4戦連発のゼコがドッピエッタで今季10ゴール! ローマが難敵サッスオーロ撃破も左ヒザ負傷のフロレンツィが長期離脱か…《セリエA》

▽セリエA第10節のサッスオーロvsローマが26日にマペイ・スタジアムで行われ、アウェイのローマが3-1で逆転勝利した。

▽リーグ3連勝で首位ユベントスを勝ち点2差で追走する2位のローマが、リーグ2戦負けなしのサッスオーロのホームに乗り込んだ一戦。ローマは前節のパレルモ戦から先発2人を変更。フロレンツィとストロートマンが先発に復帰し、長期離脱明けのリュディガーがトッティと共に今シーズン初のベンチ入りを果たした。

▽開始直後に競り合いでストロートマンが目尻を切るアクシデントに見舞われたローマは、序盤に2本の際どいミドルシュートを許すなど、やや押し込まれる入りとなる。すると12分、ボックス右でキープしたポリターノからのクロスを攻め残っていたカンナバーロに頭で合わせられ、敵地で先制を許した。
▽早い時間帯に追いつきたいローマだが、前から積極的にプレスをかけるホームチームの守備に苦戦。それでも、28分にショートカウンターからナインゴランがクロスバー直撃の強烈なシュートを放つなど、徐々に攻勢に転じる。さらに前半終盤にかけてはサラーのスピードとゼコの強さを起点に決定機を作るが、エメルソン・パルミエリの左クロスに反応したゼコのワンタッチシュートは再びクロスバーに阻まれ、前半を1点ビハインドで終えた。

▽迎えた後半も押し気味に試合を運ぶローマは、57分に同点に追いつく。サラーからのグラウンダーのスルーパスに抜け出したゼコがボックス左から冷静に流し込み、4試合連続ゴールを達成した。▽勢い付くローマは、同点直後にも相手のミスから相手陣内を独走したサラーがGKとの一対一を制すが、無人のゴールへ向かったボールを直前で相手DFにクリアされ、追加点とはならず。すると、ここから試合はこう着状態へと陥る。

▽疲れの見えたストロートマンを下げてレアンドロ・パレデスを投入したローマは、75分過ぎに逆転に成功。ボックス左で仕掛けたゼコが途中出場のDFリロラに倒されてPK獲得。これをゼコ自ら左隅に突き刺し、ドッピエッタ達成と共に今季のゴール数を二ケタに乗せた。さらにローマは直後の78分にもボックス左でエル・シャーラウィの放ったシュートのこぼれ球をナインゴランが押し込み、点差を2点に広げた。

▽見事な連続ゴールで一気に形勢を逆転したローマは、直後の79分にエル・シャーラウィを下げて、ヒザのケガから復帰したばかりのリュディガーを今季初めてピッチに送り出す。だが、何の因果か、この交代で中盤にポジションを上げていたフロレンツィが左ヒザを負傷。自力歩行が不可能となった同選手は、長期離脱を覚悟してか、手で顔を覆いながらストレッチャーでピッチを退いた。

▽その後、相手の反撃を危なげなく跳ね返したローマが、敵地で難敵サッスオーロを撃破し、リーグ戦4連勝。勝ち点2差で追う首位ユベントスをぴったりと追走している。