大宮、清水、名古屋でもプレーしたスロベニア代表FWノヴァコヴィッチが現役を引退

2017.06.10 01:23 Sat
Getty Images
スロベニアサッカー協会(NZS)は9日、マリボルに所属するスロベニア代表FWミリヴォイエ・ノヴァコヴィッチ(38)が現役を引退することを発表した。10日のマルタ代表とのロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選が最後の試合となる。

▽ノヴァコヴィッチは、母国のオリンピアの下部組織出身で1998年7月にオーストリアのクロッパイナーでプロキャリアをスタート。その後はオーストリア国内でキャリアを積むと、2005年7月にブルガリアのリテックス・ロヴェチへと移籍。2006年8月にケルンへと加入した。

▽ケルンでは、今夏ヴィッセル神戸への加入が決定している元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキやFWパトリック・ヘルメスらとコンビを組み、2007-08シーズンは20得点を挙げてブンデスリーガ2部で得点王にも輝いた。
▽2012年8月には大宮アルディージャにレンタル移籍し日本でのキャリアをスタート。シーズン途中での加入となると、加入3試合目のFC東京戦でJリーグ初ゴールを記録。さらに9月のコンサドーレ札幌(現北海道コンサドーレ札幌)戦では、大宮のクラブ史上初となるJ1でのハットトリックを記録。現在は浦和レッズでプレーするFWズラタン・リュビヤンキッチとともにチームの攻撃を牽引し、J1の残留に大きく貢献。翌年はチームの21戦無敗記録達成に貢献するなどし、12得点を記録した。

▽しかし、同年で大宮とのレンタル移籍期間が満了を迎えると、2014年はケルンから清水エスパルスに完全移籍で加入。チーム最多の13得点を記録しJ1残留に貢献。それでも、1年で清水を退団し、翌年は名古屋グランパスへと完全移籍するが、シーズン終盤にはスタメン出場が減り退団。J1通算98試合出場35得点の記録を残し、自身のプロキャリアで初の母国でのプレーとなるマリボルへと移籍した。
▽マリボルでも持ち前の得点能力は遺憾なく発揮され、2シーズンで公式戦47試合に出場し19ゴールを記録。今シーズンはリーグ戦26試合で11ゴールを記録していた。

▽スロベニア代表としては2006年2月からプレー。主要な国際大会は2010年の南アフリカW杯の出場のみに終わっていたが、スロベニア代表史上最多の79試合に出場し31ゴールを記録していた。

▽ノヴァコヴィッチは今回の決断についてコメント。家族やスロベニア国民への感謝をあらわにした。

「代表とプロとしてのキャリアを終える時が来た。明日は代表での最後の試合となるだろう。僕は家族に感謝したいし、長い間支えてくれたスロベニア国民にも感謝したい。ナショナルチームのためにプレーすることは名誉だった。今、僕は人生の新たなステップを踏み出す」

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