次節出場停止のD・コスタ弾で競り勝ったチェルシーがクラブ記録のリーグ11連勝達成!《プレミアリーグ》

▽プレミアリーグ第17節のクリスタル・パレスvsチェルシーが17日にセルハースト・パークで行われ、アウェイのチェルシーが1-0で勝利した。▽前節、苦しみながらもセスクの今季リーグ初ゴールでサンダーランドを下し、破竹のリーグ10連勝で首位を堅持するチェルシーは、クラブ記録タイの11連勝を目指してC・パレスとのダービーに臨んだ。前節からのメンバー変更は2点。負傷明けのアザールがマティッチと共に先発に復帰し、セスクとペドロがベンチスタートとなった。▽連戦の影響でやや静かな立ち上がりとなったダービーは、中盤での潰し合いが目立ち、なかなかフィニッシュに持ち込むことができない。20分には右サイドを突破したケリーの低いクロスをゴール前のパンチェオンがワンタッチで合わすが、これは枠の左に外れた。
▽一方、前節同様にボールを支配しながらスペースを消す相手に苦戦するチェルシーは、アタッキングサードでアザールが個人技で打開を図るが、タイトな寄せに加えて数的優位を維持して守るC・パレスの守備を攻略できない。35分には相手セットプレーのロングカウンターからアザール、ジエゴ・コスタと繋ぎ、ボックス手前でDFをかわしたマルコス・アロンソが右サイドでフリーのウィリアンにパスを狙うが、これは相手DFにカットされる。

▽その後も決定機を作れず苦しい時間が続くチェルシーだったが、前半終了間際に頼れるエースストライカーが魅せる。43分、相手陣内でのアザールのキープから右サイドを攻め上がったアスピリクエタがフリーでクロスを入れると、DF2枚の間に走り込んだジエゴ・コスタが巧みなヘディングシュートを右隅に流し込んだ。前半半ばに今季5枚目の警告を受け、次節出場停止のエースの貴重な一撃でチェルシーが前半のうちにリードを奪った。▽互いに選手交代なしで迎えた後半は、立ち上がりからオープンな展開に。キックオフ直後、ロングボールのこぼれ球に反応したキャバイエが枠の右隅を捉えるミドルシュートでGKクルトワにファインセーブを強いると、その直後にはチェルシーのカンテが強烈なミドルシュートでC・パレスゴールに襲い掛かった。

▽時間の経過と共にホームサポーターの大歓声を後押しにしたC・パレスのペースに。ベンテケの強さとパンチェオンのキープ力、キャバイエのシンプルな繋ぎでチェルシーを押し込むC・パレスは、得意のセットプレーから幾度かゴールに迫るが、あと一押しが足りない。

▽一方、60分にカンテが今季5枚目の警告を受けて、次節出場停止となるなど、守勢が続くチェルシーは、64分にウィリアンを下げてセスクを投入。この交代で並びに変化はなかったものの、2シャドーの一角に入ったセスクは、より中盤的な役割を担い、中盤の守備に厚みを与えた。そのセスクは69分にボックス内でアザールのパスを受けてフィニッシュに絡むが、これはGK正面。72分にはカンテが強烈なミドルシュートを放つが、これはGKヘネシーの好守に阻まれた。

▽試合終盤にかけても拮抗した展開が続く中、83分にはチェルシーに追加点のチャンス。ボックス手前中央でアザールが倒されて得たFKの場面でマルコス・アロンソが左足を振り抜くが、このシュートはクロスバーを叩く。それでも、イバノビッチ、バチュアイを投入し、きっちり逃げ切ったチェルシーが、2009年4月25日～同年9月26日(シーズンをまたぐ)に記録したクラブ記録のリーグ戦11連勝に並んだ。