新星イヘアナチョの劇的弾でシティが開幕5連勝《プレミアリーグ》

2015.09.13 01:10 Sun
▽プレミアリーグ第5節のクリスタル・パレスvsマンチェスター・シティが、12日にセルハースト・パークで開催され、アウェイのマンチェスター・シティが1-0で勝利した。

▽開幕4連勝で首位につけるシティは2シーズンぶりのプレミア制覇に向けて順風満帆のスタートを切った。来週ミッドウィークにチャンピオンズリーグ(CL)のユベントス戦を控える中、前節スタンフォード・ブリッジでチェルシーを撃破した難敵とのアウェイゲームに臨んだ。

▽注目のメンバーでは、負傷のシルバとスターリングが欠場となり、代役にはナスリとボニーが起用された。また、注目の新戦力のオタメンディとデ・ブライネはベンチスタートとなった。
▽快晴のセルハースト・パークで幕を開けた注目の上位対決は、立ち上がりから拮抗した展開で推移していく。戦前の予想通り、地力に勝るシティがボールを保持して主導権を握るが、クリスタル・パレスも前線のスピードを生かした鋭いカウンターで相手ゴールに迫っていく。7分にはボラシー、11分にはスアレが際どいシュートを放つが、いずれも早い時間の先制点には繋がらなかった。

▽ボニーとアグエロを最前線に並べた[4-4-2]の布陣でスタートしたシティは、序盤はシンプルにサイドを使いながら数的優位を作って持ち味のコンビネーションプレーで相手の守備ブロック攻略を目指した。やや攻めあぐねる状況が続く中、18分にアクシデントが発生。カウンターの場面でダンのタックルを受けたアグエロが右ヒザを痛め、プレー続行不可能に。これを受け、25分にこの試合がシティデビューとなるデ・ブライネが緊急投入された。
▽この交代でデ・ブライネをトップ下に配した[4-2-3-1]にシステム変更したシティは、30分過ぎにデ・ブライネのお膳立てから続けて決定機を迎える。まずは33分、ボックス左でデ・ブライネからパスを受けたボニーが鋭い反転からシュートを狙うが、これはGK正面。さらに39分には右サイドに流れたデ・ブライネから横パスを受けたヘスス・ナバスがミドルシュートを放つが、これはわずかにクロスバーを越えた。さらに前半アディショナルタイムにはボニーの落としからデ・ブライネが強烈なミドルシュートも、ここはGKの正面を突き、試合はゴールレスで折り返した。

▽攻め切れない場面が多かった前半を受け、ペジェグリーニ監督はハーフタイムに攻撃の部分で微調整を施す。前半はトップ下に入っていたデ・ブライネを左サイドに移し、ナスリをトップ下に据えた。

▽この交代で徐々にリズムを掴んだシティは52分に絶好の先制機を迎える。カウンターから左サイドを持ち上がったデ・ブライネのラストパスに抜け出したヘスス・ナバスが、ボックス内でGKを左にかわして無人のゴールへシュートするも腰が回り切らず、枠の左に外れた。

▽その後もシティペースの展開が続くがスコアの動かぬまま時間だけが過ぎていく。70分には左サイドを攻め上がったスアレの絶妙なクロスからパンチェオンに決定機も、このヘディングシュートはGKハートのビッグセーブに阻まれた。

▽こう着状態が続く中で試合はゴールレスのまま試合終盤に突入。何とか勝ち切りたいシティは、89分にボニーを下げて18歳の新鋭イヘアナチョを投入すると、この交代策が劇的なゴールをもたらす。90分、ボックス手前右でナスリが放ったグラウンダーのシュートをGKマッカーシーが前に弾くと、こぼれ球に反応したイヘアナチョが押し込んだ。

▽この決勝点を開幕からクリーンシートを継続する守備陣が最後まで守り切り、シティが開幕5連勝を飾った。攻撃のメインキャストを欠きながら接戦をモノにしたシティは、15日に行われるCL初戦でユベントスをホームに迎える。

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