パウロ・ソウザ采配的中のフィオレンティーナがラツィオに逆転勝利でEL出場権獲得に望み《セリエA》

2017.05.14 03:02 Sun
Getty Images
▽セリエA第36節、フィオレンティーナvsラツィオが13日に行われ、3-2でフィオレンティーナが勝利した。

▽前節サッスオーロに終了間際弾で追いつき、ヨーロッパリーグ(EL)出場圏内の6位ミランに3ポイント差とした8位フィオレンティーナ(勝ち点56)が、EL出場権獲得を決め4日後にユベントスとのコッパ・イタリア決勝を控える4位ラツィオ(勝ち点70)をホームに迎えた一戦。

▽立ち上がりからオープンな攻防が続いた試合は11分、まずはフィオレンティーナがベルナルデスキのミドルシュートでGKストラコシャを強襲。対するラツィオも12分にボックス内に進入したパローロが際どいシュートを浴びせて牽制した。
▽その後も互角の攻防が続くと、19分にフィオレンティーナはボルハ・バレロの右クロスをババカルがボレーで合わせたシュートが枠を捉える決定機を演出。だが、GKストラコシャのセーブに阻まれた。

▽対するラツィオは21分、左サイド角度のない位置からL・アルベルトが直接狙ったFKはバーを掠める。さらに28分、ボックス右からL・アルベルトの枠を捉えた鋭いシュートはGKタタルサヌのファインセーブに阻まれた。
▽ハーフタイムにかけてはフィオレンティーナが圧力をかけ、32分にはキエーザがコントロールシュートを浴びせると、40分にもアストーリの左クロスからババカルがボレーシュート。しかし、枠を捉えきれず前半をゴールレスで終えた。

▽迎えた後半開始4分、ラツィオはJ・ルカクが右足太ももを痛めてロンバルディとの交代を強いられた。それでも55分、L・アルベルトのスルーパスに抜け出したケイタがボックス右に侵入して放ったシュートがGKタタルサヌの手を弾いてネットを揺らし、先制した。

▽リードされたフィオレンティーナは58分、ストラコシャのゴールキックをカットした流れからババカルがコントロールシュートを浴びせるも、ストラコシャにセーブされる。そこで65分、パウロ・ソウザ監督は大胆に3枚代えを敢行。すると67分、ボックス右からヴェシーノの上げたクロスをババカルがヘディングで合わせたシュートが枠を捉えると、GKストラコシャの手を弾いてネットを揺らした。

▽試合を振り出しに戻されたラツィオは70分、パトリックのシュートが右ポストに直撃。直後に2枚代えを敢行し、ケイタとジョルジェビッチに代えてインモービレとフェリペ・アンデルソンを投入した。

▽しかし73分、フィオレンティーナが交代選手たちの活躍で逆転する。カットインしたテージョがボックス左から放ったシュートがGKを強襲し、ルーズボールをカリニッチが押し込んだ。さらに76分、ボックス右からカットインしたカリニッチが左足で放ったシュートは左ポストに阻まれるも、ルーズボールをクリアにかかったロンバルディのオウンゴールを誘って3点目を奪った。

▽一気に3点を失ったラツィオは81分、L・アルベルトの浮き球パスをムルジャが頭で合わせて1点差に詰め寄る。

▽それでも1点のリードを守り切ったフィオレンティーナが勝利し、ミランに暫定ながら勝ち点で並んでEL出場権獲得に望みをつないだ。

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