元C大阪の韓国代表MFキム・ボギョン、労働許可が下りずにブラックバーン入団ならず

▽イングランド2部のブラックバーンは30日、かつて大分やC大阪でプレーした韓国代表MFキム・ボギョン(25)が獲得できなくなったことを発表した。クラブの発表によると、労働許可の申請を出していたものの却下されたとのことだ。

▽イギリス『ランカシャー・テレグラフ』によると、ウィガンを退団したキム・ボギョンはフリートランスファーでブラックバーンに加入する予定だったが、5月からイングランドサッカー協会(FA)が導入した新ルールに抵触。イングランドでのプレーができなくなったとしている。

▽FAは今年3月にEU外選手の人数を制限することを発表。ホームグロウンの選手育成を促進するためとしている。現在はEU外選手がプレミアを含めた英国のクラブに移籍する際、過去2年間のFIFAランキングの平均が70位以内の国か地域で、フル代表戦への出場率が75%以上であることが必要となる。
▽しかし、今年5月から採用されている新ルールでは、FIFAランキング50位以内の国か地域で代表戦に出場している必要があり、出場率に関してはFIFAランキング1〜10位は30%、11〜20位は45%、21〜30位は60%、31〜50位は75%が必要となる。

▽また、新ルールに則ると、2009年から2013年までにEEA(欧州経済地域)外から英国のクラブに移籍した129人の選手のうち、労働許可が降りるのは87人とFAが発表。韓国人選手はもとより、日本人選手のプレミア挑戦もハードルが上がることになりそうだ。▽キム・ボギョンは2010年にC大阪に加入すると、アジア枠の関係でそのまま大分へとレンタル移籍。2011年からC大阪でプレーすると2012-13シーズンにはカーディフに移籍していた。2015年2月からはウィガンでプレーしていた。