偉業を成し遂げながら、2大会連続、通算3回目の大会直前での解任の憂き目に遭ったハリルホジッチ氏。モロッコ代表の監督を退任した際の心境を語った。 「この決断は私にとって少し辛いものだった。むしろ、変な形でキャリを終えようとさえ思っている」 「それが人生だ。浮き沈みは激しいが、ちょっとやりすぎだ。サッカーにありがとうと言いたい」 選手の起用をめぐる問題などがありながらも、その手腕は高く評価され、モロッコ代表の監督を退任した後も「多くのオファーを受けた」とのこと。ただ、「どのオファーも受け入れない」と語り、実質的に監督業から引退することを決めたようだ。 2022.09.22 17:15 Thu日本の人気記事ランキング
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21世紀の出場試合数ランキング発表! 首位は1145試合のC・ロナウド、トップ10に日本人選手がランクイン
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「なんて可愛いんだ」「素晴らしいコンビ」PSGのウルグアイ代表MF、日本代表ユニフォームを笑顔で着用して話題に
パリ・サンジェルマン(PSG)のウルグアイ代表MFが日本代表ユニフォームを着用して話題となっている。 日本代表ユニフォームを着用していたのはPSGのMFマヌエル・ウガルテ。2022-23シーズンまでスポルティングCPでプレーしており、今シーズンからPSGに加入。中盤を支え、リーグ・アンでは22試合で3アシストを記録している。 ポルトガル『SportTV』のインスタグラムがウガルテの写真をアップ、そこには背番号「13」の日本代表ユニフォームを笑顔で着用する姿が。それはスポルティングCPの日本代表MF守田英正のユニフォームだった。 ウガルテと守田は、2022-23シーズンはチームメイト。スポルティングの中盤を2人で支えており、名コンビとして注目されていた。 また、ウルグアイ代表としてプレーするウガルテは、2023年3月に来日し、日本代表と対戦。守田と共にスタートからピッチに立ち、対戦していた。 『SportTV』は「スポルティングの中盤のウガルテと守田が懐かしいですか?」と投稿。ファンは「なんて可愛いんだ」、「2人は恋人のような仲だった」、「素晴らしいコンビだった」とコメントが集まり、守田も投稿にいいねを送っている。 <span class="paragraph-title">【写真】笑顔で日本代表のユニフォームを着用するウルグアイ代表MF</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/C5icoShtWEr/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/C5icoShtWEr/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; line-height:0; padding:0 0; text-align:center; text-decoration:none; width:100%;" target="_blank"> <div style=" display: flex; flex-direction: row; align-items: center;"> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 40px; margin-right: 14px; width: 40px;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: column; flex-grow: 1; justify-content: center;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 100px;"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 60px;"></div></div></div><div style="padding: 19% 0;"></div> <div style="display:block; height:50px; margin:0 auto 12px; width:50px;"><svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg></div><div style="padding-top: 8px;"> <div style=" color:#3897f0; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:550; line-height:18px;">この投稿をInstagramで見る</div></div><div style="padding: 12.5% 0;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: row; margin-bottom: 14px; align-items: center;"><div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(0px) translateY(7px);"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; height: 12.5px; transform: rotate(-45deg) translateX(3px) translateY(1px); width: 12.5px; flex-grow: 0; margin-right: 14px; margin-left: 2px;"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(9px) translateY(-18px);"></div></div><div style="margin-left: 8px;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 20px; width: 20px;"></div> <div style=" width: 0; height: 0; border-top: 2px solid transparent; border-left: 6px solid #f4f4f4; border-bottom: 2px solid transparent; 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BE:FIRSTがアンバサダー就任の「FILA」、かつては中田英寿氏も同ブランドのスパイクを着用
7日にBE:FIRSTがブランドアンバサダーに就任したことを発表した『FILA(フィラ)』。ファッションブランドとしての認識が強い同ブランドだが、かつてはサッカースパイクも手掛けていた。 フィラは1911年、フィラ兄弟によってイタリアのビエラでニット素材工場として誕生した。1940年に社名を『FILA』に変更。1970年代からスポーツウェア業界でも地位を築き始め、次第に大きな注目を集めていった。 現在はテニスやゴルフを中心としたブランド展開に加え、バーチャルシンガー・初音ミクとのコラボレーションシューズなどカジュアルウェアに注力しているフィラだが、1998年にイタリアへと渡った元日本代表MF中田英寿氏が身に着けていたのがフィラのファッシノだ。 当時世界の最高峰と言われていたセリエA。中田氏はユベントスを相手にデビュー戦で2ゴールというセンセーショナルな活躍を披露した。足元には黒を基調に黄色のFマーク。シュータンには『FILA』の文字がはっきりと見て取れる。 現在のサッカー界からは姿を探すことが難しくなったフィラだが、今季はセリエCのヴィチェンツァのサプライヤーとなった。『Footy Headlines』によれば、イタリアのピッチに同ブランドが戻ってくるのは、フィオレンティーナとの1999-2000シーズンの終了以来、22年ぶりとのことだ。 かつてはウェストハムやフランクフルトのサプライヤーも務めていたフィラ。現在はヴィチェンツァのほか、イスラエルのマッカビ・テルアビブや韓国の済州ユナイテッドなどのクラブのサプライヤーを務めている。 <span class="paragraph-title">【写真】ペルージャ時代の中田英寿とその足元</span> <span data-other-div="movie"></span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/fila01.jpg" style="max-width:100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/fila02.jpg" style="max-width:100%;"></div> <span class="paragraph-title">【写真】FILAがサプライヤーを務めたフィオレンティーナやフランクフルトのユニフォーム</span> <span data-other-div="movie2"></span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/fila03.jpg" style="max-width:100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/fila04.jpg" style="max-width:100%;"></div> 2022.09.07 20:30 Wed5