酒井不出場のHSVが大迫今季初出場のケルン撃破で開幕連勝! 主審負傷交代の珍事も《ブンデスリーガ》

2017.08.26 05:48 Sat
Getty Images
▽ブンデスリーガ第2節、ケルンvsハンブルガーSV(HSV)が25日に行われ、アウェイのHSVが3-1で勝利した。ケルンのFW大迫勇也は、今季初先発でフル出場。HSVのDF酒井高徳は、ベンチ入りも出場機会はなかった。

▽ボルシアMGとの開幕戦を0-1で落としたケルンは、ホーム開幕戦での今季初勝利を目指して負傷明けの大迫を今季初先発で起用し、新加入のコルドバと2トップを組ませた。

▽一方、アウグスブルクとの開幕戦を1-0で勝利したHSVは、キャプテンの酒井を引き続きベンチに置き、開幕連勝を目指した。
▽立ち上がりから押し気味に試合を進めるケルンは開始6分、大迫にいきなり決定機。ボックス手前中央で抑えの利いた右足ボレーでミドルシュートを放つ。これが枠の左を捉えるが、ここは相手GKのセーブに遭った。

▽その後もサイドやライン間でボールを引き出す大迫を起点に良い形の攻めが続くケルンだったが、25分に負傷したリッセがプレー続行不可能となり、クレメンスを緊急投入するアクシデントに見舞われる。
▽すると、ここまで劣勢が続いたHSVがワンチャンスを生かして先制する。28分、左CKの場面でコスティッチのニアを狙ったクロスを相手DFが続けてクリアし損ねてボックス右のハーンの足元へ。これをハーンが強烈な右足のシュートで流し込み、先制点を奪った。

▽ケルンに続きHSVも先制直後に筋肉系を痛めたフントがプレー続行不可能になり、ワルドシュミッドの投入を余儀なくされるが、34分に再びセットプレーの流れから追加点を奪取。相手陣内右サイドで得たコスティッチのFKの流れからボックス付近で相手の中途半端なクリアを奪ったワルドシュミッドが反転シュート。やや当たり損ねたシュートがゴール前のウッドへの絶好のラストパスとなり、ウッドが冷静に左隅へ流し込んだ。

▽一方、ミス絡みの2失点で流れを失ったケルンは、42分に大迫からパスを受けたヘクターがボックス手前右角から左足を振り抜くが、DFの頭にディフレクトしたシュートはGKマゼニアが触りクロスバーを叩き、前半のうちに1点を返すことはできなかった。

▽迎えた後半、中盤のビッテンコートを下げてハーフタイム明けにストライカーのギラシーを投入したケルンは、大迫を左サイドハーフに配し、ギラシーとコルドバを2トップに並べた[4-4-2]に布陣に変更。

▽すると、開始直後には右サイドを崩してゴール前のギラシーが粘って落としたボールをコルドバが右足でシュートするが、これは右ポストの外側を掠める。さらに、大迫の絶妙なスルーパスに抜け出したクレメンスにも決定機が訪れるが、これは枠の右に外れた。

▽その後、ブリッヒ主審の負傷で数分間の中断を余儀なくされた試合は、第4審判が交代で主審を引き継ぐ異例の展開に。すると、再開直後にコルドバに入れ替わられたDFマフライがファウルで突破を阻み、この試合2枚目の警告を受け、まさかの退場となった。

▽数的優位を生かして追いつきたいケルンは、77分にクレメンスのスルーパスに抜け出したコルドバのシュート、80分過ぎにはゴール前の混戦からギラシーに決定機も決め切れない。

▽その後、主審負傷交代の影響で13分が与えられた後半アディショナルタイムに大きく試合が動く。97分、左サイドで大迫が入れたクロスをボックス中央のコルドバが頭で落とすと、これをボックス左のソーレンセンが角度のないところから右足アウトで流し込み、ようやく1点を返す。だが、終了間際の105分にはHSVがカウンターから右サイド深くに侵攻したエクダルの折り返しをホルトビーが流し込み、試合を決定付ける3点目が入った。

▽結局、試合はこのままタイムアップを迎え、多くのアクシデントに見舞われた中、要所を締めたHSVが3-1のスコアで開幕連勝を飾った。一方、内容では圧倒も決定力や集中力に課題を残したケルンは厳しい開幕連敗スタートとなった。

ケルンの関連記事

レバークーゼンのシャビ・アロンソ監督が5日に行われ、延長戦の末3-2で逆転勝利したDFBポカール準々決勝ケルン戦を振り返った。 ブンデス2部で首位を走るケルンとベスト4進出を懸けて対戦したレバークーゼン。立ち上がりからハーフコートゲームとしていたレバークーゼンだったが、ロングボールとカウンターから失点し、54分ま 2025.02.06 12:00 Thu
バイエルンは27日、ケルンのU-21ドイツ代表GKヨナス・ウルビグ(21)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2029年6月までの4年半となっている。移籍金はドイツ『キッカー』によるとボーナス込みで1000万ユーロ(約16億2000万円)程とのこと。 バイエルン加入が決まったウルビグは「世界最大のクラブ 2025.01.28 06:00 Tue
バイエルンが、“ノイアーの後継者”の獲得に近づいているようだ。 先日に来シーズンの残留を明言した元ドイツ代表GKマヌエル・ノイアー(38)が、引き続き守護神を務めるバイエルン。 ただ、ここ数シーズンは離脱も少なくないベテランGKをサポートしつつ、後釜を担う新守護神探しは急務となっており、ここまではパルマの日 2025.01.16 09:20 Thu
パルマの日本代表GK鈴木彩艶(22)がバイエルンの獲得候補に名を連ねているようだ。ドイツ『シュポルト・ビルト』が報じた。 元ドイツ代表GKマヌエル・ノイアー(38)が長らく正守護神に君臨するバイエルン。元ドイツ代表GKスヴェン・ウルライヒ(36)とイスラエル代表GKダニエル・ペレツ(24)がバックアッパーとして控 2024.12.30 23:10 Mon
ボーフムは1日、ドイツ人GKティモ・ホルン(31)の加入を発表した。契約は2026年夏までの2年。背番号「1」をつける。 ホルンは2023年夏にアカデミー時代から数えて21年を過ごしたケルンを契約満了で退団。半年のフリー期間を経て、今年1月に今季いっぱいの契約でレッドブル・ザルツブルクに加入したが、オーストリア・ 2024.08.02 15:55 Fri

ブンデスリーガの関連記事

最終節を前に前節、FW町野修斗のホルシュタイン・キールとMF三好康児のボーフムの降格が決定したブンデスリーガ。最終節の注目は3チームによる残り2枠を懸けたチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いに絞られた。 そのCL出場を争うMF堂安律の4位フライブルク(勝ち点55)は3位フランクフルト(勝ち点57)と対戦する。フ 2025.05.17 14:00 Sat
バイエルンとトッテナムは16日、プレシーズンマッチでバイエルンと対戦することを発表した。 バイエルンは昨シーズン逃したブンデスリーガの優勝を今シーズンは達成。対するトッテナムは、今シーズンのプレミアリーグで大苦戦。残り2節で17位と低迷している一方で、ヨーロッパリーグ(EL)では決勝に進出し、マンチェスター・ユナ 2025.05.16 19:30 Fri
ボルシアMGの日本代表DF板倉滉(28)が今シーズン限りで退団。夏に移籍を果たすことになるという。ドイツ『ビルト』が伝えた。 板倉は2019年1月に川崎フロンターレからマンチェスター・シティに完全移籍。そのままオランダのフローニンヘンへ2度のレンタル移籍を経験すると、その後はシャルケにレンタル移籍。2022年7月 2025.05.16 14:45 Fri
ウニオン・ベルリンは15日、ドイツ人MFラニ・ケディラ(31)との契約延長を発表した。契約期間に関する詳細は明かされていない。 今シーズンもブンデスリーガ31試合に出場し、最終節の古巣アウグスブルク戦はクラブ通算150試合目のメモリアルゲームとなる31歳MFは、今回の契約延長に際してクラブに対する想いを語った。 2025.05.15 23:43 Thu
フランクフルトは15日、ディノ・トップメラー監督(44)との契約を2028年6月30日まで延長したことを発表した。 オリバー・グラスナー前監督の退任に伴い、2023-24シーズンからフランクフルトの新指揮官に就任したトップメラー監督。 就任1年目は前年の7位を上回るブンデスリーガ6位フィニッシュに導くと、2 2025.05.15 21:30 Thu

ケルンの人気記事ランキング

1

シュツットガルト、ケルンから左利きの大型CBシャボーを獲得!

シュツットガルトは25日、ケルンからドイツ人DFジェフ・シャボー(26)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2028年6月30日までの4年となる。 U-21ドイツ代表歴を持つ、195cmの左利きのセンターバックであるシャボーは、スパルタ・ロッテルダムやフローニンヘンでのプレーを経て、2019年の夏にサンプドリアへ加入。だが、イタリアの地では思うように出場機会を得られず、2022年1月から1年半のレンタルで母国のケルンに加入。その後、完全移籍に移行した。 その新天地では公式戦61試合に出場。今シーズンはブンデスリーガ32試合に出場し、チームは17位で降格したものの、個人としては優れた対人プレーを中心にインパクトを残していた。 新シーズンからのシュツットガルト加入が決定した26歳DFは、新天地での意気込みを語っている。 「シュツットガルトで新たな挑戦をし、チャンピオンズリーグというヨーロッパの最高レベルでプレーする機会を得ることを楽しみにしているよ」 「それは僕が常に望んでいたことであり、素晴らしい歴史を持つクラブで、その夢が実現することを嬉しく思う。すべてが形になり、新しいチームメイトと出会い、ファンと知り合うということも含め、新たな挑戦が待ち切れないよ」 2024.05.26 06:30 Sun
2

PKスポットに穴を空けてPK阻止したアウグスブルクGK、ケルンから芝の修復費用を請求される

▽アウグスブルクのスイス代表GKマルビン・ヒッツが、先日のケルン戦でのPKスポット荒らしで120ユーロ(約1万6000円)を請求されるようだ。ドイツ『Kolner Express』が報じている。 ▽ヒッツは、5日に行われたブンデスリーガ第15節のケルンとのアウェイゲームでフランス人FWアントニー・モデストのPKをストップし、敵地での1-0の勝利に大きく貢献した。 ▽だが、ヒッツはこのPKの場面で相手選手と主審が話をしている隙を狙って、PKスポット付近を自身のスパイクの裏でグリグリと掘り返す悪質な行為を行った。 ▽そして、この策略が見事にハマったのか、ヒッツは足を滑らせたモデストのゴール左を狙ったシュートを見事にセーブしたのだった。 ▽だが、同試合の中継映像にヒッツの穴掘り行為がきっちり収められていたことで、ケルンの本拠地ラインエネルギー・シュタディオンのピッチを管理するハンス・ルッテン氏から同選手に対して、120ユーロの請求書が送られたようだ。 ▽なお、120ユーロの内訳は、1平方メートルの芝の代金と2時間の労働、消費税となっている模様だ。 ▽ケルン側から思わぬ請求を受けたヒッツだが、この試合での勝ち点3獲得で数十万円から数百万円の勝利給を手にするため、当人としては非常にお得な買い物となったはずだ。ヒッツの穴掘り動画は以下のURLからチェックしてみてください。 ◆策士ヒッツがモデストを落とし穴にはめる https://www.youtube.com/watch?v=mIcFOHYltFg 2015.12.09 03:29 Wed
3

敵地で5発圧勝のケルンが逆転で1部残留! キールは初昇格ならず…《ブンデスリーガ》

ブンデスリーガ昇格・降格プレーオフ2ndレグ、ホルシュタイン・キールvsケルンが29日に行われ、アウェイのケルンが1-5で勝利した。この結果、2戦合計5-2としたケルンの1部残留が決定した。   クラブ史上初の1部昇格を目指すブンデスリーガ2部3位のキールと、2シーズン連続の1部残留を目指す今季ブンデスリーガ16位のケルンによる、運命のプレーオフ第2戦。 26日に行われたケルンホームの1stレグではキールが1-0の先勝を収め、悲願の1部昇格に王手をかけていた。 無観客の1stレグと異なり、今回の2ndレグは有観客でスタート。すると、クローズな試合展開となった初戦とは打って変わって試合は打ち合いの入りとなった。 まずは開始3分、左サイド深くからドゥダが上げたクロスをゴール前で競り勝ったケルン主将のヘクターが頭で合わせ、アウェイチームが早々に先制点を奪取する。しかし、その先制点からわずか数十秒後には鋭い縦への仕掛けから相手を引っくり返したキールがボックス中央で味方のシュートのこぼれ球に反応したイ・ジェソンのヘディングシュートで瞬く間に試合を振り出しに戻した。 先制点の喜びから一転、再び2戦合計スコアでビハインドを背負ったケルンだが、ここから主砲アンデションが存在感を放つ。まずは6分、左サイドのカインツからの正確なクロスをアンデションが頭で合わせて勝ち越しゴールを挙げると、13分には左CKの流れから再びカインツのクロスを頭で合わせ、ドッペルパックを達成した。 この連続ゴールによって大きなアドバンテージを手にしたケルンは以降も主導権を掌握。リスクを冒して攻める相手の背後を突くシンプルな攻めで追加点に迫る。そして、39分にはFKの流れからゴール前のヘクターが頭でマイナスに落としたボールをチホスが豪快な左足のシュートで流し込み、前半を4-1のスコアで終えた。 迎えた後半、互いにハーフタイム明けに2枚ずつ交代カードを切った中、前半同様に球際でバチバチとやり合う白熱の攻防を見せる。 その後は大量リードによって冷静に試合は運ぶケルンがカウンターから幾度もゴールに迫るが、アンデションらの決定機が相手GKの再三の好守に阻まれる。 それでも、相手にほとんど決定機を与えずに時計を進めていくアウェイチームは84分、スクヒリが見事なミドルシュートを突き刺して試合を決定づける5点目とした。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、2戦合計5-2としたケルンが敵地で逆転残留を果たした。 ホルシュタイン・キール 1-5(AGG:2-5) ケルン 【ホルシュタイン・キール】 イ・ジェソン(4分) 【ケルン】 ヘクター3分) アンデション(6分) アンデション(13分) チホス(39分) スクヒリ(84分) 2021.05.30 03:12 Sun
4

バイエルンの逸材CBアレイ=ムビがケルンへ1年半レンタル!

ケルンは31日、バイエルンからU-19ドイツ代表DFブライト・アレイ=ムビ(18)をレンタル移籍で獲得したことを発表した。レンタル期間は2023年6月30日までの1年半となる。 ドイツのカールスト出身も10代前半に家族と共にイングランドへ移住した187cmの左利きのDFは、ユース年代にノリッジ、チェルシーでプレー。その後、2019年にはドイツ代表MFジャマル・ミュージアラと共にバイエルンへ移籍し、2020年9月には3部リーグに所属するバイエルンⅡでプロデビューを飾った。 傑出したフィジカル能力を誇る逸材センターバックは、2020年12月に行われたチャンピオンズリーグのアトレティコ・マドリー戦でトップチームデビューを飾ったが、以降はなかなかプレー機会を得られずにいた。 2022.01.31 23:40 Mon
5

ケルン、ライプツィヒからU-21ドイツ代表MFを獲得!

ケルンは24日、RBライプツィヒからU-21ドイツ代表MFエリック・マルテル(20)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2026年6月30日までの4年となる。 ライプツィヒのアカデミー育ちのマルテルは、センターバックもこなす188cmの守備的MF。2020年12月に行われたDFBポカールのアウグスブルク戦でトップチームデビューを果たしたが、以降は出番に恵まれず。2021年1月にオーストリア・ウィーンへ1年半のレンタルに出されると、ここまで公式戦55試合に出場し、4ゴール5アシストの数字を残していた。 ドイツの世代別常連でもあるホールディングMFには国内外からオファーが届いていたものの、母国のトップリーグでのプレー機会を求めたマルテルは、ケルンという堅実な移籍先を選択した。 2022.06.24 20:16 Fri

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly