リバプール、ミニョレの軽率な『6秒ルール』無視から失点も逆転勝利でGS突破《EL》

2015.11.27 07:09 Fri
リバプールは26日、ヨーロッパリーグ(EL)グループB第5節でボルドーをホームに迎え、2-1で勝利した。リバプールは決勝トーナメント進出を決めている。

▽首位のシオン(勝ち点8)以下、2位のリバプール(勝ち点6)と3位のボルドー(勝ち点3)、最下位のルビン・カザン(勝ち点2)にも突破の可能性が残されていたグループB。リバプールは、今節に勝利すれば決勝トーナメントに進出できる状況で試合を迎えた。

▽クロップ監督は、4-1で圧勝した直近のマンチェスター・シティ戦から、負傷のコウチーニョのほかシュクルテルをベンチスタートとするなど先発4選手を変更。アンカーにルーカス・レイバを据える[4-3-3]を採用し、インサイドにジョー・アレンとミルナー、前線は右からフィルミノ、ベンテケ、アイブと並べた。
▽立ち上がりから試合を押し気味に進めたリバプールは、22分にチャンスを迎える。ボックス右でミルナーからのフィードを受けたベンテケが右足を振ったが、このシュートは枠の右へ外れた。さらに29分には左サイドで鋭い仕掛けを見せたアイブのスルーパスをボックス左で受けたベンテケがネットを揺らすも、わずかにオフサイドでノーゴールとなる。

▽すると、リバプールが守護神の軽率なプレーから失点を喫する。ボールを手で保持していたGKのミニョレが、フィードが可能な状況にもかかわらず明らかに10秒以上キープ。このレベルでは珍しく、主審から『6秒ルール』のファウルを犯したとして間接FKを取られてしまう。この場面で、プラシールが少し動かしたボールを叩いたサイヴェに見事なコントロールショットでネットを揺らされ、リバプールがビハインドを背負った。
▽それでも、リバプールは前半のうちに逆転する。まずは38分、ボックス内でベンテケがサネに倒されてPKを獲得。これをミルナーが沈めて追いつく。さらにアディショナルタイムには、右サイドで仕掛けたクラインのクロスを中央で受けたベンテケが巧みにシュートに持ち込む。ベルギー代表FWの豪快なシュートがゴール右に突き刺さり、リバプールがスコアを2-1とした。

▽迎えた後半もリバプールが押し気味に試合を進める。53分にはジョー・アレン、ミルナーとつないで最後はベンテケがネットを揺らす。しかし、ここはベンテケがマーカーのDFを倒していたことでファウルを取られてゴールは認められない。

▽さらに55分にもリバプールにチャンス。力強いドリブルでボックス右に侵入したアイブがシュートに持ち込んだが、これはGKのセーブに遭った。

▽その後、ジョー・アレンとフィルミノに代えてカンとララナを投入したリバプールは、ボルドーの反撃を無失点で抑えて逃げ切り。この結果、最終節を残して決勝トーナメント進出を決めた。なお、グループBのもう一試合、ルビン・カザンvsシオンは2-0でルビン・カザンが勝利している。

◆ELグループB順位表(第5節終了時点)
1 リバプール 9☆
2 シオン 8
3 ルビン・カザン5
4 ボルドー 3
※☆はGS突破決定

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