イスラ弾で9人のウルグアイを撃破! チリがベスト4へ《コパ・アメリカ2015》

▽日本時間25日に行われたコパ・アメリカ2015準々決勝のチリ代表vsウルグアイ代表は、チリが1-0でウルグアイを退け、ベスト4進出を果たした。▽ホスト国のチリと前回大会覇者のウルグアイが激突した試合は、後方でボールを落ち着かせながらショートパスで相手のブロックを崩しにかかったチリがウルグアイを押し込む。そのチリは、バルディビアのスルーパスを合図に前線に人数を割いた攻撃を仕掛けるが、ゴディンとホセ・ヒメネスを中心とした強固なブロックを敷くウルグアイの前になかなか決定機をつくりだせない。▽堅守が光るウルグアイは、縦に速い仕掛けで応戦。しかしスアレス不在による攻撃力の低下は否めず、カバーニを中心としたカウンターを仕掛けるもチャンスらしいチャンスを見出せない。終盤には、続けてセットプレーのチャンスを得るが、GKブラーボの鋭い飛び出しに阻まれるなど、チリの組織的なディフェンスを攻略できず。ただただ時間だけが過ぎていった。
▽閉塞的な展開となった試合は、後半に入っても流れに大きな変化はなく、チリのペースで進む。そんな中、高さを武器に攻め入ったウルグアイは53分にセットプレーからゴールに迫る。だが、こぼれ球に反応したD・ロランのシュートは惜しくもGKブラーボの正面を突き、決定機を不意にしてしまった。

▽その後、流れが再びチリに傾き始めると、ウルグアイは63分にハラに対する報復行為でカバーニが2枚目のイエローカードを受けて退場。数的優位となった状況を受け、チリのサンパオリ監督は、ここぞとばかりに2枚代えを敢行し、M・フェルナンデス、ピニージャといった攻撃的な選手をピッチに送り込んだ。▽すると、重苦しい展開が続いた試合は86分に均衡が破れる。左サイドからサンチェスが上げたクロスはGKムスレラにパンチングで弾かれたものの、セカンドボールを拾ったバルディビアからボックス手前でフリーとなっていたイスラの下へ。イスラがワントラップして右足を振りぬくと、鋭い弾道のシュートがフシーレの股下を抜けてウルグアイのゴールマウスに突き刺さった。

▽終盤の失点で後がなくなったウルグアイだが、終了間際にはフシーレがこの試合2枚目のイエローカードを受けて退場となった上、その判定に異議を唱えたタバレス監督も退席処分となる。結局、試合は1-0で終了し、初の優勝を狙うチリが前回大会覇者のウルグアイを退け、ベスト4一番乗りを果たした。