ヴォルフスブルクが終盤に2点を返されるもヘントに敵地で先勝《CL》
2016.02.18 06:55 Thu
▽チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦1stレグのヘントvsヴォルフスブルクが17日にゲラムコ・アレナで行われ、2-3でヴォルフスブルクが先勝した。
▽広島や浦和と同じ[3-4-2-1]のシステムを採用するヘントに対し、地力に勝るヴォルフスブルクが立ち上がりから押し込んでいった。5分にボックス左に侵入したドラクスラーが際どいシュートを浴びせると、その後も遠目の位置からシュートを打っていったが、枠に飛ばすことはできない。
▽そんな中、24分にヴォルフスブルクが決定機を演出。ロングボールに反応してボックス右に進入したアーノルドが折り返し、ミトロビッチがクリアにかかったボールがゴール左隅へ向かった。しかし、GKセルスに触られ先制とはならない。
▽迎えた後半、1点ビハインドとなったヘントが前から圧力をかけていったが、ヴォルフスブルクがミスを突いてリードを広げた。54分、レナト・ネトの横パスをカットしたドラクスラーがかっさらい、GKとの一対一をチップキックシュートで制した。さらに60分、ヴィエイリーニャのフィードに抜け出した右サイドのトレーシュがクロスを入れると、最後はクルーゼがボレーで押し込み、3-0とする。
▽アウェイゴール3つを奪われたヘントは2シャドーの2枚を代えて反撃を狙うと、63分にクムスの放ったシュートがディフクレトしてバーに当たる決定機を演出。その後もリスクを負って前がかったものの、78分のアサレの強烈なミドルシュートはGKカスティールスの正面を突いてしまう。それでも81分、ドリブルで持ち上がったクムスがボックス左からゴール右へシュートを流し込み、1点を返した。
▽ここから途中出場のサイエフの仕掛けで猛攻に出たヘントは、ミドルシュートでゴールに迫っていくと、89分に1点差に詰め寄る。左サイドのサイエフの鋭いクロスに対し、ニアに走り込んだクリバリがダンテのマークを外してヘディング。これがゴール左に決まった。しかし、反撃はここまで。2点を失ったものの、ヴォルフスブルクがアウェイゴール3つを獲得し、3月8日に行われる2ndレグに向けてアドバンテージを得ている。
PR
▽CLでの経験豊富なバレンシアとリヨンを蹴落として、グループHでゼニトに次ぐ2位通過を果たしたヘントは、国内リーグでも首位の座をキープ。そのヘントはクムスやドゥポワトルといった主力がスタメンとなった。▽一方、グループステージ最終節でマンチェスター・ユナイテッドを撃破し、PSVやCSKAモスクワといった曲者揃いのグループBを首位通過したヴォルフスブルクは、国内リーグでは8位と苦戦を強いられている。リーグ8戦ぶりの白星を掴んだ直近のインゴルシュタット戦のスタメンから3選手を変更したヴォルフスブルクは、出場停止のナウドに加え、ドストやGKベナーリオらが負傷欠場となった中、クノッヘやGKカスティールスといった控え選手が先発となった。▽そんな中、24分にヴォルフスブルクが決定機を演出。ロングボールに反応してボックス右に進入したアーノルドが折り返し、ミトロビッチがクリアにかかったボールがゴール左隅へ向かった。しかし、GKセルスに触られ先制とはならない。
▽クムスとレナト・ネトの両ボランチの正確なビルドアップによって徐々に盛り返されていたヴォルフスブルクだったが、38分にボックス右からクルーゼが初の枠内シュートを浴びせると、44分に先制する。左サイドをドラクスラーが単騎突破で打開し、ヴィエイリーニャとのパス交換でボックス左に侵入。ゴール右隅へシュートを流し込んだ。その後、追加タイム1分に負傷したユングに代えてシュールレをトップ下に投入したヴォルフスブルクは、トレーシュを右サイドバックに下げて対応した。
▽迎えた後半、1点ビハインドとなったヘントが前から圧力をかけていったが、ヴォルフスブルクがミスを突いてリードを広げた。54分、レナト・ネトの横パスをカットしたドラクスラーがかっさらい、GKとの一対一をチップキックシュートで制した。さらに60分、ヴィエイリーニャのフィードに抜け出した右サイドのトレーシュがクロスを入れると、最後はクルーゼがボレーで押し込み、3-0とする。
▽アウェイゴール3つを奪われたヘントは2シャドーの2枚を代えて反撃を狙うと、63分にクムスの放ったシュートがディフクレトしてバーに当たる決定機を演出。その後もリスクを負って前がかったものの、78分のアサレの強烈なミドルシュートはGKカスティールスの正面を突いてしまう。それでも81分、ドリブルで持ち上がったクムスがボックス左からゴール右へシュートを流し込み、1点を返した。
▽ここから途中出場のサイエフの仕掛けで猛攻に出たヘントは、ミドルシュートでゴールに迫っていくと、89分に1点差に詰め寄る。左サイドのサイエフの鋭いクロスに対し、ニアに走り込んだクリバリがダンテのマークを外してヘディング。これがゴール左に決まった。しかし、反撃はここまで。2点を失ったものの、ヴォルフスブルクがアウェイゴール3つを獲得し、3月8日に行われる2ndレグに向けてアドバンテージを得ている。
PR
ヴォルフスブルクの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
|
ヴォルフスブルクの人気記事ランキング
1
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.38“鬼軍曹マガト”日本人選手の活躍も/ヴォルフスブルク[2008-09]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.38</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2008-2009シーズン/ヴォルフスブルク 〜鬼軍曹の下で初戴冠〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2008-09wolfsblug.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:フェリックス・マガト(56) 獲得タイトル:ブンデスリーガ 攻撃力9:★★★★★★★★★☆ 守備力7:★★★★★★★☆☆☆ タレント7:★★★★★★★☆☆☆ 連係7:★★★★★★★☆☆☆ 選手層6:★★★★★★☆☆☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">鬼軍曹マガト</div> 世界的な自動車メーカーであるフォルクスワーゲンを親会社に持ちながら、ドイツの中で中堅クラブという地位に過ぎなかったヴォルフスブルク。しかし、バイエルンで2連覇を達成したマガト監督を2007年に招へいしたチームは、初年度こそ11位に終わったものの、続く2008-09シーズンにクラブ史上初となるリーグ制覇を成し遂げる。 シーズン序盤は不安定な戦いが続き、前半戦を9位で終えた。しかし、ウィンターブレイクを挟んで後半戦に入ると一変。19節から連勝街道を走り(結果的に10連勝)、第26節でバイエルンを5-1で下してついに首位に躍り出た。 その後、ヴォルフスブルクは首位の座を明け渡すことなく、本拠地フォルクスワーゲン・アレーナでの最終節を迎える。そして、ブレーメンに5-1で勝利を収めて優勝決定。悲願となるクラブ史上初のマイスターシャーレを掲げた。 この当時のヴォルフスブルクは、長谷部と大久保の日本人2選手が在籍していた。2007-08シーズンの冬に移籍した長谷部は、厳しい練習を課すマガト監督の信頼を勝ち取り、ポジションを奪取。シーズン終盤こそケガで戦列を離れたが、チームの優勝に大きく貢献した。一方の大久保は2008-09シーズンの冬に移籍したが、ジェコとグラフィッチの強力2トップの存在もあり、あまり出場機会を得ることができず。大きなインパクトを残せなかった。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">2トップの威力</div> 鬼軍曹・マガト監督の下、厳しいトレーニングを乗り越えたチームの特徴は、破壊力のある2トップ。得点王のタイトルを獲得したグラフィッチが28得点、得点ランク2位のジェコが26得点と2人でゴールを荒稼ぎした(チームの総得点は80得点)。 この強力2トップに良質なボールを供給したのがトップ下のミシモビッチ。正確なパスで攻撃を司り、7ゴール20アシストという素晴らしい成績を残した。脇を固めた長谷部、ゲントナー、リーターらは豊富な運動量で攻守に奔走。中盤の底に位置したジョズエが守備に徹してチームを支えた。 最終ラインは、このシーズンにイタリアからやってきたバルザーリを中心に安定した守備を披露。最後尾に位置した守護神のベナーリオは抜群のショットストップを見せた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">FWエディン・ジェコ(23)&FWグラフィッチ(30)</span> 合わせて54得点を叩き出した強力2トップ。大型ストライカー2人は、足元のうまさも兼備し、抜群の破壊力を見せた。特に、このシーズンで評価を大きく高めたジェコは、ビッグクラブから狙われる移籍市場の大目玉となり、2011年にはマンチェスター・シティへ移籍を果たした。その後はローマでプレーしている。 2019.04.22 12:00 Mon2
チェルシーも狙ったドイツ女子代表、レナ・オーバードルフがバイエルン移籍
バイエルンは15日、ヴォルフスブルクからMFレナ・オーバードルフ(22)の獲得を発表した。契約は2028年6月30日までとなる。 オーバードルフは守備的MFで、2020-21シーズンからヴォルフスブルクでプレーし、ブンデスリーガ通算99試合に出場。ドイツ女子代表では44キャップを積み上げ、2022年の欧州選手権では大会最優秀若手選手に輝いた。 イギリス『スカイ・スポーツ』によると、ヴォルフスブルクとの契約満了が迫るなかのフリー移籍で、契約金は40万ユーロ(約6400万円)ほど。チェルシーも獲得を狙ったというが、ドイツ内移籍で去就決着となった。 バイエルンの女子チームマネージャーを務めるビアンカ・レヒ氏は「ドイツで最も才能のある選手の1人であり、将来有望な選手」と喜んだ。 「レナにバイエルン入団を説得できてとても嬉しく思う。彼女は私たちがこれからも成功を収め続けるのに不可欠な価値観を体現してくれると確信しているし、夏から私たちのためにプレーするのを楽しみにしている」 また、オーバードルフは「監督や強化部長と良い話ができたし、クラブがこれからの数年で達成したいビジョンをとても気に入った」と話した。 「彼女らは私にどれだけ可能性があるのか、何を引き出せるのかを説明してもくれた。私はまだ完成された選手だと思わない。夏まではヴォルフスブルクで全力を尽くし、それからの新たな挑戦を楽しみにしている」 2024.02.16 10:55 Fri3
CL逆転突破に向けて形振り構わぬマドリー、ヴォルフスブルク戦に向けてピッチサイズを拡張
▽レアル・マドリーは12日、チャンピオンズリーグベスト4進出を懸けてヴォルフスブルクとの準々決勝2ndレグに臨む。逆転での4強入りに向けて形振り構わぬ姿勢を見せる同クラブは、この一戦に向けて奇策を用意しているようだ。イギリス『101greatgoals』が伝えている。 ▽敵地で行われた1stレグを0-2で落としたマドリーは、12日に本拠地サンチャゴ・ベルナベウで行われる2ndレグに臨む。逆転での勝ち抜けには、少なくとも3点以上が必要な状況を受け、同クラブはピッチを普段より大きくすることで、守備的に戦う相手の守備ブロック攻略を目論んでいるようだ。 ▽通常、サンチャゴ・ベルナベウは105×68メートルのピッチサイズを採用しているが、この一戦でヴォルフスブルクが引いてスペースを消してくることを予想し、普段よりピッチサイズを大きくする策に出たようだ。 ▽『101greatgoals』は、9日に同スタジアムで行われたエイバル戦のラインを消して、その外側に新たなラインを引き直している作業者の仕事ぶりを動画で紹介した。 ▽なお、思わぬ奇策に出たマドリーだが、このピッチサイズ拡張行為は、FIFAの定める規格(長さ100~110メートル、幅64~75メートル)の範囲内であれば、全く問題ない行為だ。ただ、わざわざピッチサイズを変更するあたりに、強豪クラブのしたたかさ、あるいは余裕のなさを感じさせられる。 ▽ピッチサイズ拡張の様子を映した動画は以下のURLからチェックしてみてください。 ◆奇策の効果はいかに!? https://twitter.com/salt1s/status/719897087073218560 2016.04.13 02:46 Wed4
ハンブルガーSVが元キャプテンの酒井高徳へエール「迅速な回復を願っている」
かつて所属したハンブルガーSVが、ヴィッセル神戸の元日本代表DF酒井高徳へエールを送った。 酒井は、2015年7月にシュツットガルトから完全移籍でハンブルガーSVへと加入。2016年11月には不振にあえぐチームにおいて、日本人として初となるキャプテンに就任。チームをなんとか残留に導いていた。 2017-18シーズンはキャプテンを継続するも、チームは史上初の2部降格。2部降格後の初のシーズンもキャプテンを務めていたが、2019年8月に神戸へと完全移籍していた。 酒井は30日に新型コロナウイルス(COVID-19)の検査で陽性反応を示し、Jリーグとして初の感染者となっていた。 ハンブルガーSVはクラブ公式ツイッター(@HSV)で酒井の写真を投稿し「元キャプテンの酒井高徳がコロナウイルスに苦しんでいる。親愛なる酒井高徳、我々は他の皆さんと同様に、あなたの迅速な回復を願っています」と投稿。感染した酒井へエールを送った。 2020.03.31 09:56 Tue5