終盤の猛攻で逆転のリヨンがベシクタシュに先勝! サポーター同士の小競り合いで試合が45分遅れで開始《EL》
2017.04.14 06:58 Fri
▽ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝1stレグ、リヨンvsベシクタシュが13日にパルク・オリンピック・リヨンで行われ、ホームのリヨンが2-1で逆転勝利した。
▽ラウンド16でそれぞれローマ、オリンピアコスを破ったリヨンとベシクタシュの強豪2チームによる初対決。ホームで先勝を狙うリヨンは、キャプテンのゴナロンを出場停止で欠くものの、エースFWラカゼットやトリッソ、ヴァルブエナなど、ローマ撃破の主力を揃って先発で起用。一方、アブバカルを出場停止、クアレスマをケガで欠くベシクタシュだが、主砲トスン、タリスカに加え、元リバプールのバベル、元バルセロナのアドリアーノと実力者がスタメンを飾った。
▽両チームのサポーターが爆竹を投げ合う小競り合いの影響によって45分間遅れでスタートしたこの一戦。立ち上がりからアグレッシブな姿勢を見せたホームチームは、13分にボックス右でパスを受けたラカゼットがクロスを匂わせながらニアポストを狙ったシュートを放つが、このシュートはサイドネットを叩く。
▽一方、防戦一方の状況が続いたベシクタシュだったが、相手の隙を突いたリスタートから先制点を挙げる。15分、相手陣内中央で得たFKの場面でキッカーのタリスカがボックス右に走り込むバベルに素早くグラウンダーのパスを通す。そして、完全フリーのバベルがゴール左隅に右足のシュートを流し込んだ。
▽集中力の欠如から痛恨のアウェイゴールを献上したリヨンは、すぐさま反撃を開始。フェキルとヴァルブエナのダブル司令塔が積極的にボールに絡み、サイドにボールを散らしながら厚みのある仕掛けを見せる。だが、中央をきっちり締めるベシクタシュの守備を前になかなか決定機を作り出せず、前半を1点ビハインドで終えた。
▽その後もトリッソのヘディングシュートが左ポストに阻まれるなど、あと一歩でゴールを奪えないリヨンだったが、83分に追いつく。ボックス手前左の位置で得たFKの場面でヴァルブエナがインスウィングのボールを入れる。これがゴール前の混戦を抜けてファーサイドのトリッソの足元にこぼれると、フランス代表MFがすかさず流し込んだ。
▽ようやく追いついたリヨンは、同点ゴールから1分後に相手のミスから試合を引っくり返す。ボックス内でハッチンソンからバックパスを受けたGKファブリシオが迫ってきた相手をドリブルでかわすも、後方から迫ってきたもう1人のモレルに気付かず、痛恨のボールロスト。そして、モレルが無人のゴールへ流し込んだ。
▽90分間を通しての猛攻が実り、試合終盤に逆転したホームのリヨンが2-1で先勝。一方、敗れたもののアウェイゴール1つを持ち帰ったベシクタシュは、アウェイチームにとって地獄と評されるイスタンブールで逆転突破を目指す。
▽ラウンド16でそれぞれローマ、オリンピアコスを破ったリヨンとベシクタシュの強豪2チームによる初対決。ホームで先勝を狙うリヨンは、キャプテンのゴナロンを出場停止で欠くものの、エースFWラカゼットやトリッソ、ヴァルブエナなど、ローマ撃破の主力を揃って先発で起用。一方、アブバカルを出場停止、クアレスマをケガで欠くベシクタシュだが、主砲トスン、タリスカに加え、元リバプールのバベル、元バルセロナのアドリアーノと実力者がスタメンを飾った。
▽両チームのサポーターが爆竹を投げ合う小競り合いの影響によって45分間遅れでスタートしたこの一戦。立ち上がりからアグレッシブな姿勢を見せたホームチームは、13分にボックス右でパスを受けたラカゼットがクロスを匂わせながらニアポストを狙ったシュートを放つが、このシュートはサイドネットを叩く。
▽集中力の欠如から痛恨のアウェイゴールを献上したリヨンは、すぐさま反撃を開始。フェキルとヴァルブエナのダブル司令塔が積極的にボールに絡み、サイドにボールを散らしながら厚みのある仕掛けを見せる。だが、中央をきっちり締めるベシクタシュの守備を前になかなか決定機を作り出せず、前半を1点ビハインドで終えた。
▽後半に入って先に動いたのは、ホームのリヨン。52分にゲザルとラファエウに代えてコルネ、ジャレを投入し、右サイドをそっくり入れ替えて攻勢を強めていく。後半はヴァルブエナの左サイドを起点に幾つか決定機を作るが、ゴールが遠い。71分にはハイプレスでDFマルセロからボールを奪ったラカゼットがそのままボックス内に持ち込む。最後は右に持ち出してGKをかわしシュートを放つが、自らコースを消してしまい、枠の右に外してしまった。
▽その後もトリッソのヘディングシュートが左ポストに阻まれるなど、あと一歩でゴールを奪えないリヨンだったが、83分に追いつく。ボックス手前左の位置で得たFKの場面でヴァルブエナがインスウィングのボールを入れる。これがゴール前の混戦を抜けてファーサイドのトリッソの足元にこぼれると、フランス代表MFがすかさず流し込んだ。
▽ようやく追いついたリヨンは、同点ゴールから1分後に相手のミスから試合を引っくり返す。ボックス内でハッチンソンからバックパスを受けたGKファブリシオが迫ってきた相手をドリブルでかわすも、後方から迫ってきたもう1人のモレルに気付かず、痛恨のボールロスト。そして、モレルが無人のゴールへ流し込んだ。
▽90分間を通しての猛攻が実り、試合終盤に逆転したホームのリヨンが2-1で先勝。一方、敗れたもののアウェイゴール1つを持ち帰ったベシクタシュは、アウェイチームにとって地獄と評されるイスタンブールで逆転突破を目指す。
リヨンの関連記事
UEFAヨーロッパリーグの関連記事
|
|
リヨンの人気記事ランキング
1
飛んできたのは“豚の頭”、19年前のエル・クラシコを覚えているか?
ピッチに投げ入れられた最も衝撃的なものはなんだろうか。 21日に行われたリーグ・アン第14節のリヨンvsマルセイユでは、スタンドから中身が入った状態のペットボトルが投げ入れられた。これがMFディミトリ・パイエの左耳付近を直撃し、パイエは頭を押さえながら倒れ込んでしまう。試合は一時中断を経て、中止にまで追いやられる事態となっていた。 19年前のエル・クラシコ、2002年11月23日に行われたカンプ・ノウでのバルセロナvsレアル・マドリーの一戦では、豚の頭がピッチに投げ入れられたのを覚えているだろうか。 元ポルトガル代表FWルイス・フィーゴは2000年夏にバルセロナからレアル・マドリーへという禁断の移籍を決行。バルセロナのファンからは猛烈な反感を買っていた。前述のクラシコで、マドリーの一員としてカンプ・ノウに足を踏み入れたフィーゴに対してはブーイングの嵐。ライターやコインなども投げ入れられた。 その中でも異色だったのが豚の頭だ。CKでボールをセットした際に、あるバルセロナのファンがフィーゴに向かってそれを投擲。当たりはしなかったものの、様々な意味で衝撃を与えたことは間違いなかった。 当時のクラシコは一時中断こそしたものの、試合は継続。ゴールレスに終わっている。何事もなかったために、笑い話として語れるものの、ケガにつながっていれば大きな問題に発展していたことは間違いないだろう。 <span class="paragraph-title">【写真】ピッチに投げ入れられた豚の頭</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">On this day in 2002, Barcelona fans threw a pig's head at Luis Figo before he took his corner at the Camp Nou <br><br>Figo left Barca for Real Madrid two years earlier. <a href="https://t.co/j3ZgOQ85dW">pic.twitter.com/j3ZgOQ85dW</a></p>— B/R Football (@brfootball) <a href="https://twitter.com/brfootball/status/1463119883055599616?ref_src=twsrc%5Etfw">November 23, 2021</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2021.11.24 22:10 Wed2
かつてはプレミア屈指のアタッカー、FWザハがMLSのシャーロットにレンタル移籍…今季はリヨンで鳴かず飛ばず
メジャーリーグ・サッカー(MLS)のシャーロットFCは22日、ガラタサライの元コートジボワール代表FWウィルフリード・ザハ(32)をレンタル移籍で獲得したことを発表した。 2025シーズンのレンタル移籍となり、移籍期間は2026年1月17日まで。また、2026年6月30日までの延長オプションもついているとのことだ。なお、ザハはスカッドにおいて指定選手と国際選手の枠を占めることとなる。 クリスタル・パレスの下部組織で育ったザハは2013年1月にマンチェスター・ユナイテッドに完全移籍。しかし、クリスタル・パレス、カーディフ・シティへとレンタル移籍を繰り返し、ユナイテッドでは4試合の出場に終わると、クリスタル・パレスに完全移籍しプレミアリーグ屈指のアタッカーとして成長した。 多くのクラブも関心を寄せるようになったザハは、クリスタル・パレスで公式戦458試合に出場し90ゴール52アシストを記録。しかし、年齢が重なったことと移籍金の問題もありクリスタル・パレスにとどまり続けると、2023年7月にガラタサライに完全移籍した。 2024年8月にはリヨンへとレンタル移籍。しかし、今シーズンのリーグ・アンで4試合、ヨーロッパリーグで2試合1アシストと意味のない移籍となることに。さらに、リヨンは深刻な財政難を抱えており、高額なサラリーのザハをレンタルバックすることを決めていた。 ザハ、シャーロットでは背番号10をつけることが決定。アメリカの地で、かつての突破力と得点力を取り戻すことができるのか注目だ。 2022年シーズンからMLSに新規参入のシャーロットは、ブレントフォードやアストン・ビラ、レスター・シティを指揮したディーン・スミス氏が監督を務めており、同じくアストン・ビラやバーンリーでプレーしたイングランド人MFアシュリー・ウェストウッドがキャプテンを務めている。 2025.01.22 23:40 Wed3
ベストイレブンに9名、PSGがリーグ・アン席巻! デンベレがMVPを初受賞、最優秀監督&最優秀新人賞も受賞
リーグ・アンで無敗優勝を果たし、チャンピオンズリーグ(CL)ではファイナリストになったパリ・サンジェルマン(PSG)がフランスプロサッカー選手組合(UNFP)の授賞式で賞を総なめにした。 UNFPアワードが11日に行われ、リーグ・アンの最優秀選手にフランス代表FWウスマーヌ・デンベレが選出されることとなった。 デンベレは今シーズンのリーグ・アンで28試合21ゴール6アシストを記録し優勝に大きく貢献。最終説を残して得点ランキングでもトップに立っており、キャリア初のMVP受賞となることに。これまで5年連続受賞していたフランス代表FWキリアン・ムバッペ(レアル・マドリー)を継ぐ形となった。 また、最優秀監督賞はルイス・エンリケ監督が受賞。チームを成功に導く手腕を見せ、2018年のウナイ・エメリ監督(アストン・ビラ)以来となるPSGからの受賞となった。 その他、最優秀新人賞はフランス代表MFデジレ・ドゥエが受賞。今季加入した19歳は、リーグ・アンで30試合に出場し6ゴール8アシストを記録。3月にはフランス代表デビューを果たすなど、将来が期待されるウインガーだ。 さらに驚きはベストイレブン。11名中9名がPSGの選手となり、アクラフ・ハキミ、マルキーニョス、ヌーノ・メンデス、ウィリアン・パチョ、ジョアン・ネヴェス、ヴィティーニャ、ブラッドリー・バルコラ、そしてデンベレとドゥエとなった。 これはPSGにとって史上最多記録であり、2016年の8人を超えることに。また、UNFPトロフィー史上最多の記録となった。 <h3>◆リーグ・アン ベストイレブン</h3> GK リュカ・シュヴァリエ(リール) DF アクラフ・ハキミ(パリ・サンジェルマン) マルキーニョス(パリ・サンジェルマン) ヌーノ・メンデス(パリ・サンジェルマン) ウィリアン・パチョ(パリ・サンジェルマン) MF デジレ・ドゥエ(パリ・サンジェルマン) ジョアン・ネヴェス(パリ・サンジェルマン) ヴィティーニャ(パリ・サンジェルマン) FW ブラッドリー・バルコラ(パリ・サンジェルマン) ウスマーヌ・デンベレ(パリ・サンジェルマン) ラヤン・シェルキ(リヨン) 2025.05.12 13:55 Mon4
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.32“リヨン黄金期”ル・グエンのリヨン、完成形/リヨン[2004-05]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.32</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2004-2005シーズン/リヨン 〜リヨン黄金期〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2004-05lyon.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ポール・ル・グエン(40) タイトル実績:リーグ・アン優勝 攻撃力7:★★★★★★★☆☆☆ 守備力8:★★★★★★★★☆☆ タレント7:★★★★★★★☆☆☆ 連係8:★★★★★★★★☆☆ 選手層6:★★★★★★☆☆☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ル・グエンのリヨン、完成形</div> リヨンは2000年代に黄金期を迎えた。2001-02シーズンにリーグ・アン初優勝を飾ると、そこから7連覇という偉業を達成。一気にフランスの強豪へと伸し上がった。とりわけ、7連覇を達成したチームの中で重要な存在となったのが、2002年にクラブの指揮官に就任したル・グエン監督だ。 ル・グエン監督は、2005年にクラブを退団するまでの3シーズンすべてでクラブをフランス王者に導いた。特に、2004-05シーズンは、ル・グエン監督が作り上げてきたチームの集大成と言っていいだろう。 開幕から安定した戦いを続けたリヨンは、第22節でリールに敗れるまで21試合無敗を継続する。第10節で首位に立って以降、ポジションを譲らず。最終的に、2位のリールに勝ち点12もの差をつけてリーグ4連覇を達成した。また、チャンピオンズリーグでも準々決勝に進むなど、欧州にその強さを印象づけることに成功した。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">圧倒的な中盤の構成力</div> 2004-05シーズンのリヨンは、チームの主力選手のほとんどが全盛期と言える状態だった。センターバックのカサーパとクリスは、個々の能力で見ると決してワールドクラスとは言えなかったものの、同じブラジル人同士だけに連携は抜群。徹底したチャレンジ&カバーで、中央ラインを守った。共に25歳のレベイエールとアビダルは豊富な運動量でサイドをアップダウンし、攻守に安定したパフォーマンスを続けた。 当時のリヨンにおける最大のストロングポイントは中盤だった。アンカーのマハマドゥ・ディアッラとセントラルMFのエッシェン、オフェンシブMFのジュニーニョの補完性は完璧。ディアッラは守備に集中し、エッシェンはボックス・トゥ・ボックスで働く。そして、ジュニーニョはショートパスとロングパスでリズムを形成。また、強烈な無回転FKは、相手GKを恐怖に陥れた。 攻撃の中心は、ヴィルトール、マルダ、ゴヴというスピード豊かなアタッカー3選手。センターフォワードでは、20歳のブラジル人FWニウマールも途中出場からしっかりと攻撃を活性化する力を備えていた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">MFマイケル・エッシェン(22)</span> 10代の頃はサイドバックやセンターバックとしてプレーする機会が多かったが、2003-04シーズンにリヨンへ加入した後、セントラルMFにコンバートされて才能が開花。すぐさまチームの主力となり、2004-05シーズンはリーグ・アンの最優秀選手に選出された。エッシェンのパフォーマンスはすぐに欧州にスカウト陣の目を引き、2005年には3800万ポンドという高額移籍金でチェルシーに移籍。プレミアリーグでも素晴らしい活躍を続け、ワールドクラスのMFとしての地位を確固たるものにした。 2019.04.19 12:00 Fri5
