苦境に立たされ移籍寸前だったキースリンク、チチャリートとの連係に好感触で活躍を誓う

2016.01.11 19:35 Mon
レバークーゼンFWステファン・キースリンクが、数週間前までハノーファー移籍目前だったことを明かした。また、今シーズンからのチームメートであるFWハビエル・エルナンデスとの相性についても話している。

2006年夏にニュルンベルクから加入し、レバークーゼンのエースとしてゴールを量産してきたキースリンクは、同クラブ10年目で苦境に立たされた。シーズン序盤に得点力を発揮できないでいると、ベンチスタートが増え、なかなか結果を出せない状況が続く。

ドイツ『ビルト』のインタビューでキースリンクは、その時期にハノーファー移籍に近づいていたことを明かした。

「とても辛かったよ。ピッチの上でキックオフを迎えることに慣れていたからね。途中から入ってもほとんど何もできず、フラストレーションが溜まっていたんだ。自分に怒りを感じ、考え込んでしまった。だから移籍を考えるようになったよ」

「オファーが届いていたから、話を聞きに自らハノーファーに出向いたよ。ゼネラルマネジャーのマルティン・バーダーのことは、ニュルンベルクから知っているからね。移籍先はハノーファーしか考えていなかった。すごく良い感触だったんだ」

しかし、キースリンクはその後残留を決心したという。ターニングポイントとなったのは、5-0と大勝した第16節ボルシア・メンヒェングラッドバッハ(ボルシアMG)戦かもしれない。2ゴール2アシストと大活躍した試合だ。

同アタッカーは「すべてが変わったとは言えないけど」と、慎重な姿勢を崩さずにいるが、「クリスマス前のその時期は本当に良かった」と語っている。

キースリンクの居場所を奪った一人は、昨年夏にマンチェスター・ユナイテッドからやってきたチチャリートことエルナンデスと言えるかもしれない。メキシコ代表アタッカーは、ここまで公式戦で19得点を記録している。

だが、キースリンクはチチャリートを高く評価し、ともに戦えると感じている様子だ。

「幸い僕は、過去に成功に満ちた時期がどんな感覚なのかを経験している。すべてが簡単になるんだ。だからチチャリートと一緒に喜んでいる。彼は素晴らしい選手というだけではなく、本当に感じの良い男だ。(トレーニングキャンプをしている)オーランドで嫌がらず毎日何百ものサインに応じている姿を見ていると、本当に感心するよ」

「もちろんお互いのプレーをつかむために、数試合は必要だった。でも僕たちはタイプが違うから、うまくフィットしていると思うよ」

上記のボルシアMG戦でキースリンクが記録した2アシストは、いずれもチチャリートのゴールだった。12月になってついにツートップとして機能し始めた2人。後半戦に向けて、クラブが寄せる期待は大きい。


提供:goal.com

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