【プレビュー】絶対優位のマドリー相手にスパレッティの秘策は?《レアル・マドリーvsローマ》
2016.03.08 06:50 Tue
▽チャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド16の2ndレグ、レアル・マドリーvsローマが8日の日本時間28:45からサンチャゴ・ベルナベウで開催される。先月17日にローマホームで行われた1stレグは、“ゼロトップ”を採用したローマのカウンターがハマるも再三の決定機を逸すると、後半序盤にエースのクリスティアーノ・ロナウド、試合終了間際に途中出場のヘセ・ロドリゲスのゴールでアウェイゴール2点を奪ったマドリーが、大きなアドバンテージを手にしてマドリッドに帰還した。
▽ジダン新監督のCL初陣を見事に勝利で飾ったマドリーだが、国内リーグでは苦手のアウェイでマラガにドロー、ホームで行われたアトレティコ・マドリーとの“マドリッド・ダービー”に敗戦。その後の2試合で連勝を飾るも、既に敗退しているコパ・デル・レイに加え、リーガエスパニョーラのタイトル奪還は絶望的となった。今回の2ndレグでは圧倒的優位に立っているものの、常勝を求められる名門は、唯一残されたCLのタイトルに向けて、相当厳しいプレッシャーの中での戦いを強いられる。
▽一方、ホームでの1stレグでマドリーの個の力に屈したローマだが、国内リーグでは連勝を「7」に伸ばし、CL出場圏内の3位に浮上。とりわけ、直近のフィオレンティーナ戦では難敵相手に4-1の大勝を飾ったうえ、指揮官との確執が大々的に報じられたトッティも途中出場で見せ場を作るなど、非常に良いバウンスバックを見せた。また、リーグ戦での好調が周囲からのプレッシャーを取り除き、敵地で大敗覚悟の勇敢な戦術も採り入れられるはずだ。
▽なお、両者の勝ち抜けの条件は、マドリーが引き分け以上の結果で文句なし。また、2ndレグで敗れても1点差以内での敗戦であれば、ベスト8進出が決まる。一方、ローマは3-0の勝利か、3点以上を奪っての2点差以上の勝利が逆転突破の条件。なお、ローマが2-0で勝利した場合のみ延長戦に突入する。(延長戦でもアウェイゴールは適用される)
▽レアル・マドリー予想スタメン
GK:ケイロル・ナバス
DF:カルバハル、ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ
MF:モドリッチ、クロース、ハメス・ロドリゲス
FW:ベイル、イスコ、クリスティアーノ・ロナウド
出場停止者:なし
負傷者:FWベンゼマ(太もも)
▽出場停止者はいない。負傷者に関しては、ダービーで負傷したベンゼマの欠場が決定。一方、軽傷を抱えているマルセロやクロース、モドリッチはこの試合までに戦列に復帰できる見込みだ。なお、直近のリーグ戦でベンゼマの代役を務めたFWボルハ・マジョラルは、ローマ戦と同日に行われるUEFAユースカップ準々決勝のベンフィカ戦に出場するため、招集メンバー外となった。そのため、3トップの組み合わせに関しては、C・ロナウドとセルタ戦で復帰のベイルを軸にイスコ、ハメス・ロドリゲス、ヘセ・ロドリゲス、ルーカス・バスケスの4選手のいずれかが入る見込みだ。
▽ローマ予想スタメン
GK:シュチェスニー
DF:フロレンツィ、マノラス、ズカノビッチ、ディーニュ
MF:ピャニッチ、ケイタ、ナインゴラン
FW:サラー、ペロッティ、エル・シャーラウィ
出場停止者:なし
負傷者:DFリュディガー(太もも)、MFデ・ロッシ(ふくらはぎ)、ナインゴラン(そ径部、足首)
★タクティカル・プレビュー
◆玉砕覚悟かバランスか智将スパレッティの出方は?
▽敵地で2-0の快勝を飾ったマドリーが大きなアドバンテージを持って迎える2ndレグでは、ビハインドを追うローマが序盤から攻撃的に戦うことが予想されるため、1stレグ以上にスコアが動くオープンゲームとなる可能性が高い。ただ、試合の行方を左右するローマが玉砕覚悟で戦うか、あくまでバランスを意識した戦い方を採用するかで、2ndレグで生まれるゴールの数が変わってくるかもしれない。
◆ベイル復帰でカウンターの威力増大~レアル・マドリー~
▽前線の軸を担うベンゼマが欠場する一方、ベイルの先発復帰が濃厚なマドリーは、1stレグと同様にボールを保持する戦い方を選ぶはずだ。それでも、エースのC・ロナウドと同等以上のスピードを持つベイルの復帰で、よりカウンターの威力が増大するだけに、少なからず両選手のストロングを生かした戦い方にマイナーチェンジするはずだ。
▽1stレグのアドバンテージに加え、圧倒的な強さを誇るサンチャゴ・ベルナベウでの戦いであるため、マドリー側に大幅な戦術変更を行う必要はない。しかし、万全を期すならば、前回対戦で苦戦した相手の“ゼロトップ”対策として、中盤でペロッティをケアするカゼミロの起用や相手のお株を奪うイスコの“ゼロトップ”起用という策も有効かもしれない。
▽とりわけ、イスコに関しては、直近のセルタ戦での好パフォーマンスや相手に中盤で数的優位を与えないという部分で、チームに有益なものを与えてくれる可能性が高い。また、イスコの“ゼロトップ”起用は、C・ロナウドを左ウイングでプレーさせられる利点や前線でのボールキープ、カウンター時のラストパスの精度とその他の利点も大きい。
◆“ゼロトップ”継続で1stレグの宿題をクリアできるか~ローマ~
▽一方、1stレグでは大方の予想に反してゼコをベンチに置き、ペロッティを“ゼロトップ”で起用する奇策でマドリーを苦しめたスパレッティ監督は、ある意味開き直って戦える敵地での2ndレグで、再び策を講じてくる可能性も考えられなくはない。それでも、直近のフィオレンティーナ戦での好パフォーマンスを考えれば、同様の布陣で戦うことになるはずだ。
▽そもそも前回対戦では、回数こそ少なかったものの、サラーとエル・シャーラウィのスピードを生かしたカウンターから決定機を作っており、あとは決め切るだけというシーンはきっちり作れていた。2ndレグではその課題を克服することが最優先だ。加えて、ピャニッチやナインゴランが中盤に下りてくるペロッティと入れ替わってゴール前に飛び出すプレー、ウイングと連動したサイドバックのオーバーラップなど、前回対戦であまり見せられなかった攻撃の形を出していきたい。
▽また、3-1のスコアでもアウェイゴール数で逆転突破できるため、1失点までは問題ないという気持ちで攻撃にリスクを冒していきたい。ただ、試合序盤に失点を喫すると、どうしても守備に意識を取られてしまうため、最低限のリスク管理は必要だ。特に、前回対戦に比べてボールを動かす回数が増えるため、不用意なボールロストを避けること。ボールを奪われた後の切り替えを徹底したい。
▽ジダン新監督のCL初陣を見事に勝利で飾ったマドリーだが、国内リーグでは苦手のアウェイでマラガにドロー、ホームで行われたアトレティコ・マドリーとの“マドリッド・ダービー”に敗戦。その後の2試合で連勝を飾るも、既に敗退しているコパ・デル・レイに加え、リーガエスパニョーラのタイトル奪還は絶望的となった。今回の2ndレグでは圧倒的優位に立っているものの、常勝を求められる名門は、唯一残されたCLのタイトルに向けて、相当厳しいプレッシャーの中での戦いを強いられる。
▽一方、ホームでの1stレグでマドリーの個の力に屈したローマだが、国内リーグでは連勝を「7」に伸ばし、CL出場圏内の3位に浮上。とりわけ、直近のフィオレンティーナ戦では難敵相手に4-1の大勝を飾ったうえ、指揮官との確執が大々的に報じられたトッティも途中出場で見せ場を作るなど、非常に良いバウンスバックを見せた。また、リーグ戦での好調が周囲からのプレッシャーを取り除き、敵地で大敗覚悟の勇敢な戦術も採り入れられるはずだ。
◆レアル・マドリー◆
【4-3-3】
【4-3-3】

GK:ケイロル・ナバス
DF:カルバハル、ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ
MF:モドリッチ、クロース、ハメス・ロドリゲス
FW:ベイル、イスコ、クリスティアーノ・ロナウド
出場停止者:なし
負傷者:FWベンゼマ(太もも)
▽出場停止者はいない。負傷者に関しては、ダービーで負傷したベンゼマの欠場が決定。一方、軽傷を抱えているマルセロやクロース、モドリッチはこの試合までに戦列に復帰できる見込みだ。なお、直近のリーグ戦でベンゼマの代役を務めたFWボルハ・マジョラルは、ローマ戦と同日に行われるUEFAユースカップ準々決勝のベンフィカ戦に出場するため、招集メンバー外となった。そのため、3トップの組み合わせに関しては、C・ロナウドとセルタ戦で復帰のベイルを軸にイスコ、ハメス・ロドリゲス、ヘセ・ロドリゲス、ルーカス・バスケスの4選手のいずれかが入る見込みだ。
◆ローマ◆
【4-3-3】
【4-3-3】

GK:シュチェスニー
DF:フロレンツィ、マノラス、ズカノビッチ、ディーニュ
MF:ピャニッチ、ケイタ、ナインゴラン
FW:サラー、ペロッティ、エル・シャーラウィ
出場停止者:なし
負傷者:DFリュディガー(太もも)、MFデ・ロッシ(ふくらはぎ)、ナインゴラン(そ径部、足首)
▽出場停止者はいない。負傷者に関してはデ・ロッシに加え、直近のフィオレンティーナ戦で負傷したリュディガーが招集外。また、そ径部と足首に不安を抱えるナインゴランにも欠場の可能性があり、MFストロートマンがCL登録外であるため、1stレグで起用されたMFヴァンクールが代役を担う見込みだ。システムに関しては、前回対戦と直近のフィオレンティーナ戦で機能したペロッティを“ゼロトップ”で起用する[4-3-3]を採用する見込みだが、中盤を削って1トップにFWゼコを置く攻撃的な[4-2-3-1]も考えられる。
★タクティカル・プレビュー
◆玉砕覚悟かバランスか智将スパレッティの出方は?
▽敵地で2-0の快勝を飾ったマドリーが大きなアドバンテージを持って迎える2ndレグでは、ビハインドを追うローマが序盤から攻撃的に戦うことが予想されるため、1stレグ以上にスコアが動くオープンゲームとなる可能性が高い。ただ、試合の行方を左右するローマが玉砕覚悟で戦うか、あくまでバランスを意識した戦い方を採用するかで、2ndレグで生まれるゴールの数が変わってくるかもしれない。
◆ベイル復帰でカウンターの威力増大~レアル・マドリー~
▽前線の軸を担うベンゼマが欠場する一方、ベイルの先発復帰が濃厚なマドリーは、1stレグと同様にボールを保持する戦い方を選ぶはずだ。それでも、エースのC・ロナウドと同等以上のスピードを持つベイルの復帰で、よりカウンターの威力が増大するだけに、少なからず両選手のストロングを生かした戦い方にマイナーチェンジするはずだ。
▽1stレグのアドバンテージに加え、圧倒的な強さを誇るサンチャゴ・ベルナベウでの戦いであるため、マドリー側に大幅な戦術変更を行う必要はない。しかし、万全を期すならば、前回対戦で苦戦した相手の“ゼロトップ”対策として、中盤でペロッティをケアするカゼミロの起用や相手のお株を奪うイスコの“ゼロトップ”起用という策も有効かもしれない。
▽とりわけ、イスコに関しては、直近のセルタ戦での好パフォーマンスや相手に中盤で数的優位を与えないという部分で、チームに有益なものを与えてくれる可能性が高い。また、イスコの“ゼロトップ”起用は、C・ロナウドを左ウイングでプレーさせられる利点や前線でのボールキープ、カウンター時のラストパスの精度とその他の利点も大きい。
◆“ゼロトップ”継続で1stレグの宿題をクリアできるか~ローマ~
▽一方、1stレグでは大方の予想に反してゼコをベンチに置き、ペロッティを“ゼロトップ”で起用する奇策でマドリーを苦しめたスパレッティ監督は、ある意味開き直って戦える敵地での2ndレグで、再び策を講じてくる可能性も考えられなくはない。それでも、直近のフィオレンティーナ戦での好パフォーマンスを考えれば、同様の布陣で戦うことになるはずだ。
▽そもそも前回対戦では、回数こそ少なかったものの、サラーとエル・シャーラウィのスピードを生かしたカウンターから決定機を作っており、あとは決め切るだけというシーンはきっちり作れていた。2ndレグではその課題を克服することが最優先だ。加えて、ピャニッチやナインゴランが中盤に下りてくるペロッティと入れ替わってゴール前に飛び出すプレー、ウイングと連動したサイドバックのオーバーラップなど、前回対戦であまり見せられなかった攻撃の形を出していきたい。
▽また、3-1のスコアでもアウェイゴール数で逆転突破できるため、1失点までは問題ないという気持ちで攻撃にリスクを冒していきたい。ただ、試合序盤に失点を喫すると、どうしても守備に意識を取られてしまうため、最低限のリスク管理は必要だ。特に、前回対戦に比べてボールを動かす回数が増えるため、不用意なボールロストを避けること。ボールを奪われた後の切り替えを徹底したい。
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