スイス代表、ユニフォームを7着も破かれた珍事に…「そうしないと僕たちスイス人を止められない」

19日に行われたユーロ2016グループA最終節でスイスはフランスと対戦し、スコアレスドローで終えた。この試合ではスイス代表選手が着用していたプーマ社製のユニフォームが7着も破れるという“ハプニング”が起こり、話題を呼んでいる。

この一戦でスイス代表は、DFファビアン・シェア、MFブレリム・ジェマイリ、ヴァロン・ベーラミ、グラニト・ジャカ(2度)、FWアドミル・メフメディ、ブリール・エンボロが着用していたユニフォームが破れている。たまに見る光景ではあるものの、7度も同じことが繰り返されれば、もちろん反響は生じる。

試合後に会見に出席したスイスのブラディミル・ペトコビッチ監督は、この件について多くを語ろうとはしなかった。質問した記者に「貴方はナイキ社に勤めているのではないか?」と話しかけ、「ユニフォームが引っ張られれば、裂けることだってあるさ」と続けている。

一方、ジャカはこの件について、「そうしないと僕たちスイス人を止めることができないからね」と笑いながらコメント。またMFジェルダン・シャキリは、「プーマがコンドームをつくらないことを願うよ」と冗談を飛ばしている。

もちろん、ユニフォームサプライヤーのプーマ社としては、笑えないのも確かだ。同社の広報部長を務めるケルスティン・ノイバー氏は、スイス『ブリック』でこう話している。

「我々がキットを提供する5チームは、今回のユーロで10試合に臨んでいますが、このような問題が発生することはありませんでした。我々の専門家が現在、ユニフォームを改めて調べており、原因については突き止め次第、報告する予定です」

欧州各メディアによれば、スイス代表のユニフォームはプーマ社が提供する他チームのユニフォームに比べてデザインがよりタイトであり、それが今回の事態を呼び起こしたという。また、この試合ではアディダス社のボールがパンクする場面もあり、アディダス社もプーマ社も、互いの”失態”を喜べない夜となった。


提供:goal.com