ゼコ&フロレンツィ弾で8連勝のローマが4位ヴィオラとの勝ち点差を「5」に広げる《セリエA》

▽ローマは13日、敵地で行われたセリエA第29節でウディネーゼと対戦し、2-1で勝利した。

▽フィオレンティーナとの上位対決を制し、リーグ7連勝を飾った3位のローマだが、ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)でレアル・マドリーに完敗し、ラウンド16でCLの舞台を去ることになった。この敗戦からバウンスバックを狙うローマは、15位に低迷するウディネーゼとのアウェイゲームに臨んだ。スパレッティ監督はこの一戦に向けてマドリー戦の先発から1人を変更。負傷明けのナインゴランが軽傷を抱えるピャニッチに代わって先発復帰した。

▽開始3分にペロッティのクロスからゼコが惜しいヘディングシュートを放つなど、良い入りを見せたローマは、15分に先制点を奪う。ペロッティからのクサビのパスをボックス手前のサラーがワンタッチで叩くと、これに抜け出したゼコがGKとの一対一を制した。
▽幸先良く先制に成功したローマは、その後もエル・シャーラウィやゼコが惜しい枠内シュートを放って追加点を窺わせる仕掛けを見せるが、あと一歩のところで決め切れない。すると32分、ローディに強烈なミドルシュートでゴールを脅かされるが、ここはGKシュチェスニーの好守で凌ぎ、前半を1点リードで終えた。

▽迎えた後半、中盤を削ってストライカーのドゥバン・サパタを投入したウディネーゼの攻勢に晒されたローマは、48分にクロスバー直撃のシュートを許すなど、苦しい入りを強いられる。だが、時間の経過と共にリズムを取り戻したローマは、サラーのスピードを生かしたカウンターで再三の決定機を創出した。▽後半半ばを過ぎてピャニッチを投入し、試合を決めにかかるローマは、74分に待望の追加点を奪う。ボックス右でピャニッチの浮き球スルーパスに抜け出したフロレンツィが巧みなファーストタッチでDFをかわし、GKの前でバウンドしたボールをすかさず右足アウトで叩いて流し込んだ。

▽これでセーフティーリードを奪ったローマは、試合終盤の85分に左サイドを崩されてブルーノ・フェルナンデスに1点を返されるも、敵地で2-1の勝利。CL敗退のショックを見事に払拭したローマが、リーグ戦の連勝を「8」に伸ばし、同時刻に行われた試合で引き分けた4位フィオレンティーナとの勝ち点差を「5」に広げた。