【ELプレビュー】絶体絶命のリヨン、エース復活で奇跡の逆転なるか《リヨンvsアヤックス》

2017.05.11 09:00 Thu
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▽ヨーロッパリーグ(EL)・準決勝2ndレグ、リヨンvsアヤックスが日本時間11日28:05からパルク・オリンピック・リヨンで開催される。アムステルダムで行われた1stレグで白熱の打ち合いを演じた両者が、リヨンの地に舞台を移して激突する好勝負必至の第2戦だ。

▽4日にアムステルダム・アレナで行われた1stレグでは、立ち上がりからオープンな攻防が続いた中、セットプレーのチャンスをモノにしたアヤックスがFWトラオレのゴールで先制に成功。このゴールで勢いに乗ったヤングアヤックスは、FWドルベア、FWユーネスのゴールで一気にリヨンを突き放した。その後、MFヴァルブエナにアウェイゴールを献上するが、再びトラオレのゴールで突き放し、ホームで4-1の勝利を収めた。

▽点差ほどの実力差はなかったものの、今季課題の守備が耐え切れず、1stレグで大敗を喫したリヨン。それでも、ヴァルブエナが奪った貴重なアウェイゴールによって、ホームでの2ndレグに望みを繋いだ。直近のリーグ戦では主力を温存した中、格下ナントに打ち合いを演じる悪癖を見せたが、FWマクスウェル・コルネの勝ち越しゴールで3-2の勝利を収め、リーグ2連勝で今回の2ndレグを迎えることになった。
▽一方、得意とするホームでほぼ完璧な結果を手にしたアヤックスは、一部主力を温存したリーグ戦のゴーアヘッド・イーグルス戦を危なげなく4-0で快勝。さらに、同節では首位フェイエノールトが格下エクセルシオールに敗れたことで、勝ち点差が再び1ポイントに縮まり、最終節での逆転優勝の可能性が浮上。最高の形で今回の一戦を迎えた。

▽両者の勝ち抜けの条件は、アヤックスが引き分け以上で文句なし。また、2点差以内での敗戦、あるいはアウェイゴール2点以上を奪っての3点差負けでも決勝進出が決まる。一方、リヨンは3-0の勝利か、4点差以上の勝利で逆転突破となる。なお、リヨンが4-1で勝利した場合のみ、延長戦に突入する。(延長戦でもアウェイゴールが適用)
◆リヨン◆
【4-2-3-1】

▽リヨン予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:アントニー・ロペス
DF:ラファエウ、マンマナ、ディアカビ、モレル
MF:ゴナロン、トゥサール
MF:ゲザル、トリッソ、ヴァルブエナ
FW:ラカゼット
負傷者:MFリブス
出場停止者:FWデパイ

▽1stレグに続き登録メンバー外のデパイが欠場となる。負傷者に関してはリブスを除いて全選手が起用可能だ。コンディションの問題から1stレグで途中出場となったラカゼットが、主力センターバックのマンマナと共にスタメンに復帰し、右サイドにより攻撃的なラファエウとゲザルのコンビが起用される可能性が高い。

◆アヤックス◆
【4-3-3】

▽アヤックス予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:オナナ
DF:フェルトマン、ダビンソン・サンチェス、デ・リフト、フィールヘーフェル
MF:クラーセン、シェーネ、ジイェフ
FW:トラオレ、ドルベア、ユーネス
負傷者:DFシンクフラーフェン
出場停止者:なし

▽出場停止者はいない。逆に、1stレグを出場停止で欠場していたフェルトマンとフィールヘーフェルが復帰する。そのため、両サイドバックにはテテとリードウォルドに代わって前述の主力2選手が復帰する見込みだ。

★注目選手
◆リヨン:FWアレクサンドル・ラカゼット
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▽逆転突破を目指すリヨンの注目プレーヤーは、エースFWラカゼットだ。ベシクタシュとの準々決勝2ndレグで負った筋肉系のケガの問題で離脱が続いていたラカゼットは、アヤックスとの1stレグで試合終盤に途中出場を果たすも、さしたる見せ場を作れぬまま、敵地での敗戦をピッチ内で味わうことになった。

▽それでも、直近のナント戦を回避してコンディション調整に励んだ絶対的なエースには、今回の2ndレグでの活躍が期待される。前線を自由に動き回り、質の高い動き出しと鋭い仕掛けで攻撃をけん引するラカゼットは、今季の公式戦で31ゴール4アシストを記録している。今回の一戦では持ち味の流動性を出すことは難しいかもしれないが、射程距離が長く正確なシュート、優れたヘディング技術を武器に、ボックス内で仕上げの仕事に集中できれば、必ずやアヤックスゴールをこじ開けてくれるはずだ。

◆アヤックス:FWバートランド・トラオレ
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▽一方、アヤックスの注目プレーヤーは、1stレグで2ゴールを記録したトラオレだ。苦戦も予想された1stレグでは、MFジイェフの絶妙なFKを頭で合わして先制点を奪うと、後半には再びジイェフからの高速クロスを見事な当て勘で流し込み、試合を決定付ける追加点を決めた。加えて、秀逸だったのが、優れたフィジカルを生かした献身的なプレスバックとボールキープ。行ったり来たりの激しいゲーム展開の中で、トラオレのボール奪取や相手の寄せをものともしないキープは、チームを助けていた。

▽1stレグに比べて、守勢が見込まれる今回の一戦では、相手のサイドバックの攻め上がりを抑える守備的な役割と共に、クリアボールやセカンドボールをきっちりとキープして、豪快な持ち上がりやボールキープでカウンターアタックの起点となることが期待される。

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