伏兵バチュアイの値千金弾でチェルシーが2年ぶり6度目のリーグ制覇! プレミア初挑戦のコンテが自らの采配で優勝手繰り寄せる《プレミアリーグ》

2017.05.13 06:08 Sat
Getty Images
チェルシーは12日、ザ・ホーソンズで行われたプレミアリーグ第37節でWBAと対戦し、1-0で勝利した。この結果、チェルシーの2年ぶり6度目のリーグ優勝が決定した。
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▽前節、ミドルズブラを相手に3-0の快勝を収めて2年ぶり6度目のプレミア制覇に王手をかけた首位チェルシー(勝ち点84)は、既に残留が確定しヨーロッパリーグ出場権獲得の可能性もない8位WBA(勝ち点45)とのアウェイゲームに臨んだ。プレミア初挑戦で初優勝を狙うコンテ監督は、ミドルズブラと同じスタメンを起用。前節に続き筋肉系の問題を抱えるカンテが先発を外れ、セスクとマティッチがセントラルMFでコンビを組み、3トップはペドロ、ジエゴ・コスタ、アザールと今季のチームをけん引してきた3人のアタッカーが並んだ。▽優勝の瞬間に立ち会おうと、多くのチェルシーサポーターも駆け付けたフライデーナイトの一戦。チェルシーが押し込む立ち上がりが予想されたものの、ホーム最終戦で意気込むWBAがいきなりチャンスを作る。開始1分、フレッチャーからのクロスをゴール前のロンドンが頭で合わすが、これはGKクルトワのセーブに阻まれた。
▽冷や汗をかく入りとなったものの、すぐに主導権を奪い返したチェルシーは、ここから一方的に相手を押し込んでいく。比較的フリーのアスピリクエタやセスクを起点に背後を狙う3トップに精度の高いボールを供給し、相手守備陣に揺さぶりをかける。この流れから良い位置でセットプレーを獲得し、ペドロやケイヒルに決定機も、相手のブロックなどに遭い、先制点とはならず。

▽前半半ばを過ぎてもゴールが遠いチェルシーは、32分にセスクが意表を突いたボックス手前右からのミドルシュートを放つが、これはわずかに枠の左に外れる。その後は人数をかけて押し込むアウェイチームに対して、ホームチームが堅守速攻で応戦する構図の下でこう着状態が続く。前半終了間際の43分にはボックス右でDFを背負ったジエゴ・コスタが反転シュートを狙うが、これも枠を捉え切れず。終始、チェルシーペースで進むも前半はゴールレスで折り返した。
▽互いに選手交代なしで迎えた後半、チェルシーが続けて決定機を作る。47分、ボックス右でセスクからパスを受けたモーゼスが右足を振り抜くと、低い弾道のシュートが枠の左を捉えるが、これはGKフォスターの好守に遭う。さらに、48分にはセットプレーの二次攻撃から高い位置でボールを奪ったペドロがボックス右で折り返したボールをゴール前でジエゴ・コスタが合わすが、このシュートはGK正面を突いた。

▽その後もセカンドボールへの反応、素早い攻守の切り替えを武器にワンサイドゲームを展開するアウェイチームだが、自陣で堅固なブロックを築くホームチームをあと一歩で崩し切れない。

▽すると、65分までにヤコブ、シャドリ、ウィルソンと3枚の交代カードを切って流れに変化を加えるWBAに反撃を受け始める。70分には敵陣でのボールロストからロンドンに独走を許すと、72分にはボックス右でリバモアからスルーパスを受けたシャドリに決定機を許すが、このシュートは枠の左に外れて事なきを得る。

▽この試合で勝利して優勝を決めたいチェルシーは75分、やや疲れの見えたアザール、ペドロをベンチに下げて、ウィリアン、バチュアイを同時投入。この2枚替えでゴールをこじ開けにかかると、この選手交代がブルーズに歓喜をもたらす。

▽82分、セットプレーの流れからケイヒルの当たり損ねのシュートがボックス右ライン際に流れると、これを拾ったアスピリクエタがすかさずグラウンダーで折り返す。これに反応したゴール前のバチュアイがGKフォスターより先に左足でボールを流し込んだ。そして、今季リーグ戦18試合出場も1度もスタメン出場がない伏兵の昨年8月の第2節ワトフォード戦以来となる今季2点目で苦しんだチェルシーがようやくゴールをこじ開けた。

▽その後、モーゼスを下げてズマを投入するコンテ監督らしい手堅い采配でWBAのパワープレーを跳ね返し続けたチェルシーが、このままウノゼロで試合をクローズ。コンテ采配的中でWBAを退けたチェルシーが、2節を残して2年ぶり6度目のリーグ優勝を果たした。

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