ソン・フンミンの劇的弾で10人のワトフォードを振り切ったスパーズが3連勝!《プレミアリーグ》
2015.12.29 02:03 Tue
▽プレミアリーグ第19節、7位のワトフォードと4位のトッテナムによるロンドン・ダービーが、28日にヴィカレージ・ロードで開催され、アウェイのトッテナムが2-1で勝利した。
▽立ち上がりはシステム変更の影響か、ややミスが目立つトッテナムに対して、ホームのワトフォードが攻勢を見せる。だが、ワトフォードも崩しの部分で連係ミスが散見され、早い時間の先制点とはならず。
▽序盤のバタバタ感を抜け出したトッテナムは、15分過ぎに得意のショートカウンターから先制点を奪う。17分、高い位置で相手DFキャスカートからボールを奪うと、ドリブルで持ち上がったラメラがGKのタイミングを外す冷静な左足のシュートを決めた。
▽41分、ボックス付近でディーニーが競ったボールをボックス中央で拾ったイグハロが、E・ダイアーとの肉弾戦を制してゴール前に抜け出し、ゴールをこじ開けた。
▽イグハロの6試合連発で振り出しに戻った試合は、後半も拮抗した展開となる。前半終了間際にコンディション不良のデンベレに代えてエリクセンを投入したトッテナムは、同選手の精度の高いパスを起点に攻勢を強める。後半立ち上がりにはラメラとエリクセンに決定機も、ここは相手DFの粘り強い対応に阻まれた。
▽その後もトッテナムペースが続く中、ワトフォードにアクシデントが発生。63分、ラメラに対して足裏を見せた危険なタックルを見舞ったアケにレッドカードが掲示され、残り30分余りを残して10人での戦いを強いられることになった。
▽後半半ばから終盤にかけてソン・フンミン、シャドリを投入して攻勢を仕掛けるトッテナムだが、連戦の疲労が顕著で10人の相手をなかなか崩し切れない。逆に、試合終盤には相手のセットプレーから度々ピンチを招く。88分には右CKの場面でキッカーのベン・ワトソンにあわや直接ゴールというボールを蹴り込まれるが、ゴールラインテクノロジーを用いた判定はわずかにラインを越えていないとジャッジした。
▽絶体絶命のピンチを凌いだトッテナムは、この直後に劇的な決勝点を奪う。89分、人数をかけた攻撃から右サイドのトリッピアーが入れたクロスを、ニアでGKの前に入ったソン・フンミンが巧みなバックヒールでコースを変えてファーポストに流し込んだ。
▽その後、ワトフォードの反撃を決死の守備で跳ね返したトッテナムが、ワトフォードとの白熱のダービーを制してリーグ3連勝。最高の形で2015年を締めくくった。一方、数的不利を背負いながらも懸命な戦いを見せたワトフォードだったが、6試合ぶりの黒星を喫した。
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▽リーグ戦2連勝でチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位をキープするトッテナムは、前節チェルシーと引き分けたものの、直近5試合で4勝1分けと好調を継続するワトフォードとのダービーに臨んだ。▽中1日という過密日程を受けて、両サイドバックと疲労を抱えるエリクセンを温存したトッテナムは、ディーニーとイグハロという相手の強力2トップに合わせて今シーズン初となる3バックを採用。ヴェルトンゲンとアルデルヴァイレルトの鉄板コンビと普段は、セントラルMFで起用されるエリック・ダイアーが本職のセンターバックに入った。▽序盤のバタバタ感を抜け出したトッテナムは、15分過ぎに得意のショートカウンターから先制点を奪う。17分、高い位置で相手DFキャスカートからボールを奪うと、ドリブルで持ち上がったラメラがGKのタイミングを外す冷静な左足のシュートを決めた。
▽幸先良く先制に成功したトッテナムは、徐々にローズとトリッピアーの両ウイングバックの攻撃参加が機能し始め、ピッチをワイドに使った攻めから2点目を狙う。一方、なかなか攻め切れない状況が続くワトフォードだったが、5戦連発中のイグハロがワンチャンスをモノにする。
▽41分、ボックス付近でディーニーが競ったボールをボックス中央で拾ったイグハロが、E・ダイアーとの肉弾戦を制してゴール前に抜け出し、ゴールをこじ開けた。
▽イグハロの6試合連発で振り出しに戻った試合は、後半も拮抗した展開となる。前半終了間際にコンディション不良のデンベレに代えてエリクセンを投入したトッテナムは、同選手の精度の高いパスを起点に攻勢を強める。後半立ち上がりにはラメラとエリクセンに決定機も、ここは相手DFの粘り強い対応に阻まれた。
▽その後もトッテナムペースが続く中、ワトフォードにアクシデントが発生。63分、ラメラに対して足裏を見せた危険なタックルを見舞ったアケにレッドカードが掲示され、残り30分余りを残して10人での戦いを強いられることになった。
▽後半半ばから終盤にかけてソン・フンミン、シャドリを投入して攻勢を仕掛けるトッテナムだが、連戦の疲労が顕著で10人の相手をなかなか崩し切れない。逆に、試合終盤には相手のセットプレーから度々ピンチを招く。88分には右CKの場面でキッカーのベン・ワトソンにあわや直接ゴールというボールを蹴り込まれるが、ゴールラインテクノロジーを用いた判定はわずかにラインを越えていないとジャッジした。
▽絶体絶命のピンチを凌いだトッテナムは、この直後に劇的な決勝点を奪う。89分、人数をかけた攻撃から右サイドのトリッピアーが入れたクロスを、ニアでGKの前に入ったソン・フンミンが巧みなバックヒールでコースを変えてファーポストに流し込んだ。
▽その後、ワトフォードの反撃を決死の守備で跳ね返したトッテナムが、ワトフォードとの白熱のダービーを制してリーグ3連勝。最高の形で2015年を締めくくった。一方、数的不利を背負いながらも懸命な戦いを見せたワトフォードだったが、6試合ぶりの黒星を喫した。
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