【プレビュー】シティの絶対優位は揺るがず D・キエフは奇跡を起こせるか《マンチェスター・シティvsディナモ・キエフ》

2016.03.15 08:00 Tue
▽チャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド16の2ndレグ、マンチェスター・シティvsディナモ・キエフが、15日の日本時間28:45からエティハド・スタジアムで開催される。先月24日にディナモ・キエフホームで行われた1stレグは、アグエロとシルバ、ヤヤ・トゥーレと主役がゴールを奪ったシティが敵地で3-1の快勝を飾った。
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▽敵地でアウェイゴール3点を奪って快勝したシティは、悲願のCLベスト8進出に王手をかけた。その後、キャピタルワンカップ制覇も決めて勢いに乗るかに思われたチームだが、国内リーグでは1勝1敗1分けと乗り切れず、直近の試合では格下ノリッジ相手にゴールレスドローに終わり、優勝争いから一歩後退した。▽一方、ウィンターブレイクによる試合勘のなさが響いてホームで痛恨の大敗を喫したディナモ・キエフは、逆転でのベスト8進出に向けて非常に厳しい立場に立たされた。また、ウィンターブレイク明けの国内リーグでは連勝を飾るも、負傷者が多く奇跡の逆転突破に向けて不安材料が目立つ。
▽両者の勝ち抜けの条件は、シティが引き分け以上の結果で文句なし。また、2ndレグで敗れても0-2、1点差以内のスコアであれば、ベスト8進出が決まる。一方、ディナモ・キエフは3点差での勝利か、アウェイゴール4点以上を奪っての2点差の勝利が逆転突破の条件。なお、ディナモ・キエフが3-1で勝利した場合のみ延長戦に突入する。(延長戦でもアウェイゴールは適用される)
◆マンチェスター・シティ◆
【4-2-3-1】
▽マンチェスター・シティ予想スタメン
GK:ハート
DF:サーニャ、コンパニ、オタメンディ、クリシ
MF:ヤヤ・トゥーレ、フェルナンジーニョ
MF:ヘスス・ナバス、シルバ、スターリング
FW:アグエロ
出場停止者:なし
負傷者:MFデルフ(足首)、デ・ブライネ(ヒザ)、ヤヤ・トゥーレ(踵)

▽出場停止者はいない。負傷者に関してはデルフとデ・ブライネが引き続き欠場となる。踵を痛めて直近のノリッジ戦を欠場したヤヤ・トゥーレに関しては復帰できる見込みだ。仮に、同選手が間に合わない場合はセントラルMFにフェルナンドが入り、FWボニーかFWイヘアナチョをアグエロの相棒に据えた[4-4-2]に布陣を変更するはずだ。
◆ディナモ・キエフ◆
【4-2-3-1】
▽ディナモ・キエフ予想スタメン
GK:ショフコフスキー
DF:ヴィダ、ハシェリディ、ドラゴビッチ、アントゥネス
MF:ヴェローゾ、ガルマシュ
MF:ヤルモレンコ、ブヤルスキー、グセフ
FW:テオドルジク
出場停止者:なし
負傷者:GKリブカ(ヒザ)、DFモロジュク(ヒザ)、ダニーロ・シウバ(筋肉系)、ブルダ、MFリバルカ(そ径部)、ペトロビッチ、FWジュニオール・モラエス(内転筋)
▽出場停止者はいない。逆に、累積警告で1stレグを欠場したDFアントゥネスが復帰する。ただ、リバルカやモラレス、ダニーロ・シウバなどの主力を中心に多くの負傷者を抱えており、厳しい台所事情を強いられている。システムに関しては、前回対戦で苦しんだ繋ぎと中盤の強度を改善するため、セントラルMFタイプ4人を起用する[4-2-3-1]を採用する可能性が高い。

★注目ポイント
◆ボールポゼッションを生かした攻める守備、カウンターでとどめを~マンチェスター・シティ~
▽1stレグでは守備的MFのフェルナンジーニョを右サイドハーフで起用する奇策で相手のビルドアップをけん制し、鋭いショートカウンターで相手を圧倒したシティだが、大きなアドバンテージを得て戦うホームでの2ndレグに向けて特別な策を講じる必要はない。

▽いつも通り、ボールを保持しながら前からボールを奪いに来る相手のプレスをかわして、スターリングやアグエロらのスピードを生かした攻撃でとどめを刺したい。直近のノリッジ戦では引いた相手に対して、攻撃が不発に終わったもののこの試合では遅攻で攻めあぐねるという形は想像し辛い。ただ、1stレグのようにきっちり決定機を決め切ることが求められる。

▽守備面に関しては、前回対戦のように前から積極的にボールを奪いに行くプランもあるが、サイドバックの攻め上がりを控えて自陣に守備ブロックを構築し、相手のストロングポイントであるヤルモレンコらウイングのプレースペースを消す方がリスクは少ない。ただ、ラインを下げ過ぎて押し込まれてセットプレーを与えるような対応だけは避けたいところだ。

◆失うモノはなし! 猛攻あるのみ~ディナモ・キエフ~
▽一方、逆転突破に向けて最低3点が必要なディナモ・キエフは、序盤からリスク度外視の猛攻を仕掛けていく必要がある。この猛攻をゴールに繋げていくうえで重要となるのが、各選手のコンディションと試合勘の部分だ。1stレグ後に国内リーグとリーグカップを戦っているため、コンディション面は確実に向上しているはずだが、キックオフ直後から100%で試合に臨めるかは、レブロフ監督の意識付けとコンディショニングにかかっている。

▽戦術面における重要なポイントは、2列目の選手の臨機応変な対応だ。中央を固めるシティに対して、サイドではウイングとサイドバックの連係で数的優位を作り出すことが重要。また、サイドからのクロスに対して、1トップの選手だけでなく2列目の選手がニアとファーに飛び込んで少ないチャンスをモノにしたい。また、前回苦戦したビルドアップの改善と最低限のリスク管理は徹底したい。

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【プレミアリーグ第12節プレビュー】新生ユナイテッド初陣に、不調のシティがスパーズ戦

インターナショナルマッチウィーク前に行われた第11節では首位のリバプールが上位陣で唯一勝ち点3を取り切った一方、マンチェスター・シティが、ノッティンガム・フォレストが敗戦。チェルシーとアーセナルの上位対決がドローに終わり、首位チームが独り勝ちという形で中断期間に入った。 今年最後のインターナショナルマッチウィークが終了し、ここから年末年始の超過密日程に突入するなか、今節ではマンチェスターの両雄に大きな注目が集まるところだ。 13位のマンチェスター・ユナイテッドはファン・ニステルローイ暫定体制のラストマッチとなった前節のレスター・シティ戦に3-0で完勝し、公式戦3勝1分けの4戦無敗でルベン・アモリム新監督へバトンを渡す形となった。そして、新指揮官の初陣では、前節トッテナムを破って待望のリーグ初勝利を挙げた17位のイプスウィッチ・タウンとのアウェイゲームに臨む。 今シーズンのスポルティングCPでは開幕から公式戦17勝1分けと圧倒的な戦績を残したポルトガル人指揮官の手腕に注目集まる今回の一戦では、近年ユナイテッドが重用する[4-2-3-1]の継続か、自身が志向する[3-4-2-1]への変更か。システムや選手起用を中心に大きな期待感とともに、指揮官の一挙手一投足や新たなモチベーションを得たチームの躍動を見守りたいところだ。 その赤い悪魔の宿敵でプレミア4連覇中の王者マンチェスター・シティは、グアルディオラ体制初の公式戦4連敗という苦境のなか、次節にはリバプールとの大一番を控える状況で10位のトッテナムという難敵相手にバウンスバックの白星を目指す。 前節のブライトン戦は1点リードで折り返した後半に圧倒されると、らしくない連続失点でホームチームに逆転勝利を許して1-2の逆転負けとなった。多くの離脱者、勤続疲労に加え、少し自信を失っているように見える点も気がかりだ。ただ、今週に入ってグアルディオラ監督の2年の契約延長という朗報が舞い込み、度重なる財務違反に関するピッチ外の雑音は別として空気が変わった印象もあり、連敗のきっかけを作った因縁の相手を叩いて再浮上といきたい。 対するトッテナムはイプスウィッチ相手の逆転負けによって公式戦連敗中。前々節のアストン・ビラ戦での会心の逆転勝利で流れを掴みたいなか、格下相手の痛い取りこぼしとなった。度重なる負傷者に加え、先日には人種差別発言でMFベンタンクールに7試合の出場停止処分が科され、過密日程において大きなダメージを受けた。上位戦線に踏みとどまる上で勝ち点必須となる苦手のアウェイゲームでは総力戦で臨みたい。 絶好調のリバプールは週明けにチャンピオンズリーグ(CL)のレアル・マドリー戦、次節にシティ戦とビッグマッチ連戦を控えるなか、最下位のサウサンプトンと対戦する。前節はアストン・ビラとの強豪対決を、FWヌニェス、FWサラーの高速カウンター2発で制し、改めてその強さを証明した。守護神アリソンやFWジョタに加え、DFアレクサンダー=アーノルドが不在となるが、現状のセインツ相手に後れを取る可能性は低い。後方から繋いでくる相手を得意のカウンターで仕留めたい。 対するセインツでは日本代表でゴールを挙げたDF菅原由勢の活躍に期待。直近は2試合連続ベンチスタートとなり、代表戦の疲労を考慮すればベンチスタートの可能性もあるが、右サイドでFWルイス・ディアスやFWガクポといった強力な選手に対応しつつ、持ち味の攻撃センスでチャンスを演出したい。 4位のアーセナルは同勝ち点で並ぶ5位のノッティンガム・フォレストとの上位対決でリーグ5戦ぶりの白星を目指す。チェルシーとのロンドン・ダービーではFWマルティネッリのゴールで先制したが、緩い守備からすぐさま同点に追いつかれての1-1のドローとなった。MFウーデゴールの復帰は朗報だが、4試合3ゴールと得点力不足が顕著な攻撃の改善が急務だ。フォレストは直近のニューカッスル戦で1-3の敗戦を喫したが、リーグ2位の堅守と相手の長所を消すことに長けた曲者だけにチームとしての真価が試される。 3位のチェルシーは指揮官マレスカの古巣である15位のレスター・シティ相手に3試合ぶりの白星を狙う。ユナイテッド、アーセナルとの連戦では自分たちらしさを見せたものの、MFパーマーとFWジャクソンの両エースがうまく封じ込められたことで、アタッキングサードでのプレーに課題も見受けられた。ただ、対戦相手のレスターは直近のユナイテッド戦を含め守備面に大きな問題を抱えており、早い時間帯に1点を取れれば、大量得点での快勝という展開も十分に考えられる。 MF三笘薫の所属する6位のブライトン&ホーヴ・アルビオンは、王者撃破の勢いにのって12位のボーンマス相手に連勝を狙う。シティ戦では途中出場で流れを変えたFWジョアン・ペドロらとともに攻撃の核として傑出したパフォーマンスを見せた左ウイングは、日本代表で2試合に出場したもののプレータイムはコントロールされており、コンディションに問題がなければスタメン起用の可能性は高い。球際にタイトに来る相手に対して、持ち味の打開力で攻撃の突破口となりたい。 18位のクリスタル・パレスは9位のアストン・ビラ相手にリーグ3戦ぶりの白星を狙う。度重なる負傷者に加え、前節フルアム戦で退場したMF鎌田大地が3試合出場停止の1試合目で不在となり、厳しい戦いが想定されるが、2-1で勝利したEFLカップの再現を狙いたいところだ。 《プレミアリーグ第12節》 ▽11/23(土) 《21:30》 レスター・シティ vs チェルシー 《24:00》 ボーンマス vs ブライトン アーセナル vs ノッティンガム・フォレスト アストン・ビラ vs クリスタル・パレス エバートン vs ブレントフォード フルアム vs ウォルバーハンプトン 《26:30》 マンチェスター・シティ vs トッテナム ▽11/24(日) 《23:00》 サウサンプトン vs リバプール 《25:30》 イプスウィッチ vs マンチェスター・ユナイテッド ▽11/25(月) 《29:00》 ニューカッスル vs ウェストハム 2024.11.23 12:36 Sat

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