浦和、FCソウルとの激闘の末に迎えたPK戦で敗退 日本勢が全滅《ACL2016》

▽浦和レッズは25日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2016のラウンド16・2ndレグでFCソウル(韓国)とのアウェイ戦を行い、3-2(2戦合計スコア3-3)で迎えたPK戦で敗れてベスト8進出を逃した。

▽ホームでの第1戦で1-0の勝利を収めた浦和が、日本勢唯一の8強入りを懸けてFCソウルの本拠地に乗り込んだ。浦和のペトロヴィッチ監督は第1戦と同様のメンバーをチョイスし、前線に李、武藤、興梠を並べた。

▽浦和は序盤、縦に速い攻撃で前線のアドリアーノとダムヤノビッチにボールを集めてくるFCソウルを前に、劣勢を強いられる。それでも、この相手の攻撃を何とか凌ぐと、24分に好機。ボックス右手前で仕掛けた森脇が左足でファーサイドを狙う。お得意の形から放たれたミドルシュートだったが、わずかに枠の左に外れた。
▽ハーフタイムにかけてもFCソウルが浦和に厳しい圧力をかけていく。すると、浦和はミスから失点する。自陣でのビルドアップで遠藤がアドリアーノにパスをカットされる。最後はアドリアーノの折り返しを正面のダムヤノビッチに決められ、先制点を献上。2戦合計1-1とされた。

▽浦和のペトロヴィッチ監督はハーフタイム明け、前半にインパクトを欠いた武藤に代えてズラタンを投入。しかし、立ち上がりに抜け出されたダムヤノビッチの決定的なシュートをGK西川が何とか防ぐなど、引き続きFCソウルの勢いに押される。▽それでも、後半の半ばあたりから浦和も徐々に盛り返していく。関根、宇賀神と下げていき、駒井、梅崎を投入した浦和だが、ゴール前でのチャンスを興梠が逸するなど、チャンスを生かせない。77分には槙野の直接FKがバーの上へはずれる。さらに83分に梅崎のパスを受けたズラタンがボックス左から放ったシュートも、わずかに枠の右へはずれる。

▽アディショナルタイムにはカウンターからアドリアーノに危険なシュートを浴びるも、ここはGK西川が何とか防いで延長戦に持ち込んだ。

▽しかし、浦和は迎えた延長前半4分、完全に最終ラインを崩されると、アドリアーノにネットを揺らされて2-0とされる。2戦合計スコアでも2-1とリードされた浦和は、延長前半13分に正面でフィードを受けたズラタンがシュート。しかし、バーの上にはずれてゴールとはならない。

▽それでも、延長後半に浦和が反撃に出る。まずは延長後半7分、槙野のフィードをボックス右の駒井が折り返すと、最後は逆サイドの李が押し込む。さらに直後の延長後半10分にも梅崎のクロスに李が合わせて2-2とし、2戦合計スコア2-3で上回る。

▽このまま逃げ切りたかった浦和だが、アディショナルタイムに悲劇。コ・ヨハンにミドルレンジからの鋭いミドルシュートを浴びて失点し、PK戦にもつれ込まれる(延長はアウェイゴール・ルール適用せず)。

▽迎えたPK戦。阿部、遠藤、ズラタン、森脇が決めた浦和は、5人目の西川が決めれば勝ち抜けだったが、まさかの失敗。その後、8人目の駒井が失敗し、PK戦スコア6-7で敗退が決まった。これで今シーズンのACLは日本勢が全滅することになっている。