【ユーロ2016グループE各国注目選手】～ベルギー、イタリア、スウェーデン、アイルランド～

▽ワールドカップと共に世界中のサッカーファンの注目を集める4年に一度の祭典、ユーロ2016が開幕。超WSでは、各グループのキーマンとなる注目選手を紹介していく。

▽ユーロ初優勝を狙うベルギーのほか、イタリア、スウェーデン、アイルランドを牽引するグループEの注目選手をピックアップした。

◆ベルギー

MFエデン・アザール(25)
(チェルシー/イングランド)
▽2014-15シーズンに14ゴール8アシストをマークしてチェルシーをリーグ優勝に導き、プレミアリーグ年間最優秀選手に輝いたベルギーを代表するタレント。左サイドからのカットインによる仕掛けはわかっていても止められないレベルにある。今季はチェルシーで不本意なシーズンを送ったが、その実力に疑いの余地はない。デ・ブライネと双璧を成すベルギーのエースは、シーズン終盤に本来の姿を取り戻しており、本大会での活躍が期待される。また、自身初の国際大会となったブラジル・ワールドカップで存在感を示せなかった鬱憤も合わせて晴らそうと目論んでいることだろう。
◆イタリア

GKジャンルイジ・ブッフォン(38)
(ユベントス/イタリア)
▽現イタリア代表の数少ないタレント。38歳となった現在も年齢による衰えを一切感じさせず、相変わらずのレスポンスの鋭さでゴールに鍵をかける。守備範囲も依然として広く、ユベントス勢で形成される3バックと抜群の補完性を見せている。既にレジェンドの域に達している彼が目立つような展開にはしたくないところだが、現状のイタリアは彼に頼らざるを得ない状況だ。

◆スウェーデン

FWズラタン・イブラヒモビッチ(34)
(パリ・サンジェルマン/フランス)
▽34歳となった現在もリーグ・アンで38ゴールを挙げ、衰えを一切感じさせない正真正銘のフェノメノ(怪物の意)。圧倒的なフィジカルとテクニックを駆使し、前線のターゲットとなる絶対的存在だ。デンマークとのプレーオフでも2戦で3ゴールを挙げ、スウェーデンを5大会連続出場へ導いた。決定力、ポストプレーの精度と、どのプレーを切り取っても一級品。自身最後のユーロとなる可能性が高い中、有終の美を飾れるか。◆アイルランド

FWシェーン・ロング(29)
(サウサンプトン/イングランド)
▽サウサンプトンではイタリア代表の主軸であるペッレと熾烈なレギュラー争いを繰り広げ、最終的にリーグ戦で10ゴールを挙げたストライカー。無尽蔵のスタミナを生かしたフリーランを繰り返し、スペースを突いて相手DFに脅威を与える。180cmと上背はないものの体幹の強さが際立ち、競り合いで絶対の強さを誇る。泥臭い形からゴールを奪える勇敢さも併せ持つ。劣勢が予想される中、番狂わせを演じるにはロングのなりふり構わないゴールへの執念が必須だ。