清武がアシスト記録、3位ヘルタvs監督交代ハノーファーは痛み分け 酒井宏&原口はフル出場《ブンデスリーガ》

2016.04.09 05:27 Sat
Getty Images
▽ブンデスリーガ第29節が8日にベルリン・オリンピアシュタディオンで行われ、3位のヘルタ・ベルリン(勝ち点48)vs最下位のハノーファー(勝ち点17)は2-2のドローに終わった。ヘルタの原口、ハノーファーの清武と酒井宏は3人揃ってフル出場。ハノーファーの山口は負傷欠場している。

▽前節、4位のボルシアMGとの上位対決に大敗したヘルタは、その4位チームに勝ち点3差と迫られた。3位死守を狙うダルダイ監督は、ボルシアMG戦からスタメンを2人変更。原口が4戦連続で先発となった中、ダリダとルステンベルガーをベンチスタートとし、ペカリークとラングカンプを先発に起用した。

▽一方、ついにシャーフ監督の解任に踏み切ったハノーファーは、U-19チームからシュテンデル監督が暫定指揮官として昇格。注目のメンバーでは、ウーゴ・アウメイダがメンバー外となった一方、清武と酒井宏が引き続き先発に入った。
▽試合は開始早々にヘルタが動かす。4分、下がってボールを受けにいった原口に酒井宏がついていったことで左サイドのスペースが空くと、ここに抜け出したプラッテンハールトがゴール前にグラウンダーのクロスを供給。このボールに反応したイビセビッチがワンタッチでゴール右に流し込んだ。

▽早くも失点したハノーファーは直後の5分、ボックス右に抜け出したサレンレン=バジーの折り返しをプリプが右足で合わせたが、GKヤルシュテインに阻止される。このプレーで得たCKからシュミーデバッハがこぼれ球をボレーで狙うも、鋭いシュートは右ポストに跳ね返された。それでも18分、右サイドで清武を起点に崩しを図ると、シュミーデバッハとのパス交換からボックス手前に侵入した清武が左足でスルーパス。これに反応したソビエフがシュートを流し込み、ハノーファーが追いついた。
▽1-1になってからは、拮抗した状況が続く。[4+4]の守備ブロックでヘルタの攻撃を阻むハノーファーは、清武を中心にゴールを目指すも、フィニッシュまでは持ち込めない。結局、前半は1-1のまま終了した。

▽迎えた後半も拮抗した状況で試合は推移。ハノーファーが53分に負傷したベックに代えてカラマンを投入すると、ヘルタは56分にヴァイザーを下げてダリダを送り出す。すると、この直後にアウェイチームが逆転に成功した。

▽58分、左サイドからのスローインを受けたシュミーデバッハがうまく収めてボックス左へスルーパス。これに反応したカラマンが突破してマイナスに折り返すと、フリーのシュミーデバッハが左足で合わせてゴール右隅に流し込んだ。

▽逆転されたヘルタは70分、ボックス左に流れてきたボールを原口が右足でシュートに持ち込むも、これは相手GKの正面。それでも71分に中盤セントラルのシゲルチを下げてストライカーのシーバーを送り出すと、この交代がすぐさま的中する。72分、ボックス左に抜け出したシーバーがゴール前に折り返したボールをファーサイドのカルーが左足でゴール右に流し込んだ。

▽追いつかれたハノーファーは、清武が足を痛めて一旦ピッチの外に出るが、大事に至らずプレーに復帰する。その後はヘルタが攻勢に出たが、勝ち越しゴールは生まれずに試合は終了。3位死守を目指すヘルタと、監督交代で奇跡の残留を狙うハノーファーの一戦は痛み分けに終わった。

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