チリを初優勝に導いたサンパオリ「我々の選手が相手チームより悪いプレーをした試合を1つも見ていない」

▽現地時間4日にコパ・アメリカ2015決勝のチリ代表vsアルゼンチン代表が行われ、0-0で迎えたPK戦を4-1で制したチリが初優勝に輝いた。チリを率いるホルヘ・サンパオリ監督は、栄冠を掴み取った選手たちを称賛している。

▽開催国のチリは、スタジアムにつめかけたサポーターの声援を一身に受けてアルゼンチンと激闘を繰り広げた。試合は120分で決着がつかずにPK戦に突入。アルゼンチンは2人が失敗したのに対し、チリは3連続でPKを成功させ、最後は4人目のキッカーとなったFWアレクシス・サンチェスが決めて大会初制覇を成し遂げた。

▽チリを初優勝に導いたサンパオリ監督だが、指揮官は「選手たちは大きな仕事をやってのけた」と振り返り死闘を制した選手たちを称えた。コパ・アメリカ公式サイトが同監督のコメントを伝えている。
「アレクシスのPKは私に信じられないほどの喜びをもたらした。選手たちは素晴らしい仕事をやってのけた。彼らは今大会の優勝を目指してプレーした。私は、彼らが相手チームより悪いプレーをした試合を1つも見ていない」

「選手たちとこの瞬間を楽しみたい。我々はコパ・アメリカを勝ち取り、人々に幸福をもたらした。選手たちにはありがとうと言いたい」▽試合については以下のように分析している。

「攻撃のボリュームから考えれば、チリはアルゼンチンより優れていた。我々は、アルゼンチンのような強力なチームが相手でもボールを支配した。素晴らしい試合ができた。90分で勝利するチャンスがあったように思う」

「選手たちの働きには脱帽している。なので、PK戦での結果は妥当だったと思う。チリはアルゼンチンよりも多くのチャンスをつくったのだからね」

▽アルゼンチン代表FWリオネル・メッシへの対策は磐石だったようだ。

「我々が試合の主導権を握ればライバル(メッシ)はプレーすることができない。プレーすればメッシは自身が世界最高の選手であることを証明してしまう。1つのアイデアとして、我々はかなり高い位置からプレスを仕掛けてボールを奪おうとした。我々は試合を通してそれを実行できた」