エメリ采配的中のセビージャが敵地でビルバオに逆転勝利《EL》
2016.04.08 06:16 Fri
▽ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝1stレグ、ビルバオとセビージャによる同国対決が7日にサン・マメスで開催され、アウェイのセビージャが2-1で逆転勝利した。
▽バレンシアとの同国対決となったラウンド16をアウェイゴール差で勝ち抜けたビルバオは、2ラウンド続けての同国対決となるセビージャに臨んだ。注目のメンバーでは今季絶望の重傷を負ったラポルテと累積警告による出場停止のラウール・ガルシアが欠場となったものの、負傷明けのイニャキ・ウィリアムスがエースのアドゥリスやムニアインと共に前線に入った。
▽一方、3連覇を狙うセビージャは、ラウンド16で決勝の舞台を本拠地とするバーゼルを撃破。だが、直近のリーガでは難攻不落のサンチェス・ピスファンでソシエダに敗れ、ホーム連勝記録が13試合でストップ。やや不安を抱える形で敵地に乗り込んだ。ガメイロやクリホヴィアク、バネガらほぼベストメンバーを起用したものの、古巣対戦なるジョレンテはコノプリャンカと共にベンチスタートとなった。
▽強い雨が降りしきる悪コンディションの中でスタートしたこの試合。互いに手の内を知り尽くした両者の対戦だけに、立ち上がりから拮抗した展開となった。9分にはセビージャの左CKの場面でクロスがファーに流れて、これを拾ったガメイロが反転シュートも枠を捉えることができない。
▽緊迫感のある攻防が続く中、セビージャにアクシデントが発生。10分過ぎに足を痛めたトレムリナスがプレー続行不可能となり、12分にファシオが投入される。この交代でファシオがセンターバックに入り、コロジェチャクが左サイドバックに回った。
▽前半終盤にかけてはホームのビルバオが相手を押し込んでいく。40分には相手陣内右サイドで得たベニャのFKをゴール前のアドゥリスが頭で合わすが、これは右ポストに阻まれ、前半はゴールレスで終了した。
▽互いにチャンスを作りながら前半にゴールが生まれなかったが、後半は立ち上がりからスコアが動く。48分、右サイド深くのムニアインが丁寧に折り返すと、相手のマークを外してファーサイドでフリーとなったアドゥリスが豪快に頭で合わせた。
▽後半立ち上がりに先制を許したセビージャだったが、相手のミスからすぐに追いつく。ボックス右でムニアインが不用意にGKへバックパスしたボールをバネガが奪ってコロジェチャクに渡すと、コロジェチャクが無人のゴールへ蹴り込んだ。
▽試合が振り出しに戻ってからは、前半同様に拮抗した展開が続く。流れを変えたい両ベンチは、早い時間帯に動く。ホームで勝ち切りたいビルバオは、63分にイニャキ・ウィリアムスとムニアインの両翼を下げてスサエタとレクエを投入。対するセビージャは、コノプリャンカとイボーラをピッチに送り出した。すると、この選手交代が試合を動かす。
▽83分、ボックス手前で仕掛けたコノプリャンカがゴール前のスペースにスルーパスを送ると、DFの背後から絶妙なタイミングで飛び出したイボーラがGKより先にボールに触ってゴールネットに流し込んだ。
▽その後、ビルバオの反撃を危なげなく凌ぎ切ったセビージャが、敵地で2-1の逆転勝利。ビルバオとの同国対決初戦を制した大会2連覇中の王者が、ベスト4進出に向けて大きなアドバンテージを手にした。なお、2ndレグは14日にセビージャのホームで開催される。
▽バレンシアとの同国対決となったラウンド16をアウェイゴール差で勝ち抜けたビルバオは、2ラウンド続けての同国対決となるセビージャに臨んだ。注目のメンバーでは今季絶望の重傷を負ったラポルテと累積警告による出場停止のラウール・ガルシアが欠場となったものの、負傷明けのイニャキ・ウィリアムスがエースのアドゥリスやムニアインと共に前線に入った。
▽一方、3連覇を狙うセビージャは、ラウンド16で決勝の舞台を本拠地とするバーゼルを撃破。だが、直近のリーガでは難攻不落のサンチェス・ピスファンでソシエダに敗れ、ホーム連勝記録が13試合でストップ。やや不安を抱える形で敵地に乗り込んだ。ガメイロやクリホヴィアク、バネガらほぼベストメンバーを起用したものの、古巣対戦なるジョレンテはコノプリャンカと共にベンチスタートとなった。
▽緊迫感のある攻防が続く中、セビージャにアクシデントが発生。10分過ぎに足を痛めたトレムリナスがプレー続行不可能となり、12分にファシオが投入される。この交代でファシオがセンターバックに入り、コロジェチャクが左サイドバックに回った。
▽互いに攻守の切り替えが早くなかなかフィニッシュまで持ち込めずにいたが、22分にはボックス手前からバネガが左ポスト直撃のミドルシュートを放つ。対してビルバオは29分、ボックス右に抜け出したイニャキ・ウィリアムスがシュートを狙うがここはGKソリアにコースを消された。さらに32分にはクローン=デリの裏を狙ったスルーパスに抜け出したビトロがGKと一対一も、GKイアゴ・エレリンのビッグセーブに阻まれた。
▽前半終盤にかけてはホームのビルバオが相手を押し込んでいく。40分には相手陣内右サイドで得たベニャのFKをゴール前のアドゥリスが頭で合わすが、これは右ポストに阻まれ、前半はゴールレスで終了した。
▽互いにチャンスを作りながら前半にゴールが生まれなかったが、後半は立ち上がりからスコアが動く。48分、右サイド深くのムニアインが丁寧に折り返すと、相手のマークを外してファーサイドでフリーとなったアドゥリスが豪快に頭で合わせた。
▽後半立ち上がりに先制を許したセビージャだったが、相手のミスからすぐに追いつく。ボックス右でムニアインが不用意にGKへバックパスしたボールをバネガが奪ってコロジェチャクに渡すと、コロジェチャクが無人のゴールへ蹴り込んだ。
▽試合が振り出しに戻ってからは、前半同様に拮抗した展開が続く。流れを変えたい両ベンチは、早い時間帯に動く。ホームで勝ち切りたいビルバオは、63分にイニャキ・ウィリアムスとムニアインの両翼を下げてスサエタとレクエを投入。対するセビージャは、コノプリャンカとイボーラをピッチに送り出した。すると、この選手交代が試合を動かす。
▽83分、ボックス手前で仕掛けたコノプリャンカがゴール前のスペースにスルーパスを送ると、DFの背後から絶妙なタイミングで飛び出したイボーラがGKより先にボールに触ってゴールネットに流し込んだ。
▽その後、ビルバオの反撃を危なげなく凌ぎ切ったセビージャが、敵地で2-1の逆転勝利。ビルバオとの同国対決初戦を制した大会2連覇中の王者が、ベスト4進出に向けて大きなアドバンテージを手にした。なお、2ndレグは14日にセビージャのホームで開催される。
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