新守護神が痛恨のミス連発、10人相手に引き分けたPSGの連勝が4でストップ《リーグ・アン》

▽パリ・サンジェルマン(PSG)は11日、リーグ・アン第5節のボルドー戦に臨み、2-2で引き分けた。

▽開幕4連勝で首位を快走する3連覇中の王者PSGは、インターナショナルウィーク明けの今節、ボルドーとのホームゲームに臨んだ。来週ミッドウィークにチャンピオンズリーグ(CL)初戦のマルメ戦を控えるチームは、負傷を抱えるエースのイブラヒモビッチとパストーレを温存。その一方で、新加入のディ・マリアが初先発を飾り、ルーカス・モウラとカバーニと“南米トリデンテ”を形成した。

▽序盤からルーカスとディ・マリアの両ウイングのドリブル突破を軸に相手を押し込むPSGは、前半半ばに先制点を奪う。27分、相手GKカラッソが何でもないシュートをファンブルして前にこぼすと、これに反応したカバーニが右足の反転ボレーで無人のゴールを破った。
▽相手のミスから幸先良く先制に成功したPSGだが、カラッソのミスが名手トラップに伝染してしまう。31分、ボルドーの左CKの場面でニアのサイヴェが頭でフリックしたボールをGKトラップがファンブルし、ボールがサイドネットに吸い込まれた。

▽新守護神のミスで今季初失点を喫したPSG。嫌な形の追い付かれ方でスタジアム内に一瞬不穏な空気が漂うも、頼れるストライカーがすぐさま勝ち越しゴールを決める。34分、ボックス手前左でルーカスが倒されて得たFKをカバーニが右足で直接狙うと、壁の上をギリギリで越えたボールがゴール左隅に突き刺さった。カバーニの2点目で再びリズムを取り戻したPSGは、前半終了間際にもボックス内でディ・マリアがGKと一対一を迎えるが、これは移籍後初ゴールとはならなかった。▽迎えた後半も危なげなく試合をコントロールするPSGは、立ち上がりからディ・マリアやカバーニらに決定機が訪れるも、このチャンスを生かし切れない。それでも、安定した守備で相手の反撃を凌ぎながらモナコから新加入のクルザワをデビューさせるなど、マルメ戦に向けた交代策を行っていく。さらに77分には相手FWサイヴェがこの試合2枚目の警告を受けて退場となり、数的優位を手にした。

▽このまま10人のボルドー相手にリードを守り切るだけで良かったPSGだったが、新守護神が再び痛恨のミスを犯してしまう。79分、マルキーニョスからバックパスを受けたGKトラップが処理をもたつくと、ボックス内でハズリにボールを奪われ、同点ゴールを奪われた。

▽この失点で再びゴールが必要となったPSGは、ハットトリックの期待がかかるカバーニを軸に猛攻を仕掛けていくが、重心を下げて守るボルドーの守備を最後までこじ開けることはできず。新守護神のミスから2度のリードを追いつかれたPSGの開幕からの連勝は4でストップ。試合後にはカバーニとモーリス=ベライの小競り合いをキッカケに両軍が衝突するなど、後味の悪い形で試合を終えたPSGは、15日にホームでのCLマルメ戦に臨む。