前半苦戦もチェルシーがペドロ&D・コスタ弾でウルブスを撃破! 2大会連続のベスト8進出《FAカップ》

▽チェルシーは18日、モリニュー・スタジアムで行われたFAカップ5回戦でチャンピオンシップ(イングランド2部)所属のウォルバーハンプトンと対戦し、2-0で勝利した。

▽前節のリーグ戦で中位のバーンリー相手に引き分けるも、依然として首位を快走するチェルシーは、4回戦でリバプール相手に下剋上を起こしたウォルバーハンプトンとの一戦に臨んだ。2部相手にきっちりと勝利を収め、リーグ戦に弾みをつけたいチェルシーは、直近のバーンリー戦から7人変更。GKクルトワ、D・ルイス、マルコス・アロンソ、カンテらに代えて、Gkベゴビッチ、テリー、セスク、ウィリアンを起用し、[3-4-3]を採用した。

▽序盤から試合を掌握したいチェルシーだったが、立ち上がりにピンチを迎える。4分、ウォルバーハンプトンは右サイドからのクロスを中央でフリーになったサビルがワントラップからシュート。しかし、強烈なシュートは左ポストに直撃し、難を逃れた。
▽いきなりゴールを脅かされたチェルシーが徐々に反撃を見せる。11分、ハーフウェイライン付近でボールを受けたセスクがボックス手前へロングボールを送ると、ウィリアンが反応。ワンタッチでボックス内に侵攻し、GKと一対一を迎えるも、GKイケメの好守に阻まれる。

▽その後、モーゼスやウィリアンを経由した右サイドから敵陣に迫る回数が増えるチェルシーだが、アタッキングサードのジエゴ・コスタ、アザールとの息が合わず、シュートまで持ち込めない。すると反対に、ウォルバーハンプトンのカウンターに苦しみ、ペースを握られてしまう。▽攻め込まれる時間を凌いだチェルシーは前半アディショナルタイム、右サイドのモーゼスが縦への突破からクロスを供給。これをジエゴ・コスタが相手DFに体を預けながら、右足を合わせるも、枠を捉えられず。スコアレスで試合を折り返す。

▽後半に入りウォルバーハンプトンの守備がほころびはじめると62分、チェルシーが決定機を迎える。ボールを受けたウィリアンが敵陣中央からボックス右にスルーパス。これに反応したジエゴ・コスタが2度の切り返しから相手DFの転倒を誘うと、フリーで右足を振り抜いたが、強烈なシュートは右サイドネットに外れた。

▽攻め立てるチェルシーは65分、右サイドのパス回しからアザール、ウィリアンとつなぐと、ファーサイドにクロス。これを走りこんだペドロが頭で押し込み、待望の先制点を奪った。

▽リードを手にしたチェルシーのコンテ監督は試合終盤、ペドロとウィリアンに代えてアスピリクエタとカンテを投入し、試合を締めにかかる。その後も落ち着いた試合運びを見せたチェルシーは90分にも、ゴール前の混戦からジエゴ・コスタがダメ押しゴールを決めて、そのまま試合終了。前半は想定外の苦戦を強いられたものの、2-0で完勝したチェルシーが2大会連続のベスト8進出を決めた。