バルサ6冠の夢がついえる、ビルバオが31年ぶりタイトル《スーペル・コパ》
2015.08.18 07:03 Tue
▽昨シーズンにリーガエスパニョーラとコパ・デル・レイを制したバルセロナと、コパ・デル・レイ準優勝のビルバオによるスーペル・コパ2015の2ndレグが17日にカンプ・ノウで行われ、1-1のドローに終わった。この結果、2戦合計スコアを5-1としたビルバオが31年ぶり2度目のスーペル・コパ制覇を成し遂げた。
▽14日にサン・マメスで行われた1stレグを0-4と大敗したバルセロナは、その試合のスタメンから6人を変更。GKブラーボ、ピケ、マテュー、ラキティッチ、ブスケッツ、イニエスタが先発し、移籍の噂があるペドロも1stレグに続いて3トップの一翼を担った。
▽一方、要塞サン・マメスでバルセロナに大勝したビルバオは、1stレグの先発から2選手を変更。見事なロングシュートで先制点を奪ったサン・ホセが欠場となり、代役にグルペギが起用された。
▽5点差以上で勝利しなければいけない厳しい状況のバルセロナは、開始直後からビルバオの高い最終ラインの裏をスアレスが突いて相手を揺さぶっていく。すると5分、右サイドからメッシのフィードにイニエスタが反応し、ボックス内にこぼれたボールをペドロがシュート。しかし、ここは懸命に戻ったラポルトにブロックされる。さらに、直後のCKをショートコーナーで始め、ボックス左のペドロが折り返したボールをピケが左足で合わせたが、クロスバーに阻まれた。
▽立ち上がりの2度の決定機を生かせなかったバルセロナだが、ボールを保持して敵陣でのプレーを続けていく。ボックスの両脇のスペースを幾度も突いてチャンスを作り出していくが、ビルバオDFの必死の対応や、ペドロやイニエスタのシュートミスなどにより、なかなかゴールを奪いきれない。
▽冷や汗をかいたバルセロナは43分、マスチェラーノの巧みなドリブルからボックス手前右でボールを受けたラキティッチが柔らかいクロスを供給。これを中央のスアレスが胸で落とすと、このボールに反応したメッシが左足でゴールに蹴り込んだ。バルセロナが何とか1点を返して試合を折り返す。
▽大逆転での勝利まであと4点が必要なバルセロナだが、高い集中力を維持するビルバオのプレスにひっかかり、カウンターからゴールに迫られる。そして55分、アドゥリスにボックス右から決定的なシュートを打たれると、アドゥリスのオフサイドだとして抗議したピケにレッドカードが提示された。
▽1人少なくなったことで、より厳しい状況に追い込まれたバルセロナは57分、1本のロングフィードからペドロに決定機が訪れるも、バレンシアガの懸命の戻りによってゴールに流し込めない。続く58分、左サイドのマテューが入れたクロスにボックス右のラキティッチが合わせるが、枠の右に外してしまった。
▽ルイス・エンリケ監督は68分、ラキティッチとペドロを下げてサンドロとムニルを投入する2枚替えを敢行。マテューをセンターバックに回し、ムニルを左サイドバックとする [4-2-3]のシステムに変更した。73分にはメッシのボール奪取からカウンターを仕掛け、ドリブルで持ち込んだスアレスがシュートを放ったが、これも枠にいかない。
▽すると、75分に試合がほぼ決する。ロングボールにデ・マルコスが競り勝つと、ボールはペナルティアーク付近で完全フリーのアドゥリスへ。これを受けたアドゥリスのシュートは一度、GKブラーボに止められたが、弾かれたボールをアドゥリス自らゴールに流し込んだ。
▽このゴールで大逆転まであと5点を奪わなければならなくなったバルセロナは、何とかゴールを目指して攻撃を仕掛けていく。85分にはアドゥリスとの交代で投入されていたキケ・ソラがマスチェラーノへの危険なチャレンジで一発退場となり、数的同数となったものの、このまま試合は終了。2戦合計スコアが1-5となり、バルセロナの5冠達成とはならなかった。一方のビルバオは、1984年にリーガエスパニョーラとコパ・デル・レイの2冠を達成して以来となる31年ぶり2度目のスーペル・コパ制覇を成し遂げた。
▽14日にサン・マメスで行われた1stレグを0-4と大敗したバルセロナは、その試合のスタメンから6人を変更。GKブラーボ、ピケ、マテュー、ラキティッチ、ブスケッツ、イニエスタが先発し、移籍の噂があるペドロも1stレグに続いて3トップの一翼を担った。
▽一方、要塞サン・マメスでバルセロナに大勝したビルバオは、1stレグの先発から2選手を変更。見事なロングシュートで先制点を奪ったサン・ホセが欠場となり、代役にグルペギが起用された。
▽立ち上がりの2度の決定機を生かせなかったバルセロナだが、ボールを保持して敵陣でのプレーを続けていく。ボックスの両脇のスペースを幾度も突いてチャンスを作り出していくが、ビルバオDFの必死の対応や、ペドロやイニエスタのシュートミスなどにより、なかなかゴールを奪いきれない。
▽すると、無理にカウンターに転じず、敵陣で自分たちの時間を作り始めたビルバオに決定機が訪れる。37分、敵陣でペドロの横パスがずれると、これを拾ったエラソがボックス右に侵入して豪快にシュート。しかし、これは枠の右に外れてしまう。
▽冷や汗をかいたバルセロナは43分、マスチェラーノの巧みなドリブルからボックス手前右でボールを受けたラキティッチが柔らかいクロスを供給。これを中央のスアレスが胸で落とすと、このボールに反応したメッシが左足でゴールに蹴り込んだ。バルセロナが何とか1点を返して試合を折り返す。
▽大逆転での勝利まであと4点が必要なバルセロナだが、高い集中力を維持するビルバオのプレスにひっかかり、カウンターからゴールに迫られる。そして55分、アドゥリスにボックス右から決定的なシュートを打たれると、アドゥリスのオフサイドだとして抗議したピケにレッドカードが提示された。
▽1人少なくなったことで、より厳しい状況に追い込まれたバルセロナは57分、1本のロングフィードからペドロに決定機が訪れるも、バレンシアガの懸命の戻りによってゴールに流し込めない。続く58分、左サイドのマテューが入れたクロスにボックス右のラキティッチが合わせるが、枠の右に外してしまった。
▽ルイス・エンリケ監督は68分、ラキティッチとペドロを下げてサンドロとムニルを投入する2枚替えを敢行。マテューをセンターバックに回し、ムニルを左サイドバックとする [4-2-3]のシステムに変更した。73分にはメッシのボール奪取からカウンターを仕掛け、ドリブルで持ち込んだスアレスがシュートを放ったが、これも枠にいかない。
▽すると、75分に試合がほぼ決する。ロングボールにデ・マルコスが競り勝つと、ボールはペナルティアーク付近で完全フリーのアドゥリスへ。これを受けたアドゥリスのシュートは一度、GKブラーボに止められたが、弾かれたボールをアドゥリス自らゴールに流し込んだ。
▽このゴールで大逆転まであと5点を奪わなければならなくなったバルセロナは、何とかゴールを目指して攻撃を仕掛けていく。85分にはアドゥリスとの交代で投入されていたキケ・ソラがマスチェラーノへの危険なチャレンジで一発退場となり、数的同数となったものの、このまま試合は終了。2戦合計スコアが1-5となり、バルセロナの5冠達成とはならなかった。一方のビルバオは、1984年にリーガエスパニョーラとコパ・デル・レイの2冠を達成して以来となる31年ぶり2度目のスーペル・コパ制覇を成し遂げた。
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