サラーの今季10点目にゼコが2戦連発! サッスオーロに逆転勝ちのローマが連勝で2位死守!《セリエA》

2017.03.20 06:46 Mon
Getty Images
▽セリエA第29節、ローマvsサッスオーロが19日にスタディオ・オリンピコで開催され、ホームのローマが3-1で勝利した。

▽前節、パレルモ相手に快勝し、公式戦の連敗を「3」でストップした2位ローマ。直近のヨーロッパリーグ・ラウンド16の2ndレグ、リヨン戦では2-1で勝利を飾るも、1stレグの敗戦が響きラウンド16での敗退が決定した。

▽EL敗退からのバウンスバックが期待される今節では、3戦未勝利の15位サッスオーロをホームに迎えた。リヨン戦からのメンバー変更は4点。GKにシュチェスニーが戻り、マリオ・ルイ、デ・ロッシ、ゼコに代わってエメルソン・パルミエリ、レアンドロ・パレデス、エル・シャーラウィが先発に入り、システムは[3-5-2]を採用した。
▽開始2分に相手の連係ミスからボックス内に侵入したサラーにいきなり決定機が訪れるが、ここはGKコンシーリのビッグセーブに阻まれる。さらに、こぼれ球をサラーがダイレクトで蹴り込むが、このシュートはサイドネットを叩いた。

▽立ち上がりにいきなり決定機を演出したローマだったが、この直後にベラルディのクロスからデフレルに決定機を許す。すると9分、再び左サイドのベラルディのクロスから中央でポリターノがスルーして空けたスペースに入ってきたデフレルに見事な左足ダイレクトシュートをゴール左隅に流し込まれ、ホームで先制を許してしまった。
▽すぐさま反撃に出るローマは、サラーのスピードを生かした攻めで相手の最終ラインに揺さぶりをかける。16分には右サイドでボールを受けたブルーノ・ペレスを起点にした攻めからサラーが丁寧に落とすと、パレデスがボックス手前で右足を一閃。地を這う弾道のミドルシュートがゴール左隅に吸い込まれた。

▽早い時間帯に勝ち越したいローマは、19分にナインゴランがボックス右で折り返したボールがファーサイドに流れると、これをエメルソンが左足ダイレクトで合わすが、この強烈なシュートはクロスバーを叩く。さらに、29分にも再びボックス左でボールを持ったエメルソンが強烈な左足のシュートを狙う。

▽一方、追いつかれたものの、前線からのハイプレスや3トップのスピードを生かした攻めで果敢にゴールを目指すサッスオーロは、20分に最終ライン裏へ抜け出したポリターノが際どいシーンを作ると、前半終盤にかけてもダンカンの折り返しからデフレルがヒールシュート、さらにこのプレーで得たCKの流れからポリターノが際どいミドルシュートも、GKシュチェスニーの牙城を破れない。

▽このまま1-1のイーブンで前半終了かに思われたが、ローマが一瞬の隙を突いて勝ち越しに成功する。前半アディショナルタイム2分、ファシオからの絶妙なスルーパスに抜け出したエル・シャーラウィがボックス内に持ち込んでシュート。これはGKに弾かれるも、こぼれ球を奪ったサラーが冷静に流し込み、今季リーグ戦10点目を奪った。

▽ローマがリードして折り返した試合は、後半も打ち合いの様相を呈す。51分にはストロートマンのスルーパスに抜け出したサラーが、ボックス右から利き足とは逆の右足でファーポストを狙うが、このシュートはわずかに枠の左に外れた。

▽一方、後半に入って攻撃的右サイドバックのリロラを投入するなど、攻撃な布陣でゴールを目指すサッスオーロは、度々ボックス内を陥れてデフレルに決定機も、DFファシオとDFマノラスの好守に阻まれる。だが、攻勢を強める中でデフレルが負傷してしまい、マトリとの負傷交代を強いられた。

▽一方、早い時間帯に追加点を奪って試合を決めたいローマは、60分にブルーノ・ペレスを下げて、ここまで温存していたエースFWゼコを投入。この交代でシステムを[4-2-3-1]に変更した。ゼコは投入直後にいずれもセットプレーからヘディングシュートとボレーシュートでゴールに迫ると、さすがの決定力を発揮してチームに3点目をもたらす。

▽68分、ボックス手前でDF3人を引きずりながら強引に仕掛けたゼコは、近くのストロートマンにボールを預けてゴール前に走り込む。ここにストロートマンから絶妙な浮き球のリターンパスが届き、最後はヒザを使ったワントラップから右足シュートを流し込み、2試合連続となる今季のリーグ戦21ゴール目を奪った。

▽この3点目で試合を決めたローマは、殊勲のサラーとパレデスを下げてペロッティ、デ・ロッシを投入し、逃げ切り態勢に入る。その後は自身にゴールがほしいエル・シャーラウィやペロッティが積極的にゴールを狙うも、試合はこのまま3-1でタイムアップ。ホームで先制を許すなど、厳しい展開を強いられた一戦をサラーやゼコのゴールで逆転し、リーグ2連勝で2位キープに成功した。

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