【クラブW杯決勝プレビュー】36戦無敗の欧州王者にJ最多タイトルホルダーが挑む《レアル・マドリーvs鹿島》
2016.12.18 11:00 Sun
▽18日、FIFAクラブ・ワールドカップ(W杯)2016の決勝が横浜国際総合競技場で行われる。2015-16シーズンのチャンピオンズリーグを制した欧州代表のレアル・マドリーと、2016明治安田生命J1リーグで年間3位になり、2016Jリーグプレーオフを制した開催国代表の鹿島アントラーズが対戦する。
▽2005年から現行の大会方式に変更されたクラブW杯だが、マドリーは2度目の出場(2000年の第1回大会は除く)。モロッコで行われた2014年大会に出場し、決勝でサン・ロレンソ(アルゼンチン/南米代表)を下し優勝。今大会で2度目の大会制覇を目指すこととなる。一方の鹿島は、初出場ながら日本勢として初の決勝進出。今大会でも持ち味の勝負強さを発揮している。
◆世界の名門
◆日本の名門
◆万全の準備を整える36戦無敗のマドリー
▽12日に来日したマドリーは、来日から3日後の15日に準決勝でクラブW杯常連のクラブ・アメリカ(メキシコ/北中米カリブ海代表)と対戦。苦戦しながらも0-2と勝ち切り決勝に駒を進めた。
◆虎視眈々とタイトルを見据える鹿島
▽8日に行われたオークランド・シティ(ニュージーランド/オセアニア代表)との1回戦を皮切りに、準々決勝のマメロディ・サンダウンズ戦(南アフリカ/アフリカ代表)、準決勝のアトレティコ・ナシオナル戦(コロンビア/南米代表)と3つの勝利を重ねた鹿島。その結果、マドリーへの挑戦権を掴んだ。
【予想スタメン】
◆鹿島の勝負強さが世界に通用するか
▽実績、実力ともに大きく上回っているのはマドリーだが、鹿島も黙っていないはずだ。「夢を追わない姿や勝利を追わない姿は見せたくない」(柴崎岳)と口にしたように、勝者のメンタリティは備わっている。相手がどこであろうと、勝利を求める姿勢は変わらないだろう。
▽ここまでの3試合、鹿島は前半で勝負をかけず慎重な入りを見せている。相手に押し込まれる時間帯も少なくはないが、持ち前の堅い守備で耐え凌ぎ、後半に得点を奪って勝利を掴んできた。マドリーとの一戦でもその形は変わらないだろう。
▽問題は前半を耐え切れるかどうか。これまで対戦した3チームとは比較にならないほどの攻撃力を持っている。“BBC”を構成するポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、フランス代表FWカリム・ベンゼマ、一時は来日しない可能性があったドイツ代表MFトニ・クロース、そしてクロアチア代表MFルカ・モドリッチと中盤より前には攻撃のタレントが揃っている。これまでに体験したことがないであろう攻撃力を前に、どこまで無失点で試合を進められるかが鹿島の勝機に繋がるだろう。
▽得点が奪えなければマドリーにも焦りが見え始めるはず。そうなれば、鹿島が得意のパターンに持ち込める可能性が見えてくる。C・ロナウドのゴールパフォーマンスを真似て海外でも話題になっているFW鈴木優磨の勝負強さ、負傷の影響からここまで途中出場が続いているエースの金崎、今大会で存在感の大きさを示しているMF柴崎岳、2戦連発中のMF遠藤康──ここまでの試合で見せてきた鹿島らしさを発揮、タイトル獲得なるか。注目の一戦は19時30分にキックオフを迎える。
▽2005年から現行の大会方式に変更されたクラブW杯だが、マドリーは2度目の出場(2000年の第1回大会は除く)。モロッコで行われた2014年大会に出場し、決勝でサン・ロレンソ(アルゼンチン/南米代表)を下し優勝。今大会で2度目の大会制覇を目指すこととなる。一方の鹿島は、初出場ながら日本勢として初の決勝進出。今大会でも持ち味の勝負強さを発揮している。
◆世界の名門

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▽マドリーはリーガ・エスパニョーラで32回、コパ・デル・レイで19回、チャンピオンズリーグ(チャンピオンズカップを含む)で11回など、世界でも有数のタイトル獲得クラブ。言わずもがな世界屈指の名門クラブだ。
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▽一方の鹿島は、国内最多の18タイトル(Jリーグ8回、ナビスコカップ6回、天皇杯4回)を獲得する名門クラブ。国際大会では2003年のA3チャンピオンズカップ(日本、韓国、中国の4クラブが出場)、2012年、2013年のスルガ銀行チャンピオンシップと3大会で優勝しているものの、欧州クラブとのタイトル争いは初めてとなる。◆万全の準備を整える36戦無敗のマドリー
▽12日に来日したマドリーは、来日から3日後の15日に準決勝でクラブW杯常連のクラブ・アメリカ(メキシコ/北中米カリブ海代表)と対戦。苦戦しながらも0-2と勝ち切り決勝に駒を進めた。
【予想スタメン】

(c) CWS Brains, LTD.
▽長旅の影響も見られた準決勝だったが、決勝は万全の状態で臨むことができる。また、ケガの影響で欠場していたキャプテンのDFセルヒオ・ラモスも復帰。フルスロットルのマドリーが見られることだろう。◆虎視眈々とタイトルを見据える鹿島
▽8日に行われたオークランド・シティ(ニュージーランド/オセアニア代表)との1回戦を皮切りに、準々決勝のマメロディ・サンダウンズ戦(南アフリカ/アフリカ代表)、準決勝のアトレティコ・ナシオナル戦(コロンビア/南米代表)と3つの勝利を重ねた鹿島。その結果、マドリーへの挑戦権を掴んだ。
【予想スタメン】

(c) CWS Brains, LTD.
▽Jリーグのシーズン終了後、チャンピオンシップを含めた過密日程による疲労やケガなどでベストメンバーを組めない状況が続いている。ただ、左足首の捻挫で途中出場が続いていたFW金崎夢生が今大会初先発の見込み。名門としての意地、“常勝軍団”としての誇りを懸けてマドリーに挑む。◆鹿島の勝負強さが世界に通用するか
▽実績、実力ともに大きく上回っているのはマドリーだが、鹿島も黙っていないはずだ。「夢を追わない姿や勝利を追わない姿は見せたくない」(柴崎岳)と口にしたように、勝者のメンタリティは備わっている。相手がどこであろうと、勝利を求める姿勢は変わらないだろう。
▽ここまでの3試合、鹿島は前半で勝負をかけず慎重な入りを見せている。相手に押し込まれる時間帯も少なくはないが、持ち前の堅い守備で耐え凌ぎ、後半に得点を奪って勝利を掴んできた。マドリーとの一戦でもその形は変わらないだろう。
▽問題は前半を耐え切れるかどうか。これまで対戦した3チームとは比較にならないほどの攻撃力を持っている。“BBC”を構成するポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、フランス代表FWカリム・ベンゼマ、一時は来日しない可能性があったドイツ代表MFトニ・クロース、そしてクロアチア代表MFルカ・モドリッチと中盤より前には攻撃のタレントが揃っている。これまでに体験したことがないであろう攻撃力を前に、どこまで無失点で試合を進められるかが鹿島の勝機に繋がるだろう。
▽得点が奪えなければマドリーにも焦りが見え始めるはず。そうなれば、鹿島が得意のパターンに持ち込める可能性が見えてくる。C・ロナウドのゴールパフォーマンスを真似て海外でも話題になっているFW鈴木優磨の勝負強さ、負傷の影響からここまで途中出場が続いているエースの金崎、今大会で存在感の大きさを示しているMF柴崎岳、2戦連発中のMF遠藤康──ここまでの試合で見せてきた鹿島らしさを発揮、タイトル獲得なるか。注目の一戦は19時30分にキックオフを迎える。
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