ストロートマン&ナインゴラン弾でローマがダービー4連勝! 首位ユーベを追走《セリエA》
2016.12.05 01:08 Mon
▽セリエA第15節、ラツィオvsローマの“デルビー・デッラ・カピターレ”が4日にスタディオ・オリンピコで行われ、ローマが2-0で勝利した。
▽第5節のミラン戦での敗戦以降は9戦負けなし(6勝3分け)と、最も好調なチームの1つである4位のラツィオ(勝ち点28)は、直近のパレルモ戦から先発1人を変更。GKストラコシャに代わって、負傷明けの正GKマルケッティが復帰した。
▽一方、首位ユベントスを勝ち点4差で追う2位のローマ(勝ち点29)は、この12月に今回のダービーを皮切りに、同勝ち点で並ぶ3位のミラン、ユベントスとの3連戦を控えており、悲願のスクデット奪還に向けて重要なターニングポイント。ダービー4連勝を目指すこの一戦に向けては、主力のサラーが負傷欠場。スパレッティ監督は最前線にゼコとペロッティを並べ、守備時と攻撃時で陣形が変わる[3-5-2]の可変システムを採用した。
▽試合前には両チームの選手が肩を組み、シャペコエンセの選手たちが巻き込まれたチャーター機墜落事故の犠牲者への黙祷が捧げられた今回のダービー。立ち上がりから激しい球際での攻防が繰り広げられた中、ホーム扱いとなるラツィオが攻勢を見せる。
▽前線のインモービレやアンデルソンのキープ力を軸に、サイドや背後を狙う攻めを続けるラツィオは、インモービレがボックス付近で積極的にシュートを放っていくが、ダービーで高い集中力を見せるローマの守備を崩し切るまでには至らず。
▽30分過ぎからハーフタイムにかけては相手の圧力に慣れたローマが押し込む時間が続いていくが、こちらもラツィオの堅守をこじ開けるまでには至らず、球際の激しさとは裏腹に終始クローズな展開となった前半はゴールレスで終了した。
▽互いに選手交代なしで迎えた後半も拮抗した展開は変わらず。49分にパローロが豪快なミドルシュートでGKシュチェスニーを脅かすと、53分にはローマがFKのサインプレーからナインゴランのフィードをマノラスが頭でフリックし、これをゴール前のゼコがヘディングシュート。しかし、これはGKマルケッティの好守に遭う。
▽時間の経過と共にオープンな展開となった中、両チームのエースストライカーが魅せる。60分には左サイド深くでナインゴランが上げたクロスをゴール前のゼコがピッチに叩き付けるヘディングシュート、63分にはカウンターから抜け出したインモービレがボックス内で右足のシュートを放つが、いずれもGKマルケッティ、DFマノラスの好守で先制点には繫がらない。
▽白熱のダービーの均衡が破れたのは64分。ペロッティがバイタルエリアでゼコへラストパスを出すも、ここはDFワラセがカット。ここに猛然とプレッシャーをかけてボールを奪ったストロートマンが飛び出したGKマルケッティを嘲笑うかのようなチップキックでゴールネットを揺らした。なお、この直後にはピッチサイドでストロートマンとラツィオの控えMFカタルディが小競り合いを起こし、カタルディにレッドカードが掲示され、ここから両者は一気にヒートアップする。
▽この先制点で勢い付くローマは前がかりな相手に対して、持ち味の鋭いカウンターで追加点を狙う。すると77分、後半からポジションを1列上げていたナインゴランがデ・ロッシの縦パスを受けて相手陣内で持ち上がり、バイタルエリアから地を這う強烈な右足のミドルシュートをゴール右隅に突き刺し、貴重な2点目を奪った。
▽ダービー連敗を避けたいインザーギ監督は、2失点目以降にロンバルディ、パトリック、キシュナと交代選手を送り出すも、2点リードで守備を固めるローマを前に最後まで決定機を作り出せず。ストロートマンとナインゴランの中盤コンビの活躍で完勝のローマが、ダービー4連勝で首位ユベントスとの4ポイント差キープに成功した。
▽第5節のミラン戦での敗戦以降は9戦負けなし(6勝3分け)と、最も好調なチームの1つである4位のラツィオ(勝ち点28)は、直近のパレルモ戦から先発1人を変更。GKストラコシャに代わって、負傷明けの正GKマルケッティが復帰した。
▽一方、首位ユベントスを勝ち点4差で追う2位のローマ(勝ち点29)は、この12月に今回のダービーを皮切りに、同勝ち点で並ぶ3位のミラン、ユベントスとの3連戦を控えており、悲願のスクデット奪還に向けて重要なターニングポイント。ダービー4連勝を目指すこの一戦に向けては、主力のサラーが負傷欠場。スパレッティ監督は最前線にゼコとペロッティを並べ、守備時と攻撃時で陣形が変わる[3-5-2]の可変システムを採用した。
▽前線のインモービレやアンデルソンのキープ力を軸に、サイドや背後を狙う攻めを続けるラツィオは、インモービレがボックス付近で積極的にシュートを放っていくが、ダービーで高い集中力を見せるローマの守備を崩し切るまでには至らず。
▽一方、全体が押し込まれて最前線のゼコが孤立する場面が目立つローマ。27分には左サイドに抜け出したナインゴランのクロスにゼコが飛び込むが、このヘディングシュートはミートし切れない。29分にはボックス右付近でブルーノ・ペレスが倒されて、あわやPKという場面もあったが、バンティ主審はボックス外でのFKという判定を下した。
▽30分過ぎからハーフタイムにかけては相手の圧力に慣れたローマが押し込む時間が続いていくが、こちらもラツィオの堅守をこじ開けるまでには至らず、球際の激しさとは裏腹に終始クローズな展開となった前半はゴールレスで終了した。
▽互いに選手交代なしで迎えた後半も拮抗した展開は変わらず。49分にパローロが豪快なミドルシュートでGKシュチェスニーを脅かすと、53分にはローマがFKのサインプレーからナインゴランのフィードをマノラスが頭でフリックし、これをゴール前のゼコがヘディングシュート。しかし、これはGKマルケッティの好守に遭う。
▽時間の経過と共にオープンな展開となった中、両チームのエースストライカーが魅せる。60分には左サイド深くでナインゴランが上げたクロスをゴール前のゼコがピッチに叩き付けるヘディングシュート、63分にはカウンターから抜け出したインモービレがボックス内で右足のシュートを放つが、いずれもGKマルケッティ、DFマノラスの好守で先制点には繫がらない。
▽白熱のダービーの均衡が破れたのは64分。ペロッティがバイタルエリアでゼコへラストパスを出すも、ここはDFワラセがカット。ここに猛然とプレッシャーをかけてボールを奪ったストロートマンが飛び出したGKマルケッティを嘲笑うかのようなチップキックでゴールネットを揺らした。なお、この直後にはピッチサイドでストロートマンとラツィオの控えMFカタルディが小競り合いを起こし、カタルディにレッドカードが掲示され、ここから両者は一気にヒートアップする。
▽この先制点で勢い付くローマは前がかりな相手に対して、持ち味の鋭いカウンターで追加点を狙う。すると77分、後半からポジションを1列上げていたナインゴランがデ・ロッシの縦パスを受けて相手陣内で持ち上がり、バイタルエリアから地を這う強烈な右足のミドルシュートをゴール右隅に突き刺し、貴重な2点目を奪った。
▽ダービー連敗を避けたいインザーギ監督は、2失点目以降にロンバルディ、パトリック、キシュナと交代選手を送り出すも、2点リードで守備を固めるローマを前に最後まで決定機を作り出せず。ストロートマンとナインゴランの中盤コンビの活躍で完勝のローマが、ダービー4連勝で首位ユベントスとの4ポイント差キープに成功した。
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