【ユーロ2016グループB各国注目選手】～イングランド、ロシア、ウェールズ、スロバキア～

▽ワールドカップと共に世界中のサッカーファンの注目を集める4年に一度の祭典、ユーロ2016が開幕。超WSでは、各グループのキーマンとなる注目選手を紹介していく。▽好メンバーで1966年以来の主要大会優勝を狙うイングランドのほか、ロシア、ウェールズ、スロバキアと侮れないチームが揃ったグループBでは、チームをけん引する脂の乗りきったアタッカー勢を注目選手に挙げた。◆イングランド

FWウェイン・ルーニー(30)
(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)
▽ケインとヴァーディが今シーズンのプレミアリーグで爆発しただけに、スピードに衰えが見られるルーニーの立場が危うくなった。しかし、所属するマンチェスター・ユナイテッドでラッシュフォードが台頭したことによりセントラルMFにポジションを移すと、再び輝きを放った。豊富な経験と非凡な技術に裏打ちされるゲームコントロールと展開力は、長年スリーライオンズを支えてきたポール・スコールズを髣髴とさせるプレーぶり。ダイヤモンド型の中盤の頂点で出場することが濃厚。イングランドが戴冠するには、この主将が好パフォーマンスを披露することが必要だ。
◆ロシア

FWアルテム・ジューバ(27)
(ゼニト/ロシア)
▽予選ではスルツキ監督の就任以降、さらに輝きを増して最後の4試合で6試合と荒稼ぎ。196cmの長身とフィジカルを武器に、空中戦で抜群の強さを発揮する。ポジショニングにも優れるハイタワーは、困ったときにボールを渡せば何とかしてくれる安心感があり、チームにとって不可欠な存在。ジューバのコンディション如何でロシアの運命が決まるといっても過言ではないだろう。

◆ウェールズ

FWガレス・ベイル(26)
(レアル・マドリー/スペイン)
▽やはり、最も頼りになるのは、この男だろう。所属するレアル・マドリーでは右ウイングを主戦場としているが、ウェールズ代表ではセンターフォワードや左サイドをスタートポジションとしながら、自由に動く。驚異の瞬発力とパワーを兼ね備えており、最近ではヘディングの技術も向上。カウンター時だけでなく、常に相手の脅威となることができる。◆スロバキア

MFマレク・ハムシク(28)
(ナポリ/イタリア)
▽インテンシティの高さとゴールに直結するドリブル、パス、シュートを高いレベルで備える万能アタッカーがスロバキアの攻撃陣を操る。予選では10試合で5得点を挙げており、チームにとって必要不可欠な選手だ。今シーズン、ナポリではリーグ戦全試合に出場し、チームの2位フィニッシュに貢献。28歳とキャリア全盛期で迎える大会でインパクトを残したい。