シュールレ弾で連勝のヴォルフスブルクが初のベスト8進出《CL》

▽チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦2ndレグのヴォルフスブルクvsヘントが8日にフォルクスワーゲン・アレーナで行われ、1-0でヴォルフスブルクが勝利した。この結果、2戦合計スコアを4-2としたヴォルフスブルクが初のベスト8進出を決めている。▽ヴォルフスブルクは2月17日に行われた1stレグでは終盤に2失点を喫したものの、ドラクスラーの2ゴールの活躍などで敵地で3-2と先勝した。そして、そのヘント戦後のリーグ戦では2勝1分け1敗と復調している中、2-1で勝利した直近のボルシアMG戦のスタメンからヴィエイリーニャに代えてトレーシュのみを変更。出場が危ぶまれていたドラクスラーとクルーゼは先発となった。▽一方、ホームで先勝を許したヘントは、1stレグのスタメンから3選手を変更。ケガのミトロビッチが欠場となり、エースのドゥポワトルがベンチスタートとなった。
▽少なくとも2点が必要なヘントはサイモンとミリチェビッチがワイドに開いた2トップを形成し、主将のクムスが中盤ダイヤモンド型の頂点に入る[4-4-2]を採用。変則システムで臨んだヘントは5分、ディフェンスラインの背後を取ったミリチェビッチがシュートに持ち込み、良い入りを見せた。

▽一方、前線に右からシュールレ、クルーゼ、ドラクスラーと並べる[4-3-3]でスタートし、前線の3枚が流動的に動きながら打開を図るヴォルフスブルクは、13分に反転からクルーゼがシュートに持ち込むと、18分にゴールに迫る。ギラヴォギの放ったミドルシュートが枠の左を捉えたが、GKセルスのセーブに阻まれる。▽23分にサイモンが枠内にミドルシュートを放ったヘントがクムスを軸に徐々にポゼッションを高めていく流れとなる中、ヴォルフスブルクはシュートを打たせずに時間を進めていく。そのままリスクを負わずに試合をコントロールしたヴォルフスブルクがアドバンテージを維持したまま前半を終えた。

▽迎えた後半はボールへの反応に鋭さを増したヴォルフスブルクが圧力をかける展開となる。シュールレのボレーシュートやR・ロドリゲスのミドルシュートでゴールに迫ったヴォルフスブルクが敵陣で試合を進めていった。

▽危なげない試合運びを見せるヴォルフスブルクは、71分に後半最初の決定機を演出。シュールレがボックス右から決定的なシュートを浴びせたが、ゲルションにブロックされ枠には飛ばなかった。それでも74分、ヴォルフスブルクが先制する。右サイドをドラクスラーが突破してボックス右ゴールライン際から折り返し、フリーのシュールレが難なく押し込んだ。

▽試合終盤にかけてもアーノルドやトレーシュが枠内シュートを浴びせたヴォルフスブルクが試合をコントロールし、そのまま1-0で勝利。連勝のヴォルフスブルクが初のベスト8進出を果たしている。