レーティング:インテル 1-2 トリノ《セリエA》
2016.04.04 05:59 Mon
▽3日にジュゼッペ・メアッツァでセリエA第31節のインテルvsトリノが行われ、1-2でトリノが逆転勝利を収めた。超WSの選手採点結果と寸評は以下のとおり。
▽インテル採点
GK
1 ハンダノビッチ 5.5
ベロッティとの一対一を制すなど無失点で凌いでいた。その後の2失点は仕方なし
DF
21 サントン 5.0
味方との連係が合わず、攻撃時に右サイドを攻略できず。同点シーンでもモリナーロの動きを抑えられなかった
(→エデル -)
25 ミランダ 4.0
前半は安定していたが、マキシ・ロペスのポストプレーに対応できずに失点。その直後に2枚目の警告を受けて退場となりチームを苦境に追い込んだ
難しい対応に迫られることは少なかったが、マキシ・ロペスに対応しきれずPKにつながるヒールパスを許してしまった
55 長友佑都 4.5
前半はブルーノ・ペレスを自陣に押し込み、後半も互角に渡り合っていたが、決定機阻止で仕方なく一発退場とPK献上。今季2度目、インテルでは通算4度目の退場となった
MF
17 メデル 5.5
献身的な動きで相手の攻撃の芽を摘んでいた
77 ブロゾビッチ 5.0
自身のシュートがPK獲得につながる。しかし、それ以外では攻守に凡庸だった
22 リャイッチ 5.5
周囲とのパス交換を交えてサイドから打開を図ったが、退場の煽りを受けて交代
(→ムリージョ 5.5)
退場したミランダの代わりに出場。数的不利の中で奮闘した
8 パラシオ 5.0
ボールを引き出して攻撃を牽引しようとする。しかし、ポジションニングが悪くバセッリにボールを通させてPK献上につなげてしまった
44 ペリシッチ 5.5
左サイドを起点にチャンスに顔を出していた
FW
9 イカルディ 5.5
PKを確実に決めて先制点。後半に決定機が合ったが、決めきれず交代
(→ビアビアニ 5.0)
効果的な働きを見せられなかった
監督
マンチーニ 5.0
前半は理想的な内容だったが、後半に自滅して逆転負け。これで来季のCL出場権獲得はほぼ厳しくなった
▽トリノ採点
GK
1 パデッリ 6.0
後半にイカルディの決定機を阻止し、逆転劇を手繰り寄せた
DF
5 ボボ 6.0
キック精度の高さを生かしてスルーパスで決定機を演出。守備でもまずまずの対応
18 ヤンソン 5.5
何度か崩されることもあったが、PK以外に失点を許さず
24 モレッティ 5.5
懸命にシュートブロックを試みたが、手に当ててしまいPKを献上。それ以降は体を張った守備で耐えた
MF
33 ブルーノ・ペレス 5.5
前半は守備に追われたが、後半は自慢のスピードで持ち味を発揮
15 ベナッシ 5.0
守備はこなしたが、攻撃面で力を発揮しきれず
(→ファーネルート -)
20 ヴィヴェス 5.5
バイタルエリアのスペースをしっかりと埋めた
(→ガッツィ 6.0)
アンカーに入り、PK獲得のシーンで起点となった
4 オビ 5.5
古巣対戦。攻守に奮闘し続けた
(→バセッリ 6.0)
スペースを突いてガッツィのパスを引き出し、PK獲得のシーンに導いた
3 モリナーロ 6.5
攻撃時にボールロストしがちだったが、パス&ゴーから同点弾を記録
FW
9 ベロッティ 6.5
持ち味の裏への動き出しを随所に見せ、自身が獲得したPKを確実に沈めた。ミランダを退場に追い込む
11 マキシ・ロペス 7.0
確度の高いポストプレーで2得点を演出。逆転勝利に大きく貢献した
監督
ヴェントゥーラ 6.5
前半は低調だったが、後半に交代策も的中して逆転勝利。残留に大きく近づく敵地での勝ち点3
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
マキシ・ロペス(トリノ)
▽ミランダのマークをものとのもせずに同点弾をアシストし、意表を突いたヒールパスで2点目にも関与した。妻を取られた憎っくきイカルディとの勝負を制す。
インテル 1-2 トリノ
【インテル】
イカルディ(前17[PK])
【トリノ】
モリナーロ(後10)
ベロッティ(後28[PK])
▽インテル採点
GK
1 ハンダノビッチ 5.5
ベロッティとの一対一を制すなど無失点で凌いでいた。その後の2失点は仕方なし
DF
21 サントン 5.0
味方との連係が合わず、攻撃時に右サイドを攻略できず。同点シーンでもモリナーロの動きを抑えられなかった
25 ミランダ 4.0
前半は安定していたが、マキシ・ロペスのポストプレーに対応できずに失点。その直後に2枚目の警告を受けて退場となりチームを苦境に追い込んだ
5 フアン・ジェズス 5.0
難しい対応に迫られることは少なかったが、マキシ・ロペスに対応しきれずPKにつながるヒールパスを許してしまった
55 長友佑都 4.5
前半はブルーノ・ペレスを自陣に押し込み、後半も互角に渡り合っていたが、決定機阻止で仕方なく一発退場とPK献上。今季2度目、インテルでは通算4度目の退場となった
MF
17 メデル 5.5
献身的な動きで相手の攻撃の芽を摘んでいた
77 ブロゾビッチ 5.0
自身のシュートがPK獲得につながる。しかし、それ以外では攻守に凡庸だった
22 リャイッチ 5.5
周囲とのパス交換を交えてサイドから打開を図ったが、退場の煽りを受けて交代
(→ムリージョ 5.5)
退場したミランダの代わりに出場。数的不利の中で奮闘した
8 パラシオ 5.0
ボールを引き出して攻撃を牽引しようとする。しかし、ポジションニングが悪くバセッリにボールを通させてPK献上につなげてしまった
44 ペリシッチ 5.5
左サイドを起点にチャンスに顔を出していた
FW
9 イカルディ 5.5
PKを確実に決めて先制点。後半に決定機が合ったが、決めきれず交代
(→ビアビアニ 5.0)
効果的な働きを見せられなかった
監督
マンチーニ 5.0
前半は理想的な内容だったが、後半に自滅して逆転負け。これで来季のCL出場権獲得はほぼ厳しくなった
▽トリノ採点
GK
1 パデッリ 6.0
後半にイカルディの決定機を阻止し、逆転劇を手繰り寄せた
DF
5 ボボ 6.0
キック精度の高さを生かしてスルーパスで決定機を演出。守備でもまずまずの対応
18 ヤンソン 5.5
何度か崩されることもあったが、PK以外に失点を許さず
24 モレッティ 5.5
懸命にシュートブロックを試みたが、手に当ててしまいPKを献上。それ以降は体を張った守備で耐えた
MF
33 ブルーノ・ペレス 5.5
前半は守備に追われたが、後半は自慢のスピードで持ち味を発揮
15 ベナッシ 5.0
守備はこなしたが、攻撃面で力を発揮しきれず
(→ファーネルート -)
20 ヴィヴェス 5.5
バイタルエリアのスペースをしっかりと埋めた
(→ガッツィ 6.0)
アンカーに入り、PK獲得のシーンで起点となった
4 オビ 5.5
古巣対戦。攻守に奮闘し続けた
(→バセッリ 6.0)
スペースを突いてガッツィのパスを引き出し、PK獲得のシーンに導いた
3 モリナーロ 6.5
攻撃時にボールロストしがちだったが、パス&ゴーから同点弾を記録
FW
9 ベロッティ 6.5
持ち味の裏への動き出しを随所に見せ、自身が獲得したPKを確実に沈めた。ミランダを退場に追い込む
11 マキシ・ロペス 7.0
確度の高いポストプレーで2得点を演出。逆転勝利に大きく貢献した
監督
ヴェントゥーラ 6.5
前半は低調だったが、後半に交代策も的中して逆転勝利。残留に大きく近づく敵地での勝ち点3
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
マキシ・ロペス(トリノ)
▽ミランダのマークをものとのもせずに同点弾をアシストし、意表を突いたヒールパスで2点目にも関与した。妻を取られた憎っくきイカルディとの勝負を制す。
インテル 1-2 トリノ
【インテル】
イカルディ(前17[PK])
【トリノ】
モリナーロ(後10)
ベロッティ(後28[PK])
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