【ACL2016】王者・広州恒大と同居する浦和が2度目のアジア制覇を目指す! 〜グループH〜

▽2月23日(火)、今シーズンのアジア王者を決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2016の本戦がスタートした。日本からは、Jリーグ王者の広島、天皇杯を制したG大阪、昨季のJリーグで3位だった浦和と4位のFC東京が出場。近年は苦戦が続いているACLの舞台で、2008年のG大阪以来となるアジア制覇を目指す。

▽日本勢でグループHに入ったのは、2015シーズンのJリーグで年間3位の成績を残した浦和だだ。2015シーズンに続き2年連続5度目の出場となる浦和にとって、ライバルとなる各チームのACLにおける成績や、過去4シーズンの成績から算出されるAFCクラブランキング、注目選手などを紹介したい。

---

■グループH
・広州恒大(中国)
・シドニーFC(オーストラリア)
・浦和レッズ(日本)
・浦項スティーラース(韓国)

---

★広州恒大(中国/5回目)
【出場資格】
中国スーパーリーグ2015 優勝
【前回出場】
2015年
【前回大会】
優勝
【最高成績】
優勝(2013、2015)
【AFCクラブランキング(2012-2015)】
1位

▽中国のみならずアジアを代表するクラブにまで成長した広州恒大。昨シーズンのアジア王者であり、FIFAクラブ・ワールドカップでは4位の成績を残した。昨シーズンから元ブラジル代表監督のルイス・フェリペ・スコラーリ監督が指揮を執り、ブラジル代表MFパウリーニョ、ブラジル代表FWリカルド・グラルを擁する。さらに、今冬にはアトレティコ・マドリーからコロンビア代表FWジャクソン・マルティネスを獲得。2年連続のアジア王者に向けてぬかりはない。
【注目選手】FWジャクソン・マルティネス(コロンビア)
1986年10月3日(29歳)

▽ポルトで得点を量産し2年連続のポルトガルリーグ得点王を獲得した点取り屋は、欧州の複数クラブが争奪戦を繰り広げる中、昨夏にアトレティコ・マドリーへと加入した。しかし、アトレティコ・マドリーではチームにフィットできず、持ち前の得点能力を発揮できないまま、わずか半年で広州恒大へと移籍した。アジアの舞台で再びその得点力を見せられるのかに注目が集まる。

---

★シドニーFC(オーストラリア/3回目)
【出場資格】
Aリーグ2014-2015 2位
【前回出場】
2011年
【前回大会】
不参加
【最高成績】
グループリーグ敗退(2011)
【AFCクラブランキング(2012-2015)】
圏外▽かつてはゲストプレーヤーとして“キングカズ”こと三浦知良も在籍したクラブ。2014シーズンまでは元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロが在籍していたことでも知られる。ACLには2011年以来、久々の出場となる。なお、2014年に仙台を率いていたグラハム・アーノルド監督が指揮を執る。

【注目選手】MFミロシュ・ニンコビッチ(セルビア)
1984年12月25日(31歳)

▽ディナモ・キエフで長らくプレーし、母国の名門レッドスター・ベオグラードでもプレーしたニンコビッチ。セルビア代表としても28試合に出場しており、2010年の南アフリカ・ワールドカップのメンバーにも招集されていた。今シーズンのAリーグでは19試合に出場し3得点を記録。

---

★浦和レッズ(日本/5回目)
【出場資格】
Jリーグ2015 3位
【前回出場】
2015年
【前回大会】
グループリーグ敗退
【最高成績】
優勝(2007)
【AFCクラブランキング(2012-2015)】
43位

▽2007年以来のACL制覇を目指す浦和。昨シーズンはJリーグで好成績を収めながらも、ACLではグループステージ敗退と不甲斐ない成績に終わった。今シーズンはスロベニア代表DFブランコ・イリッチやU-23日本代表MF遠藤航、MF駒井善成を補強。今シーズンこその思いで、アジア王者への返り咲きを目指す。

【注目選手】MF柏木陽介(日本)
1987年12月15日(28歳)

▽日本代表としてもプレーする柏木に注目だ。今シーズンから心機一転、背番号10を背負う柏木には、昨シーズン以上の活躍が求められる。戦術眼に裏付けされたパスや、プレースキックからのアシスト、さらには運動量を生かしたプレーが求められる。悲願のアジアタイトルは、司令塔の左足に懸かっている。

---

★浦項スティーラース(韓国/7回目)
【出場資格】
Kリーグ・クラシック2015 3位
【前回出場】
2014年
【前回大会】
不参加
【最高成績】
優勝(2009)
【AFCクラブランキング(2012-2015)】
13位

▽2009年のACL王者。2014年以来、2年ぶりの出場となった浦項は、ベトナムのハノイT&Tとのプレーオフを制して本戦出場を決めた。長年チームに在籍している選手が多く、韓国代表選手も在籍。かつてアジアで最も成功したクラブと言われた名声を取戻したいところだ。

【注目選手】MFムン・チャンジン(韓国)
1993年7月12日(22歳)

▽U-23韓国代表としてもプレーする若手ゲームメーカー。学生の頃から注目を集めていた逸材で、2012年に浦項へと加入した。2012年のAFC U-19選手権ではエースとしてチームを牽引。韓国の優勝に貢献した。ACLは3度目の出場となるが、どこまでその能力の高さを発揮できるかに注目だ。