【リーグ・アン前半戦総括&ベスト11】絶対的王者が独走! アンジェとカーンが旋風を巻き起こす

2016.01.05 07:04 Tue
【前半戦総括】
▽今夏にスケールアップした3連覇中の王者パリ・サンジェルマン(PSG)が、圧巻の強さで2015-16シーズンの前半戦を無敗で終えた。

▽例年、スロースタートが目立つPSGだが、今夏にMFディ・マリアやGKトラップ、DFクルザワら実力者を加えたチームは、チーム内におけるポジション争いの激化から各選手の仕上がりが早く、開幕4連勝を達成。その後、コンディションを整えたエースのFWイブラヒモビッチがいつも通り、得点を量産(リーグトップの15ゴール)。前半戦を16勝3分けの勝ち点51で終え、2位のモナコ(勝ち点32)に20ポイント近い差を付ける独走劇を見せた。

▽PSGに大きく水を開けられたものの、前半戦を2位で終えたモナコだが、攻守ともに課題の残る前半戦となった。今夏にMFコンドグビアやFWマルシャル、DFクルザワ、FWベルバトフら昨シーズンの主力をごっそり抜かれたチームは、クラブのアドバイザーを務めるジョルジュ・メンデス氏のコネクションをフルに使って国内外の有望な若手を獲得した。だが、前半戦を無得点で終えたFWエル・シャーラウィを筆頭に何人かの選手は期待を大きく裏切った。加えて、ジャルディム仕込みの組織的な守備も崩壊し、周囲の取りこぼしがなければ、中位に居てもおかしくない低調な戦いぶりだった。
▽モナコ以上に低調な戦いぶりが目立ったのは、いずれも中位に低迷したリヨン(9位)とマルセイユ(10位)の名門クラブ。昨シーズン、2位に入ったリヨンは、得点王のFWラカゼットやGKアントニー・ロペスなど若手の残留に加え、MFヴァルブエナやDFヤンガ=エムビワら代表クラスの実力者を迎え入れ、盤石のスカッドを構築。だが、若手の伸び悩みやグループステージ敗退となったチャンピオンズリーグ(CL)が影響したのか、低調な前半戦を過ごし、フルニエ監督が解任される憂き目を味わった。

▽一方、開幕戦後にビエルサ監督が電撃辞任したマルセイユは、レアル・マドリーのレジェンドであるミチェル新監督の下で立て直しを図るも、FWジニャックやMFパイエ、MFインビュラなど昨シーズンの主力が抜けた穴を埋め切れず。唯一の明るい話題は、得点ランキング2位の11ゴールを奪ったFWバチュアイやMFアレッサンドリーニなど攻撃陣が好調を継続していることだ。
▽前述した強豪クラブの低迷を突いて上位に食い込む快進撃を見せたのが、昇格2年目のカーンと昇格組のアンジェだ。とりわけ、昨シーズンのリーグ・ドゥを3位でフィニッシュし、1993-94シーズン以来となるリーグ・アン昇格を決めたアンジェは、開幕前の降格候補筆頭という下馬評を大きく覆し、まさかの3位で前半戦を終えた。ムーラン監督の下、圧巻のパフォーマンスを披露したDFトマを中心とした堅守は、9失点のPSGに次ぐ11失点という水も漏らさぬソリッドさだった。


★最優秀選手
◆MFブレーズ・マテュイディ(パリ・サンジェルマン)
Getty Images

▽盤石の王者を攻守にけん引した働きは絶大だった。17試合の出場で3ゴール2アシストという数字は、ここまでの得点ランキングとアシストランキングでトップに立つイブラヒモビッチとディ・マリアと比較すると平凡だが、圧倒的なスタミナとプレー精度の高さは、両選手を凌駕するものだった。加えて、シーズン序盤戦を苦手とするチームの中で第2節のガゼレク・アジャクシオ戦、第3節のモンペリエ戦でいずれも決勝点を記録するなど、勝負強い働きでチームを波に乗せた点も高評価の一因となった。

★最優秀監督
◆ステファヌ・ムーラン(アンジェ)
▽現役時代とリザーブチームの監督を含め、20年近くアンジェに関わってきた48歳のフランス人指揮官は、資金力とタレントに乏しい弱小クラブを前半戦3位に導いた。2011年からトップチームを率いるムーラン監督は、生え抜きの若手や他クラブをお払い箱になったベテラン選手に組織的な守備を植え付け、リーグ2位の1試合平均の失点数が0.58という堅牢な守備を構築。GKビュテルやDFトマら個のパフォーマンスも素晴らしかったが、ハードワークと連動性を兼ね備えた守備は、現在のリーグ・アンでトップクラス。また、ここまでの総得点は17ゴールと得点力不足に悩まされているものの、FWカマラやFWケトケオポムポンらのスピードを生かしたカウンターの威力もまずまずだ。


【期待以上】
★チーム
◆カーン
▽昨シーズンを13位で終えたカーンは、今シーズンのレスター・シティで躍動するMFカンテら主力数人を抜かれるも、堅守速攻を軸とした試合巧者ぶりを発揮して前半戦を望外の4位で終えた。チームの躍進を支えたのは、今夏に獲得した新エースのFWドゥロールだ。2009年にビーチサッカーのフランス代表としてプレーした経験を持つ異色の24歳のストライカーは、卓越したフィニッシュの精度を武器にチーム最多の6ゴールを挙げるなど、カウンターアタックの終着点として機能。また、百戦錬磨のMFフェレやGKヴェルクートルのベテランコンビ、総合力の高いセンターバックのDFダ・シルバらの活躍も光った。

★選手
◆FWハテム・ベン・アルファ(ニース)
▽フランス黄金世代の天才が完全復活。FWベンゼマやMFナスリ、FWメネーズらと共に2004年のU-17欧州選手権を制した “87年組"の中で最も将来を嘱望されていたベン・アルファだが、これまでは利己的なプレーや素行不良の影響で思うように活躍できなかった。だが、昨冬の移籍市場での登録問題で半年の浪人期間を経てようやく加入したニースで、完全復活を遂げた。以前から持ち味としていた卓越したテクニックと創造性に加え、ゴールへの意識を強めたかつての天才は、ここまで出場した18試合で7ゴール2アシストを記録し、地方クラブのニースを5位に導いた。また、複数のDFを手玉に取る突破力は圧巻で多くのフランス国民を魅了した結果、約3年ぶりの“レ・ブルー"復帰も果たした。


【期待外れ】
★チーム
◆リヨン
Getty Images
▽生え抜きの若手を軸にPSGに次ぐ2位で昨シーズンを終えたリヨンは、新シーズンに向けて輝かしい未来を想像していたことだろう。だが、迎えた今シーズンは、若手の残留や積極補強の効果もなく、9位という低調な戦績で前半戦を終えた。プレシーズンの段階から淡白な試合内容が続き先行きに不安を感じさせていたチームは、攻守に精彩を欠いた。攻撃陣ではMFフェキルの長期離脱が響き、昨シーズンの得点王のFWラカゼットもここまで6ゴールと沈黙。加えて、キャプテンのMFゴナロンらチームを引っ張る選手のパフォーマンスが低調で1度流れを渡すと、大量失点を繰り返すなど、精神面の脆弱さも目立った。

★選手
◆FWステファン・エル・シャーラウィ(モナコ)
▽“ファラオーネ"の受難は続く。下部組織から在籍していたミランを旅立ち、隣国モナコで再起を誓ったエル・シャーラウィだったが、前半戦を無得点で終えた。マンチェスター・ユナイテッドとアトレティコ・マドリーに旅立ったFWマルシャルとMFカラスコの後釜として期待されたものの、フィジカル重視のリーグ・アンの戦いになかなか順応できず、ここまでの先発出場は7試合(合計は15試合)に留まった。加えて、決定機でのイージーミスが目立つなど、全盛期のパフォーマンスからは程遠い出来だった。1月の移籍市場では母国復帰の噂も出ているが、後半戦での巻き返しはあるのか。


【前半戦ベストイレブン】

GK:トラップ
DF:オーリエ、チアゴ・シウバ、トマ
MF:ディ・マリア、L・ディアッラ、ベン・アルファ、マテュイディ
FW:バチュアイ、イブラヒモビッチ、ムカンジョ


【後半戦展望】
★PSGの4連覇に死角なし、熾烈なCL&EL出場権争いに注目
▽前半戦を圧倒的な強さで終えたPSGの4連覇に死角はない。注目ポイントとしては、史上最速となる3月中の優勝決定や、無敗優勝という記録的な側面だ。他の強豪クラブが復調していることに加え、2月からはクラブの最優先事項であるCL決勝トーナメントが行われるため、足をすくわれることも考えられなくはない。それでも、ここまでの安定感を見れば、最後まで無敗で突っ走る可能性は十二分にあるはずだ。

▽優勝争いと異なり、引き続き混戦が予想されるのが、来シーズンのCL&EL出場権争いだ。前半戦終了時点で2位のモナコ(勝ち点32)と、14位のボルドー(勝ち点23)との勝ち点差は、わずかに「9」と後半戦の戦い方次第では、多くのクラブに来シーズンのヨーロッパへの切符を手にするチャンスがあるだろう。

▽一方、残留争いに関しては、今シーズンから降格枠が3チームから2チームに減った関係で例年に比べると、早期の決着が予想される。前半戦で唯一未勝利の最下位トロワ(0勝8分け11敗)はほぼ当確ながら、ここまで勝ち点17を稼いでいる19位のトゥールーズから10位のマルセイユ(勝ち点25)あたりまでのボトムハーフのチーム間でもう1枠が決まることになりそうだ。

パリ・サンジェルマンの関連記事

ブラジル代表で不参加者が相次いでいる。 ブラジルサッカー連盟(CBF)はDFエデル・ミリトンとFWヴィニシウス・ジュニオールのレアル・マドリー勢がそれぞれ負傷不参加の旨を発表。両選手の代わりとして、フラメンゴDFファブリシオ・ブルーノとフルアムMFアンドレアス・ペレイラを新たに招集している。 ブラジルではす 2024.10.07 10:50 Mon
パリ・サンジェルマン(PSG)は6日、リーグ・アン第7節でニースとアウェイ対戦し1-1の引き分けに終わった。 リーグ戦無敗もミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第2節のアーセナル戦で今季初黒星を喫したPSGは、その試合からスタメンを3人変更。イ・ガンイン、デジレ・ドゥエ、ヴィティーニ 2024.10.07 05:55 Mon
フランス代表FWキリアン・ムバッペは昨季のパリ・サンジェルマン(PSG)でルイス・エンリケ監督から守備でも貢献してこそリーダーと熱弁されていたようだ。イギリス『デイリー・メール』が報じた。 今季から幼き頃からの夢だったレアル・マドリーでのキャリアを始めたムバッペ。憧れのクラブで新たなキャリアを紡ぐ25歳だが、『M 2024.10.04 14:10 Fri
規律違反の処分が明けてチームに復帰予定だったパリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWウスマーヌ・デンベレだが、体調不良によって復帰が遅れることになったようだ。フランス『RMC Sport』が報じている。 今シーズンは開幕から公式戦7試合4ゴール4アシストと好調を維持するデンベレ。しかし、1日に行われたチャ 2024.10.04 08:30 Fri
ブラジルサッカー連盟(CBF)は3日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)南米予選に臨むブラジル代表にパリ・サンジェルマンのDFルーカス・ベラウドを追加招集したことを発表した。 先月末に北中米W杯南米予選に臨む登録メンバーを発表していたブラジルだったが、メンバー入りを果たしていたユベントスのDFグレイソン・ブ 2024.10.04 07:00 Fri

リーグ・アンの関連記事

スタッド・ランスの日本代表MF中村敬斗が止まらない。 6日、リーグ・アン第7節でスタッド・ランスはホームにモンペリエを迎えた。 3試合連続ゴール中の中村は、この試合もMF伊東純也と共に先発出場。すると1-0で迎えた25分にまたしてもゴールを決めた。 自陣からのロングフィードが送られると相手DFがヘディ 2024.10.07 16:50 Mon
パリ・サンジェルマン(PSG)は6日、リーグ・アン第7節でニースとアウェイ対戦し1-1の引き分けに終わった。 リーグ戦無敗もミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第2節のアーセナル戦で今季初黒星を喫したPSGは、その試合からスタメンを3人変更。イ・ガンイン、デジレ・ドゥエ、ヴィティーニ 2024.10.07 05:55 Mon
リーグ・アン第7節のスタッド・ランスvsモンペリエが6日にスタッド・オーギュスト・ドローヌで行われ、ホームのランスが4-2で勝利した。なお、ランスのMF伊東純也、FW中村敬斗は共に83分までプレーした。 前節のアンジェ戦を3試合連発の中村と伊東のゴールなどで3-0と快勝したランス。直近5戦無敗とトップフォームを維 2024.10.07 02:05 Mon
南野拓実の所属するモナコは5日、リーグ・アン第7節でスタッド・レンヌと対戦し2-1で勝利した。南野はフル出場している。 リーグ戦3連勝中のモナコは、直近のチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第2節のディナモ・ザグレブ戦からスタメンを5人変更。南野は[4-2-3-1]のトップ下で先発出場している。 2試 2024.10.06 06:11 Sun
リーグ・アン第7節のサンテチェンヌvsオセールが5日にジョフロワ・ギシャールで行われ、ホームのサンテチェンヌが3-0で快勝した。なお、オセールのFWオナイウ阿道は60分までプレーした。 チャンピオンズリーグに参戦中のスタッド・ブレスト相手の3-0の完勝によって連敗を「4」でストップしたオセールは、同じ昇格組との直 2024.10.06 02:15 Sun

パリ・サンジェルマンの人気記事ランキング

1

「マイケル・ジョーダンだって守備」 PSG時代のムバッペが受けたエンリケ監督の熱いマンツーマン指導に脚光 「真のリーダーとは…」

フランス代表FWキリアン・ムバッペは昨季のパリ・サンジェルマン(PSG)でルイス・エンリケ監督から守備でも貢献してこそリーダーと熱弁されていたようだ。イギリス『デイリー・メール』が報じた。 今季から幼き頃からの夢だったレアル・マドリーでのキャリアを始めたムバッペ。憧れのクラブで新たなキャリアを紡ぐ25歳だが、『Movistar+』による最近のドキュメンタリー映像でルイス・エンリケ監督のマンツーマン指導を受ける姿が公開され、話題だ。 映像はバルセロナとのチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグで2-3の先勝を許し、そのリターンレグを前にした戦術説明の様子。エンリケ監督はムバッペがファンという元NBA選手のマイケル・ジョーダン氏を引き合いに出して、守備での働きを求めた。 「君がマイケル・ジョーダン好きというのを読んだ。あのマイケル・ジョーダンだって、チームメイト全員のものを掴んで狂ったように守備をした。まずは人として、選手として、模範を示さないといけない」 「マークするなら、(パウ・)クバルシだ。クバルシと(マルク=アンドレ・)テア・シュテーゲンを見るんだ。で、試合中はずっとクバルシが前に出ないように、テア・シュテーゲンが早くプレーするようにプレスをかけ続け、早く戻るんだ」 「何のために? リーダーになるためだ。君はゴールを決めるだけでいいと思っている」 また、「君は怪物で、ワールドクラスの選手。そこに疑いの余地なんてない。だが、それだけでは不十分だ」とチームメイトのために頑張る姿勢を改めて要求した。 「真のリーダーとは先日のようにゴールを決められなかったとしても、重要なことのすべてで助ける人のことだ。それこそが君に望むこと。ここのリーダーとしてね。大きな扉をくぐって去ってほしい。後悔なくね」 「だが、君は勝つ必要がある。攻撃面だけではないんだ。君は素晴らしいアタッカー。狂ったように攻めるのはわかっている。だが、攻撃できない日は史上最高のDFにならないと。それがリーダーだ。マイケル・ジョーダンだ」 その甲斐もあってから、PSGは2ndレグを4-1で制し、逆転で4季ぶりの準決勝へ。1stレグで無得点だったムバッペも2ゴールと勝利に貢献している。 <span class="paragraph-title">【動画】昨季PSGでのひと幕…ムバッペがエンリケ監督のマンツーマン指導を受ける</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="es" dir="ltr">&quot;He leído que te gustaba Michael Jordan&quot;.<br><br>&quot;Michael Jordan se ponía a defender como un hijo de p***&quot;.<a href="https://twitter.com/hashtag/LuisEnrique?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#LuisEnrique</a> Mbappé <br><br> Lunes 7, &#39;; Capítulo 2. <a href="https://t.co/VSYqtTAIsl">pic.twitter.com/VSYqtTAIsl</a></p>&mdash; Fútbol en Movistar Plus+ (@MovistarFutbol) <a href="https://twitter.com/MovistarFutbol/status/1841780582251901164?ref_src=twsrc%5Etfw">October 3, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.10.04 14:10 Fri
2

ブラジル代表で不参加者相次ぐ ミリトン&ヴィニシウスも負傷で合流見送りに

ブラジル代表で不参加者が相次いでいる。 ブラジルサッカー連盟(CBF)はDFエデル・ミリトンとFWヴィニシウス・ジュニオールのレアル・マドリー勢がそれぞれ負傷不参加の旨を発表。両選手の代わりとして、フラメンゴDFファブリシオ・ブルーノとフルアムMFアンドレアス・ペレイラを新たに招集している。 ブラジルではすでにユベントスDFグレイソン・ブレーメルの負傷不参加により、パリ・サンジェルマンDFルーカス・ベラウドが追加招集されており、それに続くメンバー変更だ。 2026年北中米ワールドカップ(W杯)南米予選でもここまで5位と厳しい戦いを強いられるブラジル。今月の南米予選では10日にチリ代表とアウェイで対戦し、続く15日にペルー代表をホームに迎え撃つ。 2024.10.07 10:50 Mon
3

「本当に本当に満足」アーセナルがPSG下し今季CL初勝利、アルテタ監督は先制弾のハヴァーツ絶賛「勤勉さは信じられないほど」

アーセナルのミケル・アルテタ監督が、強敵相手にチャンピオンズリーグ(CL)で勝利したことを喜んだ。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。 1日、パリ・サンジェルマン(PSG)とのリーグフェーズ第2節に臨んだアーセナル。前節のアタランタ戦は0-0のドローに終わり大会初白星を目指すチームは、20分にカイ・ハヴァーツのゴールで先制すると、ピンチをしのぎ35分にブカヨ・サカが追加点を挙げてハーフタイムへ。後半は押し込まれながらも守備陣が集中力を切らさず、2-0で勝利した。 難敵相手に大会初勝利を挙げたアルテタ監督は、チームのパフォーマンスに満足感を示している。 「本当に、本当にパフォーマンスには満足している。個性豊かな相手と対戦し、ボールを持っていないときは対処するのが本当に困難だった。前半は非常に優勢であり、多くのチャンスを作ったが、後半はガラッと変わったと思う」 「我々は、普段よりもずっと苦しい戦いを強いられることになった。ただ、この大会ではさまざまな要求がされることになる。そうした中で、我々は本当にうまく対処できただろう」 「(先制点のハヴァーツについて)彼は信じられないほど素晴らしい。彼の頭脳、スペースの理解方法、タイミング、選手たちのまとめ方はね。勤勉さは信じられないほどであり、今ではボックス周辺で本当に脅威だ。彼は今、我々の主力選手の1人になっている」 <span class="paragraph-title">【動画】ハヴァーツの先制弾もあり、アーセナルがPSGに快勝!</span> <span data-other-div="movie"></span> <iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/jIP3MO55gtQ?si=-8hW0awVzWzovnxw" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe> 2024.10.02 09:50 Wed
4

ブラジル代表、ブレーメルの長期離脱に伴いベラウドの追加招集を発表【2026年W杯南米予選】

ブラジルサッカー連盟(CBF)は3日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)南米予選に臨むブラジル代表にパリ・サンジェルマンのDFルーカス・ベラウドを追加招集したことを発表した。 先月末に北中米W杯南米予選に臨む登録メンバーを発表していたブラジルだったが、メンバー入りを果たしていたユベントスのDFグレイソン・ブレーメルが左ヒザ前十字じん帯損傷で長期離脱となったため、辞退することが決定した。 この緊急事態を受け、ドリヴァウ・ジュニオール監督は今回のメンバーから落選していたベラウドを追加招集を決断した。 なお、南米予選で5位に沈むブラジルは、10月10日にチリ代表とアウェイで対戦。続く15日にはペルー代表をホームに迎え撃つ。 2024.10.04 07:00 Fri
5

アーセナルがPSGに今季初黒星与える今季CL初勝利! 好調ハヴァーツ&サカ弾を堅守で守り抜く【CL】

チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第2節のアーセナルvsパリ・サンジェルマン(PSG)が1日にアーセナル・スタジアムで行われ、ホームのアーセナルが2-0で勝利した。なお、アーセナルのDF冨安健洋は欠場となった。 アタランタとの初戦を0-0のドローで終えたアーセナルは、ホーム初戦となった第2節で今大会初勝利を目指した。直近のレスター・シティ戦を後半アディショナルタイムの2ゴールによって4-2と劇的に勝ち切ったアルテタのチームは、その試合から中3日の一戦へ全く同じスタメンを採用。状態が懸念されたカラフィオーリも無事スタメンに名を連ね、新戦力メリーノが初のベンチ入りとなった。 一方、ジローナとの初戦を1-0で競り勝って白星スタートを飾ったPSGは難敵相手のアウェイゲームで連勝を狙った。3-1で勝利したスタッド・レンヌ戦からは先発4人を変更。守護神ドンナルンマやヌーノ・メンデス、ヴィティーニャの主力が復帰した一方、指揮官ルイス・エンリケと衝突したデンベレがメンバー外となり、ドゥエが代役を務めた。 立ち上がりから主導権争いが続く中、ボール保持率はアウェイチームがやや優勢も開始9分にボックス右のサカが得意の形で左足を振るなど、ホームチームの効率良い攻めからチャンスを作り出す。 以降も一進一退の攻防が続くも、ホームチームが見事な連携からゴールをこじ開ける。20分、左さいどへのスムーズな展開からカットインしたトロサールが絶妙な右足インスウィングのクロスをゴール前のスペースに落とす。これにタイミング良く走り込んできたハヴァーツが飛び出したGKドンナルンマより先に頭で合わせてゴール左隅に流し込んだ。 一瞬の隙を突かれて先制を許したPSGも、イ・ガンインやネヴェスらを起点に要所で中盤でのプレス回避に成功すると、両サイドバックの攻撃参加を使って続けて決定機を創出。28分にはボックス左に持ち込んだメンデスが右ポストを掠める左足シュート。31分には快足を飛ばしてボックス右に持ち込んだハキミが角度のないところからの右足シュートでゴールに迫るが、ここはGKラヤの好守に阻まれる。 すると、ピンチの後にチャンスあり。35分、相手陣内右サイドで得たFKの場面でキッカーのサカがゴール前でバウンドさせる高速クロスを入れると、飛び込んだマルティネッリやトーマスは触れずも味方を含めて多くの選手がブラインドとなったことでGKドンナルンマが反応できず。そのままゴールネットに吸い込まれた。 内容は拮抗もソリッドな守備と決定力で勝ったホームチームが2点リードで折り返した試合。そのアーセナルはケガか休養かティンバーを下げてハーフタイム明けにキヴィオルを投入。これでカラフィオーリが右サイドに移った。 後半も拮抗した展開が続くが、52分にはボックス右でハヴァーツが折り返したボールを中央でフリーのマルティネッリがダイレクトボレー。だが、ややコースが甘くなったシュートはGKドンナルンマのセーブに阻まれて試合を決める3点目にはならず。 後半はPSGが押し込む展開の中で60分を過ぎて両ベンチが動く。アーセナルはトーマスを下げて新天地デビューのメリーノ。さらに、トロサールに代えてガブリエウ・ジェズスを投入。これに対してPSGはヴィティーニャとドゥエを下げてファビアン・ルイス、コロ・ムアニをピッチに送り出した。 何とか早い時間帯に1点を返したいPSGはセットプレーの混戦からネヴェスがクロスバー直撃のシュート、68分にはイ・ガンインの無回転気味の強烈なシュートでゴールに迫るが、GKラヤの好守に遭う。また、ボックス内でのDFカラフィオーリのハンドやコロ・ムアニが倒される際どいシーンが続いたが、いずれもPK獲得とはならず。 試合終盤にかけては逃げ切りへ集中力を増したアーセナルがPSGの攻勢を危なげなく凌ぎ切り、今節最注目の強豪対決はホームチームに軍配。PSGに今季公式戦初黒星を与えたアルテタのチームが今季CL初勝利を挙げた。 アーセナル 2-0 パリ・サンジェルマン 【アーセナル】 カイ・ハヴァーツ(前20) ブカヨ・サカ(前35) 2024.10.02 06:14 Wed

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly