ベイル圧巻直接FKもヴァーディ&スタリッジ弾! イングランドが“バトル・オブ・ブリテン”逆転勝利《ユーロ2016》
2016.06.17 00:05 Fri
▽ユーロ2016グループB第2節のイングランド代表vsウェールズ代表が16日にフェリックス・ボラールで行われ、2-1でイングランドが勝利した。
▽初戦でロシア代表と引き分けたイングランドと、スロバキア代表に勝利を収めたウェールズによる、主要国際大会では初となる“バトル・オブ・ブリテン”。イングランドは、初戦のロシア戦と同様のメンバー。アンカーに据えたエリック・ダイアーの脇にデレ・アリとルーニーを配し、前線は右からララナ、ケイン、スターリングを並べた。一方のウェールズは3点を変更。GKウォード、エドワーズ、ジョナサン・ウィリアムズに代えてGKヘネシー、レドリー、ロブソン=カヌを起用した。
▽両者の試合らしく熱のこもった立ち上がりとなった中、先に決定機を迎えたのはスリーライオンズ。7分、ケインのスルーパスでボックス右に抜け出したララナが早いタイミングでクロス。正面のスターリングがダイレクトで合わせたが、シュートはバーの上にはずれた。
▽時間の経過とともにポゼッションで上回るイングランドに対して、ウェールズがカウンターを狙うという展開となる。イングランドは25分、ルーニーがゴール前に入れたFKにケイヒルが頭で合わせる。しかし、これはコースが甘くGKヘネシーに処理された。
▽ハーフタイムにかけては、完全にイングランドが主導権を掌握する。なかなかウェールズを崩すのに苦労するイングランドは35分、ルーニーの右CKにファーサイドのスモーリングがヘッド。このシュートは、わずかに枠の左へはずれた。
▽ハーフタイム明け、ホジソン監督はケインとスターリングを下げてヴァーディとスタリッジを投入する2枚代えを敢行。ララナをトップ下に移動させて中盤ダイヤモンド型の[4-4-2]に変更し、ヴァーディとスタリッジが2トップを組んだ。
▽そのイングランドは、後半も立ち上がりからウェールズを押し込む。55分にはルーニーがペナルティアーク付近でコントロールシュート。これがゴール右を捉えたが、GKヘネシーのセーブに遭って同点弾とはならない。
▽しかし、イングランドは直後のチャンスを生かす。56分、ボックス左からスタリッジがクロスを入れると、これをDFウィリアムズがクリアしきれず。ゴール前にこぼれたボールに素早く反応したヴァーディが押し込んで、1-1とした。
▽その後、74分にララナを下げてラッシュフォードを入れたイングランドが攻勢に出続ける。守備を固めたウェールズをなかなか崩せなかったイングランドだが、アディショナルタイムにこじ開けた。ボックス内の中央でスタリッジ、ヴァーディとつなぐと、デレ・アリが潰れる。最後はボールを拾ったスタリッジがニアサイドにシュートを流し込み、イングランドが土壇場で追加点を得た。
▽結局、このゴールが決勝弾となり、イングランドが勝利。“バトル・オブ・ブリテン”で逆転勝利を収めたイングランドが1勝1分けとし、決勝トーナメント進出に近づいている。
▽初戦でロシア代表と引き分けたイングランドと、スロバキア代表に勝利を収めたウェールズによる、主要国際大会では初となる“バトル・オブ・ブリテン”。イングランドは、初戦のロシア戦と同様のメンバー。アンカーに据えたエリック・ダイアーの脇にデレ・アリとルーニーを配し、前線は右からララナ、ケイン、スターリングを並べた。一方のウェールズは3点を変更。GKウォード、エドワーズ、ジョナサン・ウィリアムズに代えてGKヘネシー、レドリー、ロブソン=カヌを起用した。
▽両者の試合らしく熱のこもった立ち上がりとなった中、先に決定機を迎えたのはスリーライオンズ。7分、ケインのスルーパスでボックス右に抜け出したララナが早いタイミングでクロス。正面のスターリングがダイレクトで合わせたが、シュートはバーの上にはずれた。
▽ハーフタイムにかけては、完全にイングランドが主導権を掌握する。なかなかウェールズを崩すのに苦労するイングランドは35分、ルーニーの右CKにファーサイドのスモーリングがヘッド。このシュートは、わずかに枠の左へはずれた。
▽守備に回るばかりでほとんど何もできていなかったウェールズだが、頼れる男の一発が炸裂する。ゴールから約30m地点でFKを獲得すると、ベイルが直接狙う。強烈なブレ球が壁を越し、GKハートの手を弾いてゴール右に突き刺さった。
▽ハーフタイム明け、ホジソン監督はケインとスターリングを下げてヴァーディとスタリッジを投入する2枚代えを敢行。ララナをトップ下に移動させて中盤ダイヤモンド型の[4-4-2]に変更し、ヴァーディとスタリッジが2トップを組んだ。
▽そのイングランドは、後半も立ち上がりからウェールズを押し込む。55分にはルーニーがペナルティアーク付近でコントロールシュート。これがゴール右を捉えたが、GKヘネシーのセーブに遭って同点弾とはならない。
▽しかし、イングランドは直後のチャンスを生かす。56分、ボックス左からスタリッジがクロスを入れると、これをDFウィリアムズがクリアしきれず。ゴール前にこぼれたボールに素早く反応したヴァーディが押し込んで、1-1とした。
▽その後、74分にララナを下げてラッシュフォードを入れたイングランドが攻勢に出続ける。守備を固めたウェールズをなかなか崩せなかったイングランドだが、アディショナルタイムにこじ開けた。ボックス内の中央でスタリッジ、ヴァーディとつなぐと、デレ・アリが潰れる。最後はボールを拾ったスタリッジがニアサイドにシュートを流し込み、イングランドが土壇場で追加点を得た。
▽結局、このゴールが決勝弾となり、イングランドが勝利。“バトル・オブ・ブリテン”で逆転勝利を収めたイングランドが1勝1分けとし、決勝トーナメント進出に近づいている。
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