ライプツィヒFWがシミュレーションを認める…非難殺到するも相手GKはスポーツマンシップを擁護

RBライプツィヒは3日に行われたブンデスリーガ第13節のシャルケ戦を2-1で制し、先に勝利を収めていたバイエルン・ミュンヘンから首位の座を奪い返した。だが、この試合の一場面が物議を醸している。

問題のシーンは試合開始直後に訪れた。ライプツィヒFWティモ・ヴェルナーが1分、シャルケDFナウドに追われながら相手ペナルティーエリアに侵入すると、GKラルフ・フェールマンからのプレッシャーを受けて倒れ込んだ。主審を務めたバスティアン・ダンカート氏がフェールマンがヴェルナーにファウルしたとし、イエローカードを提示。そしてライプツィヒにPKを与え、それをヴェルナー自身が決めてチームは早々と流れを引き付けた。

だが、フェールマンは試合後、ドイツ『ARD』で「信じられないね。ヴェルナーは審判に僕がファウルしていないと言ったのにも関わらずイエローカードを受けた」とコメント。「審判が1メートルしか離れていなかったのに何もしないとは」とヴェルナーの発言をダンカート氏も聞こえていたはずだったと主張。「ヴェルナーは僕が接触していないと言ったんだから、彼のスポーツマンシップをたたえなければいけない。ただ審判もそれに反応するべきだ」と続けた。

一方、ヴェルナーは試合翌日にその場面について説明した。ドイツ誌『キッカー』が報じたコメントによると、同選手は「ナウドに引っ張られたため、テンポに乗っていたのでバランスを崩してしまった。見ての通り、フィニッシュをコントロールできなかった」と言及。そして「もちろん、シミュレーションのようにも見えただけではなく、実際にそうだった」と言い切っている。またフェールマンには彼と接触していないと話したことについて「おそらく審判はそれを聞こえなかったのだろう」と述べている。

ダンカート氏は試合後、PK判定は誤審だったことを認め、ヴェルナーとはそのような会話を交わさなかったという。またドイツサッカー連盟は5日、「審判が事実上の判定を下した」ため、ヴェルナーには何らかの処分を科すことはないとの声明を出している。その行為が意図的だったと認めた同選手に対する批判がこの先しばらく続くと同時に、ビデオ判定の導入を求める声がさらに増しそうだ。


提供:goal.com