U-22日本代表、課題の中にも手ごたえ「様々な特徴を持った選手たちが絡み合いはじめている」《トレーニングマッチ》
2015.11.27 06:00 Fri
▽2016年の1月にリオ五輪の出場権をかけた『AFC U-23選手権カタール2016』を控えるU-22日本代表は26日、Shonan BMWスタジアム平塚で湘南とのトレーニングマッチに臨み、湘南に先制を許す展開のなか、試合終盤に投入したFW鈴木武蔵(水戸)のゴールによって1-1の引き分けに持ち込むことに成功した。
▽試合後、U-22日本代表の手倉森誠監督は「良いトレーニングマッチになった」と述べ、右ふくらはぎを痛めているMF前田直輝(松本)と、負傷明け間もないDF松原健(新潟)を除く23選手を起用した一戦で得た手ごたえと課題についてコメントした。
――1-1という結果について
「良いトレーニングマッチになったという話を選手たちにしました。失点の場面は慌てたところがあり、ああいった失点の匂いを感じなければいけない。ただ、チームが積み上げてきたものに対して整理がついてきたことも確か。そういった話も選手たちにはしました」
「チームで連動しながら、上手さは示しているし、上手い選手であることもわかる。けれども勝たなければいけないわけで、勝てる選手になるようにという注文もしました。最終予選(AFC U-23選手権カタール2016)も1点を争う試合になるわけですから、あと1カ月で、こういった試合をしっかりと勝ちきれるようにしていかなければいけないと思っています」
――守備について
「対戦相手の攻撃シチュエーションによって守備も若干変わってくるなかで、少し間延びさせられた時間があった。そして、我々にとって間延びがいかに窮屈なものかというのを、この試合で体感できたなと思っていますし、その矢先の失点でした。あれを感じる前にブロックするということだったり、間延びしている時間帯は相手のプレーを切ることに徹するとか、そういった部分を気付かされて良かったと思います。そういった心理的な部分を詰める必要があるなと感じました」
「奪ってからの姿勢という部分は意識が高まってきているのかなと。ただ、良い崩しがあっても決めなければ何の意味もない。とはいえ、崩せていることに関しては自信を持っていいという話はしました」
「様々な特徴を持った選手たちがこの世代で上手く絡み合いはじめているという手ごたえを感じています。スピードのある選手。懐のある選手。ドリブルやスルーパスを狙える選手。そいういった選手たちを上手く組み合わせることが自分の役目だなと感じています」
――出場直後に決勝点を挙げた鈴木武蔵について
「あれが匂いなんですよ。(負傷明けということで)使いたくないという思いと、ピッチに立たせたいという思いが半々だったなか、5分しかプレーさせることはできないと思っていました。そして、5分あれば点を取ってくれそうだなというところで、実際に取ってくれた」
「チームの匂いというものを感じれたからこそ、ああいったゴールが生まれたと思う。彼のゴールに対する意欲というか、試合がある中で午前中に練習をして良かったなと思います。去年からこのチームの活動の中で多くのゴールを量産している彼が、ゴールに対する火付け役になったのは間違いないなと。良かったと思います」
――今後のチーム作りについて
「カタール遠征には、本大会に連れていかなければいけない選手を交えて連れていく。海外でのプレーというものを経験させなければいけない選手も何人かいるので。また、チャンスを与えるという意味で、新しい選手も何人か含まれるはず。競争が激しくなっていることを理解してほしいという話を全員にしました。活動の中で(招集メンバーの)出し入れは必ずあると。ただ、折れないで欲しいという話は選手たちにしてあります。誰が1月にカタールに行くのかというのは横一線。競争を激しくするための年末にすればいいかなと思っています」
▽2016年の1月12日に開幕する『AFC U-23選手権カタール2016』に臨むU-22日本代表は、12月1日から13日まで、AFC U-23選手権の開催地であるカタールに遠征。その後、12月下旬には直前合宿を沖縄で実施し、年明けに決戦の地へと飛び立つ。
▽試合後、U-22日本代表の手倉森誠監督は「良いトレーニングマッチになった」と述べ、右ふくらはぎを痛めているMF前田直輝(松本)と、負傷明け間もないDF松原健(新潟)を除く23選手を起用した一戦で得た手ごたえと課題についてコメントした。
――1-1という結果について
「良いトレーニングマッチになったという話を選手たちにしました。失点の場面は慌てたところがあり、ああいった失点の匂いを感じなければいけない。ただ、チームが積み上げてきたものに対して整理がついてきたことも確か。そういった話も選手たちにはしました」
――守備について
「対戦相手の攻撃シチュエーションによって守備も若干変わってくるなかで、少し間延びさせられた時間があった。そして、我々にとって間延びがいかに窮屈なものかというのを、この試合で体感できたなと思っていますし、その矢先の失点でした。あれを感じる前にブロックするということだったり、間延びしている時間帯は相手のプレーを切ることに徹するとか、そういった部分を気付かされて良かったと思います。そういった心理的な部分を詰める必要があるなと感じました」
――攻撃面の手応えについて
「奪ってからの姿勢という部分は意識が高まってきているのかなと。ただ、良い崩しがあっても決めなければ何の意味もない。とはいえ、崩せていることに関しては自信を持っていいという話はしました」
「様々な特徴を持った選手たちがこの世代で上手く絡み合いはじめているという手ごたえを感じています。スピードのある選手。懐のある選手。ドリブルやスルーパスを狙える選手。そいういった選手たちを上手く組み合わせることが自分の役目だなと感じています」
――出場直後に決勝点を挙げた鈴木武蔵について
「あれが匂いなんですよ。(負傷明けということで)使いたくないという思いと、ピッチに立たせたいという思いが半々だったなか、5分しかプレーさせることはできないと思っていました。そして、5分あれば点を取ってくれそうだなというところで、実際に取ってくれた」
「チームの匂いというものを感じれたからこそ、ああいったゴールが生まれたと思う。彼のゴールに対する意欲というか、試合がある中で午前中に練習をして良かったなと思います。去年からこのチームの活動の中で多くのゴールを量産している彼が、ゴールに対する火付け役になったのは間違いないなと。良かったと思います」
――今後のチーム作りについて
「カタール遠征には、本大会に連れていかなければいけない選手を交えて連れていく。海外でのプレーというものを経験させなければいけない選手も何人かいるので。また、チャンスを与えるという意味で、新しい選手も何人か含まれるはず。競争が激しくなっていることを理解してほしいという話を全員にしました。活動の中で(招集メンバーの)出し入れは必ずあると。ただ、折れないで欲しいという話は選手たちにしてあります。誰が1月にカタールに行くのかというのは横一線。競争を激しくするための年末にすればいいかなと思っています」
▽2016年の1月12日に開幕する『AFC U-23選手権カタール2016』に臨むU-22日本代表は、12月1日から13日まで、AFC U-23選手権の開催地であるカタールに遠征。その後、12月下旬には直前合宿を沖縄で実施し、年明けに決戦の地へと飛び立つ。
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