ベルギーがフランスとの隣国対決を打ち合いの末に制す《国際親善試合》

▽国際親善試合のフランスvsベルギーが7日、スタッド・ド・フランスで行われ、3-4でベルギーが勝利した。

▽ユーロ2016開催国のフランスは、前日にCL決勝を戦ったポグバとエブラを欠く中、4-3-3の布陣を採用。中盤アンカーにキャバイエを配し、両脇にマテュイディとM・シッソコ、3トップに右からヴァルブエナ、ジルー、グリーズマンを配した。

▽一方、12日に2位ウェールズとの首位攻防戦を戦うベルギーは、4-1-4-1の布陣を採用。GKにクルトワ、中盤底にヴィツェル、2列目に右からメルテンス、ナインゴラン、フェライーニ、アザール、最前線にベンテケを配した。
▽隣国同士の一戦ということもあり、立ち上がりから激しい攻防が繰り広げられていった。オープンな展開で推移する中、17分にベルギーが先制する。右CKの流れからナインゴランの放ったシュートのルーズボールを、フェライーニが蹴り込んだ。

▽失点を受けて前がかるフランスに対し、ベルギーは26分に追加点に迫る。右サイドのメルテンスのクロスにベンテケが頭で合わせたが、GKロリスの守備範囲に飛んでしまった。それでも42分、フランスに攻め手を見いださせなかったベルギーが追加点を奪いきる。セットプレーの流れから、右サイドのアルデルヴァイレルトの上げたクロスをフェライーニがヘッドで押し込んだ。▽後半からキャバイエとグリーズマンに代えて、ペイエとラカゼットを投入したフランスは、4-2-3-1に変更。2列目に右からラカゼット、ペイエ、ヴァルブエナと並べた。そのフランスは開始4分、裏へのフィードに抜け出したジルーが胸トラップから決定的なシュートを放ったが、GKクルトワの好守に阻まれてしまう。

▽しかし直後の50分、前半から躍動していたナインゴランのファインゴールでベルギーが突き放す。ボックス手前右から右足を振り抜いたローマMFの強烈なシュートがゴール左に突き刺さった。

▽3点のビハインドを負ったフランスは直後、ボックス内のジルーがロンバーツに倒されて得たPKをヴァルブエナが決めて反撃の狼煙を上げたが、続く54分にコシエルニーがボックス内に進入したヴィツェルを倒してしまいPK献上。これをアザールに決められ、再び3点差とされてしまった。

▽主導権を渡さないベルギーは、ルカクとカラスコを投入。62分にはそのルカクがバー直撃のシュートを放ってフランスをけん制した。そのままフランスを寄せ付けずに試合を進めたベルギーだったが、終盤に2失点を喫する。

▽エンテプの投入で猛攻に出ていたフランスは89分にフェキル、追加タイム1分にペイエがゴールを挙げ、1点差に迫った。しかし、反撃はここまで。ベルギーがフランスとの隣国対決を打ち合いの末に制し、ウェールズ戦に弾みを付けている。