ウォルコット&ジルー弾のアーセナルが今季初のリーグ2連勝《プレミアリーグ》

▽アーセナルは12日、プレミアリーグ第5節のストーク・シティ戦に臨み、本拠地エミレーツ・スタジアムで2-0の勝利を収めた。

▽ここまで2勝1分け1敗のアーセナルは、0-2で落としたウェストハムとの開幕戦から3戦無敗とひとまず立て直しに成功。ここまで2分け2敗と勝ちのないストークとの対戦なだけに、是が非でも勝ち点3を持ち帰りたいヴェンゲル監督は、負傷のメルテザッカーと不調のジルーから、ウォルコット、ガブリエウといった顔ぶれをスターティングメンバーに送り出した。

▽今シーズン初の連勝で上位浮上を狙うアーセナルは、ウォルコットの1トップに置き、2列目に右からラムジー、エジル、サンチェスを起用した[4-2-3-1]のシステムでスタート。開始3分にサンチェスのポスト直撃のヘディングシュートでゴールに迫るなど、序盤の主導権を握りにかかる。
▽さらに、5分にFKのチャンスからサンチェスが直接狙ったシュートでゴールに迫ったアーセナルは、8分にも決定機を演出。相手の中盤でのバタつきを突いて高い位置でのボールを奪い、ボックス左からサンチェスが右足で狙うが、鋭いグラウンダーのシュートは惜しくも右ポストに弾かれた。

▽入りからストークを圧倒しながらもゴールが遠いアーセナル。試合が進むにつれて自陣に引いた相手のブロック攻略に苦戦を強いられ始めるが、ボールポゼッションを高めて全体を押し上げながら、コシエルニーの隙を突いたミドルシュートでストークのゴールに襲いかかる。▽すると、序盤から攻勢を強めたアーセナルが31分に均衡を破る。コクランが自陣中央でホセルからボールを奪い取り、近くにいたエジルが素早いルックアップから左足のフィードキックで前線にボールを供給。これに反応したウォルコットがスピードでムニエサを抜き去り、GKバットランドの股下を射抜くシュートでネットを揺らした。

▽1点リードで試合を折り返したアーセナルは、その後半も70%を誇るポゼッション率でストークを圧倒。後半に入り、前への意識を高めたストークに攻め込まれるシーンが増えたが、コシエルニーを中心とした堅実なディフェンスで守りを固めつつ、追加点を狙いに出る。

▽すると、後半の半ばに入り、アーセナルが立て続けにチャンスを演出。65分にウォルコット、68分にはカソルラとのワンツーでボックス最終ラインを抜け出したエジルに決定的な場面が訪れるが、いずれの好機も生かしきることができない。その戦況を見かねたヴェンゲル監督は、75分にウォルコットの代わりにジルーを投入。攻撃陣の奮起を促す。

▽その後も残り2枚の交代カードを切って攻勢を強めたアーセナルは85分に左サイドで得たセットプレーからカソルラのクロスをジルーが頭で押し込み、ようやく追加点を奪取。2-0でストークに完封勝利を収めたアーセナルが、今シーズンのリーグ戦で初の2連勝を飾った。