水沼2発! FC東京が上海上港に先勝《ACL2016》

▽FC東京は17日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2016のラウンド16・1stレグで上海上港(中国)を東京スタジアムに迎え、2-1で勝利した。

▽グループステージを2位で突破したFC東京が、G大阪が所属したグループで首位通過の上海上港をホームに迎えた。J1で現在12位と苦戦するFC東京は、13日に行われた鳥栖戦(0-0)から先発5選手を変更。累積警告で出場停止の丸山と先日に接触事故を起こしていた小川が外れ、最終ラインは右から橋本、吉本、森重、徳永に。中盤に高橋、羽生、米本が入り、前線は右から水沼、前田、東と並べた。

▽試合は、序盤からポゼッションで優位に立ったFC東京が、ワントップの前田のポストワークを活用しながら押し気味に進める。アタッキングサードで東や水沼が積極的に仕掛けるFC東京は、25分に決定機。水沼が右サイドから上げたクロスにファーサイドの前田がヘディングで合わせる。しかし、このシュートはわずかに枠をはずれる。
▽前半終了間際には、CKのセカンドボールをボックス手前で叩いた橋本のシュートが、エウケソンに手でブロックされる。エウケソンのブロックはボックス内だったが、PKの判定とはならない。しかし、これがFC東京にとって功を奏す。水沼が壁の間を割る低い弾道の直接FKをニアサイドに突き刺し、スコアを動かした。

▽迎えた後半、FC東京は相手の勢いに押されると、55分に失点する。コンカのスルーパスで最終ライン裏を突いたル・ウンジュンがシュート。一度はGK秋元が弾くも、これをウー・レイに詰められて、アウェイゴールを奪われる。▽スコアを1-1のタイに戻されたFC東京だが、阿部を投入した直後の65分には再び勝ち越す。左サイドの徳永が入れた好クロスをファーサイドに走り込んだ水沼がボレー。これがGKの手を弾いてネットに収まり、水沼の2ゴール目でFC東京が再び勝ち越した。

▽その後、試合は一進一退の攻防となる。FC東京の城福監督は、水沼に代えて田邉を入れるなどバランスを整えにかかる。終盤は相手に圧力をかけられたFC東京だが、粘り強い守備で逃げ切りに成功。ホームでの1stレグで先勝した。なお、上海上港ホームでの2ndレグは、24日に行われる。