PK戦までもつれこんで同国対決を制したセビージャが3連覇へまた一歩前進《EL》
2016.04.15 07:02 Fri
▽ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグ、セビージャとビルバオによる同国対決が14日にサンチェス・ピスファンで開催され、ビルバオが2-1で勝利した。この結果、2戦合計3-3で並んだ両チームは延長戦に突入するも120分間で決着が着かず。その後行われたPK戦を5-4で制したセビージャがベスト4進出を決めた。
▽エメリ采配的中で敵地での1stレグを2-1で逆転勝利した2連覇中の王者セビージャは、ベスト4進出に向けて大きなアドベンテージを手にした。だが、国内リーグでは3連敗中と調子を落としており、得意のホームといえど、油断できない状況だ。1stレグからのメンバー変更は2点。累積警告のバネガ、負傷のトレムリナスに代わって、イボーラとエスクデロが起用された。
▽一方、1stレグを落としたビルバオは、逆転でのベスト4進出に向けて難攻不落のサンチェス・ピスファン攻略が求められる。幸い、直近のラージョ戦で公式戦5試合ぶりの勝利を収めており、良い形でアンダルシアに乗り込んだ。1stレグからのメンバー変更は3点。負傷のイニャキ・ウィリアムスと、前回対戦で失点に絡んだムニアインの両翼に代わって、スアサエタとレクエ。また、出場停止明けのラウール・ガルシアがトップに下に入った。
▽キックオフ直後はホームのセビージャが押し込む展開となるが、最初の決定機はアウェイのビルバオに訪れる。5分、右サイドのスサエタのスルーパスに抜け出したアドゥリスがボックス右で飛び出したGKソリアをかわしてシュートも、ここはDFエスクデロの好ブロックに阻まれた。
▽一方、積極的に中に絞ってパスを引き出すクローン=デリを起点にボールを保持するセビージャは、9分にそのクローン=デリの右クロスをゴール前に飛び出したラミが左足ワンタッチで合わせるが、このダイレクトシュートはクロスバーを越えた。
▽前半終盤にかけてはセビージャが完全にビルバオを押し込み、際どいクロスからチャンスを創出するが、結局前半のうちにゴールをこじ開けることはできず。それでも、ビルバオの攻撃を危なげなく跳ね返し、2戦合計スコアでリードを保ったまま前半を終えた。
▽上々の形で後半へと折り返したセビージャは、後半立ち上がりにいきなり決定機を迎える。48分、ボックス手前でルーズボールに反応したイボーラが左足で強烈なシュートを放つが、これはGKイアゴ・エレリンのビッグセーブに阻まれた。
▽後半も流れを掴み切れないビルバオは、54分にレクエを下げてムニアインを投入。すると交代直後の57分に先制点が生まれる。ボックス手前左角でパスを受けたアドゥリスがカットインからニアサイドを狙ったシュートを放つと、これをGKソリアが枠外に弾き切れず、ゴールネットに吸い込まれた。
▽ミスから2戦合計スコアで追いつかれたものの、慌てないセビージャは、失点直後に追いつく。59分、カウンターから途中出場のコノプリャンカが相手ボックス付近までボールを運んで右サイドに展開。これに反応したクリホヴィアクのグラウンダーの折り返しをガメイロがワンタッチで流し込んだ。
▽この失点で逆転での勝ち抜けには、再び2点が必要となったビルバオは、センターバックのボベダを下げてイトゥラスペを投入。この交代でサン・ホセがセンターバックに下がり、より攻撃的な布陣に変更。だが、70分過ぎにエースのアドゥリスが左足のハムストリングを痛めてしまい、ビゲラとの負傷交代を強いられた。
▽それでも、諦めないビルバオはガメイロやヌゾンジらの決定機を何とか凌いで反撃の機会を窺うと、80分にセビージャゴールをこじ開ける。ボックス手前左でボールを持ったベニャが柔らかなクロスをファーサイドに送ると、これをラウール・ガルシアが頭でゴール左隅に流し込んだ。
▽これで2戦合計3-3の完全なイーブンに戻った試合は、互いに90分間で決着を付けようと白熱の攻防を見せる。互いに勝ち越しゴールを奪うまでには至らず、ベスト4進出を懸けた同国対決は延長戦に突入した。
▽迎えた延長戦は、互いに疲労の影響から中盤が間延びしてオープンな攻防が続く。97分にはベニャトのスルーパスに抜け出したスサエタがボックス内でGKと一対一となるが、チップキックでのフィニッシュはわずかに枠の右に外れる。
▽対するセビージャは、延長前半終了間際にコノプリャンカのプレースキックから続けて絶好機を演出。だが、コロジェチャクのヘディングシュートは右ポスト、コケのオーバーヘッドはゴールライン手前でDFサン・ホセの決死のブロックに阻まれた。その後も勝利を目指して攻め合った両者だが、120分間の戦いで決着は着かず。勝敗はPK戦に委ねられることになった。
▽運命のPK戦は、互いに3人目まで成功。だが、4人目で先攻のビルバオのキッカー、ベニャトが中央を狙ったシュートをGKソリアがセーブ。一方、セビージャは4人目のヌゾンジ、5人目のガメイロが冷静に決めて勝負あり。PK戦までもつれこんでビルバオとの同国対決を制したセビージャが、史上初の3連覇に向けてまた一歩前進した。
▽エメリ采配的中で敵地での1stレグを2-1で逆転勝利した2連覇中の王者セビージャは、ベスト4進出に向けて大きなアドベンテージを手にした。だが、国内リーグでは3連敗中と調子を落としており、得意のホームといえど、油断できない状況だ。1stレグからのメンバー変更は2点。累積警告のバネガ、負傷のトレムリナスに代わって、イボーラとエスクデロが起用された。
▽一方、1stレグを落としたビルバオは、逆転でのベスト4進出に向けて難攻不落のサンチェス・ピスファン攻略が求められる。幸い、直近のラージョ戦で公式戦5試合ぶりの勝利を収めており、良い形でアンダルシアに乗り込んだ。1stレグからのメンバー変更は3点。負傷のイニャキ・ウィリアムスと、前回対戦で失点に絡んだムニアインの両翼に代わって、スアサエタとレクエ。また、出場停止明けのラウール・ガルシアがトップに下に入った。
▽一方、積極的に中に絞ってパスを引き出すクローン=デリを起点にボールを保持するセビージャは、9分にそのクローン=デリの右クロスをゴール前に飛び出したラミが左足ワンタッチで合わせるが、このダイレクトシュートはクロスバーを越えた。
▽前半半ばを過ぎても試合は拮抗した展開が続く。19分には相手陣内でクリホヴィアクの不用意な横パスをカットしたスサエタがボックス手前からミドルシュート。対して、試合をコントロールするセビージャもクローン=デリとガメイロのシュートで応戦するも、互いに先制点を奪うまでには至らず。
▽前半終盤にかけてはセビージャが完全にビルバオを押し込み、際どいクロスからチャンスを創出するが、結局前半のうちにゴールをこじ開けることはできず。それでも、ビルバオの攻撃を危なげなく跳ね返し、2戦合計スコアでリードを保ったまま前半を終えた。
▽上々の形で後半へと折り返したセビージャは、後半立ち上がりにいきなり決定機を迎える。48分、ボックス手前でルーズボールに反応したイボーラが左足で強烈なシュートを放つが、これはGKイアゴ・エレリンのビッグセーブに阻まれた。
▽後半も流れを掴み切れないビルバオは、54分にレクエを下げてムニアインを投入。すると交代直後の57分に先制点が生まれる。ボックス手前左角でパスを受けたアドゥリスがカットインからニアサイドを狙ったシュートを放つと、これをGKソリアが枠外に弾き切れず、ゴールネットに吸い込まれた。
▽ミスから2戦合計スコアで追いつかれたものの、慌てないセビージャは、失点直後に追いつく。59分、カウンターから途中出場のコノプリャンカが相手ボックス付近までボールを運んで右サイドに展開。これに反応したクリホヴィアクのグラウンダーの折り返しをガメイロがワンタッチで流し込んだ。
▽この失点で逆転での勝ち抜けには、再び2点が必要となったビルバオは、センターバックのボベダを下げてイトゥラスペを投入。この交代でサン・ホセがセンターバックに下がり、より攻撃的な布陣に変更。だが、70分過ぎにエースのアドゥリスが左足のハムストリングを痛めてしまい、ビゲラとの負傷交代を強いられた。
▽それでも、諦めないビルバオはガメイロやヌゾンジらの決定機を何とか凌いで反撃の機会を窺うと、80分にセビージャゴールをこじ開ける。ボックス手前左でボールを持ったベニャが柔らかなクロスをファーサイドに送ると、これをラウール・ガルシアが頭でゴール左隅に流し込んだ。
▽これで2戦合計3-3の完全なイーブンに戻った試合は、互いに90分間で決着を付けようと白熱の攻防を見せる。互いに勝ち越しゴールを奪うまでには至らず、ベスト4進出を懸けた同国対決は延長戦に突入した。
▽迎えた延長戦は、互いに疲労の影響から中盤が間延びしてオープンな攻防が続く。97分にはベニャトのスルーパスに抜け出したスサエタがボックス内でGKと一対一となるが、チップキックでのフィニッシュはわずかに枠の右に外れる。
▽対するセビージャは、延長前半終了間際にコノプリャンカのプレースキックから続けて絶好機を演出。だが、コロジェチャクのヘディングシュートは右ポスト、コケのオーバーヘッドはゴールライン手前でDFサン・ホセの決死のブロックに阻まれた。その後も勝利を目指して攻め合った両者だが、120分間の戦いで決着は着かず。勝敗はPK戦に委ねられることになった。
▽運命のPK戦は、互いに3人目まで成功。だが、4人目で先攻のビルバオのキッカー、ベニャトが中央を狙ったシュートをGKソリアがセーブ。一方、セビージャは4人目のヌゾンジ、5人目のガメイロが冷静に決めて勝負あり。PK戦までもつれこんでビルバオとの同国対決を制したセビージャが、史上初の3連覇に向けてまた一歩前進した。
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