【ブンデス第24節プレビュー】記録更新の長谷部がバイエルンと激突、原口vs香川の代表対決も

▽前節はバイエルンがケルンに完勝した一方、2位ライプツィヒがアウグスブルクに2-2と引き分けに持ち込まれたことで、両軍の勝ち点差は7に広がった。そして、長谷部が奥寺氏の保持していた日本人ブンデス最多出場記録の234試合を更新する偉業を達成している。また、ドルトムントに2-6と完敗したレバークーゼンがR・シュミット監督を解任した。迎える第24節は長谷部がバイエルンに挑む一戦や、原口がドルトムントと対戦する一戦が組まれている。

▽前節フライブルク戦では4バックのセンターバックとしてプレーした長谷部。攻撃面ではプレースキックで正確なボールを蹴って決定機を演出したものの、守備面ではオフサイドの誤審もあって2失点を喫し、チームは逆転負けを喫した。リーグ戦4連敗と泥沼の状況の中、王者から勝ち点を奪うことはできるか。

▽一方、前節ケルン戦を終始ペースを握って完勝した首位バイエルン(勝ち点56)は、火曜日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦のアーセナル戦を5-1と完勝。1stレグでの大量リードもあり、余裕を持った試合運びができたため、疲労を蓄積することなくフランクフルト戦に臨める状況だ。堅守に綻びが見られるフランクフルトを下して首位固めとなるか。
▽アウグスブルクに引き分けに持ち込まれた2位ライプツィヒ(勝ち点49)は、前節マインツ戦でヨンカー監督が初采配をふるった15位ヴォルフスブルク(勝ち点23)をホームに迎える。バイエルンに追いすがるためにもここは必勝を期したい。

▽今節は原口ヘルタ・ベルリンと香川ドルトムントによる日本代表対決が開催される。ハンブルガーSVの前に0-1と惜敗した5位ヘルタ(勝ち点37)は、CL出場圏内の4位ホッフェンハイムとは4ポイント差に広がった。HSV戦でも守備に追われた原口は存在感を示せない状況が続いているが、強豪ドルトムント相手に活躍となるか。▽一方、前節レバークーゼンに大勝した3位ドルトムント(勝ち点43)は、リーグ戦3連勝と復調。水曜日に行われたCLベンフィカ戦ではオーバメヤンが1stレグの汚名を返上するハットトリックを記録するなど4-1と勝利し、逆転でのベスト8進出を決めた。途中出場が続く香川は先発予想となっており、原口との日本代表対決が実現しそうだ。

▽1stマッチ同様、バイエルン相手に攻撃面で存在感を放った大迫だったが、決定的なヘディングシュートはGKノイアーのビッグセーブに阻まれてゴールを奪うには至らなかった。その大迫は降格圏に沈む17位インゴルシュタットとのアウェイ戦に臨むが、チームを5試合ぶりの勝利へ導けるか。

▽2試合連続スタメンとなったものの、新生ヴォルフスブルク相手に見せ場を作れなかったマインツの武藤は、最下位ダルムシュタットとのアウェイ戦に臨むが、ベンチスタート予想となっている。

▽その他、前節久々にスタメンを外れたハンブルガーSVの酒井高はシャルケとのヨーロッパリーグを戦ったボルシアMGとのホーム戦を、R・シュミット監督を解任し、翌水曜日にCLアトレティコ・マドリー戦を控えるレバークーゼンは金曜日にブレーメンと対戦する。

※スタメン予想はドイツ『キッカー』を参照

◆ブンデスリーガ第24節
▽3/10(金)
《28:30》
レバークーゼン vs ブレーメン

▽3/11(土)
《23:30》
バイエルン vs フランクフルト
フライブルク vs ホッフェンハイム
ヘルタ・ベルリン vs ドルトムント
ライプツィヒ vs ヴォルフスブルク
ダルムシュタット vs マインツ
《26:30》
インゴルシュタット vs ケルン

▽3/12(日)
《23:30》
シャルケ vs アウグスブルク
《25:30》
ハンブルガーSV vs ボルシアMG