岡崎先発のレスター、ボロ相手に防戦一方のゴールレスドロー…後半戦初戦でアウェイ初白星ならず《プレミアリーグ》

▽プレミアリーグ第20節のミドルズブラvsレスター・シティが2日にリバーサイド・スタジアムで行われ、0-0の引き分けに終わった。レスターのFW岡崎慎司は74分までプレーした。

▽昨季王者として臨んだ今シーズンの前半戦をまさかの15位で終えたレスターは、2017年最初の一戦にして後半戦初戦となる16位ミドルズブラとの一戦で白星を目指した。中1日での過密日程を考慮し、4試合ぶりの勝利を収めた前節のウェストハム戦からのメンバー変更は5点。風邪のスリマニ、コンディション不良のドリンクウォーターがベンチからも外れ、岡崎がウジョアと共に先発に入った。▽連戦の影響を考慮して互いに慎重な入りとなった中、開始7分にレスターの岡崎にチャンスが訪れる。FKの場面でマフレズのクロスを味方が折り返したボールに反応した岡崎がボックス左でボールを受けるが、ここはダイレクトでシュートを打ち切れない。▽この試合、ウジョアと岡崎の2トップの下にマフレズを配した[4-3-1-2]の布陣を採用したレスターは、その後もボールを保持して押し気味に試合を運ぶものの、流れの中でなかなかチャンスを作れない。23分にはボックス手前で得たFKからアンディ・キングが枠を捉えたシュートを放つが、これは負傷の正GKバルデスに代わって先発したGKグザンの正面を突く。
▽前半半ばから終盤にかけてはホームのミドルズブラの時間が続く。アダマ・トラオレの推進力と、最前線のネグレドのキープ力を軸に、2列目の選手が積極的に攻撃に絡む。この流れの中でデ・ルーンやネグレドにシュートチャンスも、枠に飛ばすことができない。さらに30分過ぎにはハムストリングを痛めたバラガンがプレー続行不可能となり、フレンドとの負傷交代を強いられた。結局、互いに攻め手を欠く場面が目立った前半はゴールレスで終了した。

▽互いに選手交代なしで迎えた後半も中盤で潰し合うクローズな展開が続く。それでも、運動量と球際の強さで勝るホームのミドルズブラが徐々にレスターを押し込んでいく。積極的に攻め上がるフレンドが幾度かシュートチャンスを迎えるが、68分にカットインから左足で放ったシュートは枠を捉え切れない。▽一方、岡崎が頻繁に低い位置まで下がって守備参加を強いられるなど、防戦一方の展開が続くレスターは、69分にフックスの左CKをゴール前のウジョアが頭で合わすが、これはGK正面を突く。流れを変えたいラニエリ監督は、71分に精彩を欠いたマフレズをベンチに下げてムサ、直後の74分には守備に追われた岡崎を下げてグレイを投入した。

▽試合終盤にかけてもミドルズブラが押し込む展開が続く中、83分にはボックス内でDFモーガンのクリアボールを奪ったガストン・ラミレスにこの試合最大の決定機が訪れるが、ここはシュートを枠の右に外してしまう。一方のレスターは後半アディショナルタイムに続けてカウンターチャンスを得るが、こちらもウジョアらがチャンスをモノにできず。

▽中1日の過密日程と下位同士の停滞感漂う低調な一戦は、共に見せ場を欠くゴールレスドローとなった。主力数名を欠いたレスターはまたしてもアウェイ初勝利を逃がすも、試合内容を考えれば、価値あるドローとなった。