劇的AT弾2発で9ゴールが生まれた乱戦制した王者バイエルンが2位ライプツィヒ撃破! レヴィが30点、ヴェルナーが20点到達!《ブンデスリーガ》

2017.05.14 00:44 Sun
Getty Images
▽ブンデスリーガ第33節、RBライプツィヒvsバイエルンが13日にレッドブル・アレナで行われ、アウェイのバイエルンが5-4で勝利した。
PR
▽勝ち点1以上獲得で2位が確定するライプツィヒ(勝ち点66)と、既に優勝を決めたバイエルン(勝ち点76)によるブンデス頂上決戦。連勝中のバイエルンは、前節のダルムシュタット戦から先発4人を変更。ラフィーニャとレナト・サンチェスに代わって、今季限りで引退となるラームとシャビ・アロンソの重鎮2人が先発に復帰。一方のライプツィヒは前節と同じ11人を起用した。
▽ホームの歓声を後押しにしたホームチームが電光石火の先制点を奪う。開始2分、GKのロングスローから左サイドで攻撃を展開すると、左サイドのスペースに抜け出したフォルスベリが精度の高いクロスを入れると、大外に走り込んだサビツァーが頭で合わせた。

▽このゴールで完全に流れを掴んだライプツィヒは、猛烈なハイプレスと代名詞である縦に速い攻めでバイエルンをバタつかせる。12分にはヴェルナーに2点目のチャンスもここは右ポストに阻まれる。

▽一方、徐々に落ち着きを取り戻して反撃に出るバイエルンは17分、ラームの右サイドからのクロスがDFベルナルドのハンドを誘い、PKを獲得。これをキッカーのレヴァンドフスキがGKのタイミングをうまく外して右隅に蹴り込んだ。
▽早々に1-1のタイに戻った試合は、ここから一気にヒートアップ。バイエルンがロッベンの鋭い仕掛けでチャンスを作れば、ライプツィヒもサビツァー、ベルナルドの枠内シュートでGKシュターケを脅かす。すると29分、見事なドリブルでボックス内への侵入を試みたフォルスベリがシャビ・アロンソに倒され、PK獲得。これをキッカーのヴェルナーが冷静に流し込み、今季のリーグ戦ゴール数を「20」の大台に乗せた。

▽再びビハインドを追う展開となったバイエルンだが、前半終了間際にアクシデント発生。足を痛めたリベリがプレー続行不可能となり、チームスタッフに両脇を抱えられてロッカールームへ退いた。この緊急事態を受けて、アンチェロッティ監督は44分にドグラス・コスタをピッチに送り出した。

▽ホームチームの1点リードで迎えた後半もいきなりスコアが動く。GKグラクシからのロングボールを前線でヴェルナー、フォルスベリと繋ぐと、ペナルティアーク付近でユスフ・ポウルセンが放ったシュートが、シャビ・アロンソにディフレクトしてゴール左隅に決まった。

▽再び拙い入りから点差を広げられたバイエルンは、失点直後にゴール前でうまく反転したレヴァンドフスキに決定機もシュートは枠の左に外れる。それでも、攻勢を強めるアウェイチームは60分、左サイドからのクロスをシャビ・アロンソがフリックしたボールをゴール前に飛び込んだチアゴが頭で流し込み、点差を1点に縮める。

▽一方、後半に入っても運動量が落ちないライプツィヒは65分、再びGKグラクシのロングボールからゴールをこじ開ける。65分、グラクシのロングボールが相手陣内左サイドのスペースに飛ぶと、これを処理しようとしたラームとボアテングの連係ミスを突いたヴェルナーがボックス左に抜け出し、GKシュターケの股間を抜く巧みなシュートでドッペルパックを達成した。

▽敵地とはいえ、大敗は許されないバイエルンは、シャビ・アロンソ、キミッヒを下げてビダル、ミュラーを続けて投入。一方、逃げ切りを図るライプツィヒはいずれもゴールを記録したサビツァー、ポウルセン、ヴェルナーを下げてラニ・ケディラなど、守備的な交代カードを切った。

▽試合終盤にかけて猛攻を仕掛けるバイエルンは84分、セットプレーの流れからロッベンのミドルシュートが相手にディフレクトしてクロスバーを叩いたボールをレヴァンドフスキが頭で押し込み、2年連続でリーグ30ゴールを達成した。

▽このゴールも焼け石に水と思われたが、5連覇中の絶対的王者がここから圧巻の逆転劇を見せる。91分、ボックス手前中央で得たFKをアラバが見事な左足のシュートで直接決めて同点に追いつくと、95分には右サイドで圧巻のドリブル突破を見せたロッベンがそのままボックス内に持ち込み、最後は冷静にGKとの一対一を制し、ラストプレーで試合を引っくり返した。

▽両チームに合計9ゴールが生まれる、消化試合とは思えない白熱の攻防を見せたブンデス頂上決戦を逆転で制したバイエルンが、王者に相応しい5-4の劇的勝利を掴んだ。なお、敗れたライプツィヒだが、3位ドルトムントが引き分けたことで今季の2位フィニッシュが確定した。

PR
関連ニュース

右SB起用続くキミッヒ、CLレアル戦でのvsヴィニシウスを心待ち「勝負できるのは非常に嬉しい」

バイエルンのドイツ代表MFジョシュア・キミッヒがレアル・マドリー戦への意気込みを語った。スペイン『アス』が伝えた。 チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でアーセナルに競り勝ち、30日にはレアル・マドリーとの準決勝1stレグに臨むバイエルン。2017-18シーズンもCL準決勝で顔を合わせた2チームが6年ぶりに対戦する。 ファイナル進出が懸かる決戦を前に、『アス』のインタビューに応じたキミッヒは、チーム事情により右サイドバックとしてトーマス・トゥヘル監督に起用されている現状についてもコメント。前向きにプレーしている上、手応えを掴んでいるようだ。 「そのポジションにケガ人が出たこともあって、監督は僕をそこに置くことに決めた。特にチャンピオンズリーグではうまくいった。だから監督がそれを変えることはないと思う」 「右SBとしてプレーするのは僕にとって問題ではない。中盤とは全く違うからとても楽しいよ。右SBとして数試合プレーした後、必要なリズムを掴むことができた。楽しめている。僕にとって良いことだし、今のチーム状況において非常に合っている」 「右SBとしてプレーするか中盤でプレーするかは気にしない。僕は成功のために全てを捧げる」 マドリー戦で予想されるのはブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールとの対峙。アーセナル戦ではすでにブラジル代表ガブリエウ・マルティネッリに対応しているが、新たな強敵との対戦を心待ちにしている。 「幸か不幸か、右SBや左SBでプレーすると、相手チームの最高の選手と対戦することが多い。ムバッペやヴィニシウスのような選手がいる… 現時点でヨーロッパサッカー界における最高の選手の2人だ。彼が一対一に非常に強いことは知っている。キリアン・ムバッペと同じようにね。だからこそ、僕は彼と対戦し、勝負できることを非常に嬉しく思っている」 また、ヴィニシウスの攻撃力にさえ注意すれば、守備の弱点をつけるのではないかという質問にもキミッヒは回答。第一は守備としながらも、隙を見て前にも出ていくつもりだ。 「誰だって弱点と強みを持ち合わせている。彼の弱点については話したくない。ヴィニシウスはとてもとても強力な選手だ。集中して守備をしなければならない。そして、攻撃するチャンスがあれば、当然攻撃に出たいと思っている。だけど最初は守備に集中するし、自分たちのプレーに集中しなければならない」 2024.04.29 17:05 Mon

バイエルン名誉会長が現指揮官を公に批判…トゥヘル監督は内容とタイミングに難色示す「あまりにも現実離れ」

バイエルンの名誉会長ウリ・ヘーネス氏とトーマス・トゥヘル監督の間にいざこざが生まれている。ドイツ『ビルト』が伝えた。 トゥヘル監督の今シーズン限りでの退任が決定済みで、後任探しに動いているバイエルン。レバークーゼンのシャビ・アロンソ監督、ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督の招へいは断念し、現在はオーストリア代表のラルフ・ラングニック監督に接触している。 そんな中、ヘーネス氏は26日のドイツ『Frankfurter Allgemeine Zeitung』のイベントで、トゥヘル監督について言及。「個々の選手を向上させられる監督を望んでいる。これは批判だ!」、「彼は(アレクサンダル・)パブロビッチや(アルフォンソ・)デイビスを改善できるというわけではなく、これ以上ダメなら新しい選手を獲る! というスタンスなんだ」とコメントしていた。 続く27日、ブンデスリーガ第31節のフランクフルト戦に臨んだトゥヘル監督は、試合前にこのコメントについての想いを告白。若手を成長させられないという意見に反論している。 「あまりにも現実離れしていて、どう答えればいいかさえわからない!」 「私は監督としての名誉を傷つけられている。過去15年間にわたり我々のコーチングチームが証明してきたことがあるとすれば、それは若い選手たち、特にアカデミー出身の選手たちと常に一緒にトレーニングし、パフォーマンス次第でピッチに立たせるということだ」 「実際、我々は今それを証明している! 私はそれ(ヘーネス氏の意見)に同意できない。根拠のない意見だ!」 また、試合後にもこの件に関する質問を受け、改めて言及。レアル・マドリーとのチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2試合、さらにはブンデスリーガ2位を争うシュツットガルトとの直接対決直前というタイミングが引っかかっているようだ。 「これから10日間、我々全員にとって信じられないほど重要な日々が待っている。どんな余興だとしてもこれ以上悪いタイミングはない。今はレアル・マドリー戦、シュツットガルト戦、そして(2ndレグの)レアル・マドリー戦が全てだ」 2024.04.28 22:39 Sun

ケインのドッペルパックでバイエルンがフランクフルトに競り勝つ、CLマドリー戦に弾み【ブンデスリーガ】

バイエルンは27日、ブンデスリーガ第31節でフランクフルトをホームに迎え、2-1で競り勝った。フランクフルトのMF長谷部誠はベンチ入りも出場しなかった。 前節ウニオン・ベルリン戦を5発圧勝として公式戦3連勝の2位バイエルン(勝ち点66)は、3日後にチャンピオンズリーグ準決勝レアル・マドリー戦を控える中、ムシアラが欠場となった以外は現状のベストメンバーを送り出した。 今季の1stマッチで5失点大敗を喫した6位フランクフルト(勝ち点45)に対し、最前線にケイン、2列目に右からミュラー、チュポ=モティング、ラファエル・ゲレイロと並べる[4-2-3-1]で臨んだバイエルンが立ち上がりから押し込むと9分に先制する。ライマーが中盤でボールを奪って力強く持ち上がりボックス内へ。ラストパスをケインが難なく決めた。 しかし23分、個人技で同点とされる。バイタルエリア左でパスを受けたエキティケにボックス手前から見事なコントロールシュートを蹴り込まれた。 その後、ライマーが負傷してパブロビッチとの交代を強いられたバイエルンは、30分にチュポ=モティングのコントロールシュートでゴールに迫るもGKトラップのセーブに阻まれる。 さらに45分、ミュラーの右クロスに合わせたラファエル・ゲレイロのシュートはGKトラップにセーブされてバーに直撃し、1-1で前半を終えた。 迎えた後半もバイエルンが押し込む流れで推移すると、59分にPKを獲得する。ミュラーがボックス内でコッホにエルボーを食らうと、VARの末にPK判定となった。 これをケインが決めて勝ち越したバイエルンは終盤にかけて試合をコントロール。CLマドリー戦に向けて温存しつつ時間を消化し、2-1で勝利。4位以上を確定させ、来季のCL出場権を獲得している。 2024.04.28 00:30 Sun

バイエルン一部サポーターはラングニック招へい反対も…名誉会長が進捗報告「1週間以内に」

バイエルンの名誉会長を務めるウリ・ヘーネス氏が監督人事に言及した。ドイツ『Frankfurter Allgemeine Zeitung』が伝えた。 トーマス・トゥヘル監督が今シーズン限りで退任するため、新指揮官探しに動くバイエルン。レバークーゼンのシャビ・アロンソ監督、ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督らが候補に挙がったが、この2名はそれぞれ現職を継続することとなり、新たにオーストリア代表のラルフ・ラングニック監督への接触が報じられていた。 これを受け、ラングニック監督自身がバイエルンからの接触を認めた一方、バイエルンの一部サポーターは「ラングニックではなく、トゥヘル(の続投を)を望む」という署名キャンペーンをオンライン上で実施。1万2000以上の署名が集まったというが、トゥヘル監督は改めて留任を否定していた。 サポーターからの反発もある中、ヘーネス氏はラングニック監督に接触するに至った経緯を説明。アロンソ監督やナーゲルスマン監督の招へいを断念してからラングニック監督へ向かったと明かし、答えがまもなく出るはずだとも述べている。 「我々は3人の監督と同時に話しをしたことは一度もなかった」 「誰かと交渉するのであれば、その人物に自分がその男(バイエルンの監督になる男)だと感じさせなければならない。彼がイエスと言ったら完璧だ。ノーと言われれば、それは続いていく」 「イエスかノーかは1週間以内に出ると思う」 また、ヘーネス氏はバイエルンがジネディーヌ・ジダン氏に接触したという噂にも言及。「誰も彼と話していないと確信している」とこの噂を否定した。 2024.04.27 16:25 Sat

今季限りで退任表明のトゥヘル監督、1万2000人以上のファンが残留を望む声も「最優先事項ではない」と聞き入れず

バイエルンのトーマス・トゥヘル監督は、ファンの嘆願にも耳を傾けることはないようだ。 2023年3月にバイエルンの監督に就任したトゥヘル監督。しかし、2月に今シーズン限りで退任することを早期発表。驚きを与えた。 今シーズンは12連覇を目指したブンデスリーガだったが、パフォーマンスが上がらず、レバークーゼンに無敗優勝を許すことに。それでも、チームは2位を確保しに動いている。 一方で、後任監督としてはオーストリア代表のラルフ・ラングニック監督が浮上している中、バイエルンのファンはこの動きに反対。1万2000人以上の署名が届き、トゥヘル監督の留任を望む声が寄せられていた。 トゥヘル監督はフランクフルト戦に向けた記者会見に出席。この事実を問われ、喜んだ一方で、それを受け入れるつもりがないことを改めて口にした。 「おそらく何人かのファンは、私に残って欲しいと持っているようだが、それは優先事項ではないし、そうすべきでもない」 「今後11日間は、フットボールのことだけを考える。他のことは何もない」 「我々はブンデスリーガで勝ち点を積み上げ、チャンピオンズリーグの決勝に進みたいと考えている。完全に集中しており、毎日が重要だ」 リーグ優勝は無くなったが、チャンピオンズリーグ(CL)ではベスト4入り。欧州制覇を目指して残りシーズンを戦う。 2024.04.26 23:40 Fri
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly